車の所有者は持っておいた方がよいトラブルを解決に導く書籍

車に乗っていると必ず何らかの故障やトラブルに見舞わることがあるが、中には自分ですぐに対応できるものもあるため車に関する知識は日頃から持っておいたほうがよく、そんな車のトラブルを解決に導くQ&A形式の書籍と過去に経験したトラブルの解決方法を紹介する。

車の所有者は持っておいた方がよいトラブルを解決に導く書籍

1.突然見舞われる車のトラブルとは

車は消耗品のため日頃から乗っていても、乗っていなくてもさまざまなトラブルに見舞われることがある。
よくあるのが「バッテリー上がり」と「オイルの劣化」で、バッテリー上がりは車に搭載しているバッテリーが劣化することでエンジンがかからなくなる事象である。
最近の車はバッテリーの劣化を警告灯で知らせてくれる機能があるが、エンジンをかけるときにすぐにかからないなど予兆があるので気付けることもある。



また、オイルの劣化は長年エンジンオイルを交換していないとエンジン内にガソリンの燃えカスが残り燃費が落ちたり、最悪走行できなくなる。
これを防ぐには 5,000Km 走るごとにオイル交換を心がけたり、年に数回、ボンネットを開けてエンジンオイルの色を確認するとトラブルを防ぐことができる。

2.車のトラブルで行うべきこと

もし車のトラブルが発生して行うべきことは、走行中であれば速やかに路肩に車を寄せて停車する。
停車後は駐車場で車が停止している状態であれば、任意保険に付随しているロードサービスや JAF などに電話して専門家に手助けしてもらうのがよい。

中には自分で対応できる軽度のトラブルもあるが、ほとんどが部品の交換などが必要になるため、応急処置をしても早めにディーラーなど整備工場に車を持ち込んだほうがよい。

3.車のトラブル解決に導く書籍

急に車の調子が悪くなるとパニックになり何をすればよいかわからなくなるが、事前に車に関する知識があれば心に余裕を持って対応できるだけでなく、軽度なトラブルであれば自分で対処も可能である。

きちんと知りたい! 自動車メンテとチューニングの実用知識

書店に行くと車に関する書籍がさまざま並んでいるが、中でも JAF が監修する「JAF 自動車ユーザー・ハンドブック」や「クルマ何でも相談室」は故障などトラブルだけでなく、燃費に良い運転方法や事故に遭わないための運転方法など、一通りの内容が掲載されている。
車の所有者なら持っておくといざという時に役に立つ。

「クルマ何でも相談室」の外観

書籍に掲載されている内容は車を購入する時に必要な手続きや日頃のメンテナンス方法、万が一に事故や違反をした時のトラブル事例など下記のようになっている。

  1. くるまを手に入れるために
  2. くるまの安全と健康のために
  3. くるまを経済的に維持するために
  4. 安全運転をするために
  5. 交通事故・違反を起こしたときのために
「クルマ何でも相談室」の内容の一部


4.知識があったから解決できたトラブル

車に関するトラブルはさまざまで、これまでいくつか見舞われたことがあったが事前に知識があったからこそ迅速に対応できたり、解決できたトラブルがある。

4-1.クラッチペダルが戻らなくなった時の対応方法

ある時、マニュアル車で信号待ちしているとクラッチペダルが戻ってこなくなるトラブルが発生した。
クラッチペダルは踏み込むとギアから離れて、手前に戻ってくるにつれて徐々にギアにエンジンの駆動が伝わり、車が走行するようになる。
しかしクラッチペダルが戻ってこなくなるということは、いくらアクセスを踏んでもギアが空回りして車が進まない状態である。

まずは信号待ちで車道に停車している状況で、他の運転者の邪魔になるのでまずは自分の車を路肩に寄せる必要があるが、この時は車を後ろから押して路肩に寄せることができた。

これは車のギアがニュートラルの時はタイヤの回転が自由になる知識からできた行動である。

4-2.窓が閉じなくなった時の対応方法

ある時、運転席側の窓を開いた後に閉じようとするとボタンを押しても開閉ができなくなるトラブルが発生した。
車の窓ガラスは各ドアに付いているモーターで開閉しており、後ほど検査した結果でもこのモーターの故障と判明した。



車の電気系統の故障はよくあることで、電気系統のトラブルはロードサービスでは対応できないため整備工場に持ち込む必要がある。
モーターの故障は部品が到着するまで時間がかかるが、応急処置として窓ガラスを上に引っ張り上げて閉じるところまで可能なので車上荒らしに遭うのを防止するためにも放置せずに応急処置だけでも行ってもらうとよい。

4-3.クラクションが鳴り続ける時の対応方法

ある時、ハンドルのクラクションを押さなくても警笛が鳴り続けるトラブルが発生した。
何もしていなくてもクラクションがある場合は、ハンドル内部の接触不良が原因であることが多い。

しかしクラクションはエンジンを切っても鳴らすことができるため近所迷惑になる。
そこで、車種によって異なるがエンジンルームやダッシュボードにあるヒューズボックスからクラクションに関係する電気系統のヒューズを抜くことで電気が流れなくなり、クラクションを一時的に止めることができる。

自分の車のヒューズがどこにあるか、どのヒューズがどの電気系統につながっているかの知識からできた行動である。

4-4.走行中にエンスト気味になる時の対応方法

走行距離が 100,000Km に近い、もしくは超えた車で走行中にエンストのような車が振動してエンジンが止まりそうになるトラブルが発生した。
エンジンは気化したガソリンを燃やすことで動くため、ガソリンがエンジンに到達していないか、燃焼がうまくいっていないときに起こる事象である。



この時は整備工場に持ち込み、ガソリンに点火するエンジンプラグが劣化していることが判明し、プラグの交換で解決した。
走行距離が多いとエンジンの故障と勘違いしやすく、車の買い替えを検討する人もいるが、エンジンが動く原理を知っていれば業者の言いなりにならずに部品交換だけで済ますことができる。

4-5.走行中に異音がする時の対応方法

ある時、走行中に異音がするトラブルが発生した。
日頃から車に乗っていて、聞いたことが無い異音に気付くとそれは故障等の予兆である。

もし異音がタイヤ付近で聞こえる場合は、釘などがタイヤに刺さっている場合があるのでタイヤを確認して、釘や石があればパンクして動けなくなる前に対応を取るとよい。

また、タイヤではない車の中心から異音が聞こえる場合はガソリンや冷却装置から何かが漏れている可能性がある。
過去に、ガソリンタンクからエンジンに向かう途中のチューブが破れて異音が発生しており、そのことををディーラーに伝えても探し当てることができずに最終的にエンジンが止まってしまうトラブルが発生した。

走行中に異音がすれば、車のどこで、どのような音が鳴るかを整備担当者に伝えるとともに、一緒に乗車して音を聞いてもらうのがよい。

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