悪い流れを断ち切るの指南書「リセットの習慣」のまとめ

生きている体調や精神面で調子が悪いこともあり、特に自律神経の整えは社会人の関心が非常に高いところであるが、人は「流れるに乗る」ことはできても「流れを変える」のはあまり得意ではないため、自分自身も身の回りもリセットして整える手段に役立つ「リセットの習慣」から参考になる点とまとめを紹介する。

悪い流れを断ち切るの指南書「リセットの習慣」のまとめ

1.書籍「リセットの習慣」とは

書籍「リセットの習慣」とは、医師の経験があり自律神経研究の第一人者である著者が調子が悪い時の流れを断ち切ったり、新たに始めることをきっかけとする、社会人で悩んでいる人や、定年を迎えてこれからどう生きるか迷っている人に向けたビジネス書である。

書籍「リセットの習慣」を読んでいる様子


医学的観点から根拠を織り交ぜつつ、99 個の指南が掲載されておりどれも参考になるとともに、環境を変えるきっかけとなる内容となっている。

2.リセットの習慣の要点

リセットの習慣の要点としては、身の回りの物理的なモノを片付けて心機一転するとともに、常に今がスタート地点だと考え、迷わず軸を持つ内面的な思考がポイントとなっている。

本書を大きく分類すると次の 8 点にまとめられている。

  1. アフターコロナの処方箋
  2. 減らす、片づける、軽くなる
  3. 決める、軸を持つ、ブレをなくす
  4. 「自分との向き合い方」をリセットする
  5. 「仕事との向き合い方」をリセットする
  6. 「人との向き合い方」をリセットする
  7. ストレスが消える「日々のリセット術」
  8. 疲れが消える「体のリセット術」

3.リセットの習慣の販売価格とページ数

本体価格は税込 800 円で全 254 ページで構成された文庫サイズで、第1刷発行は2022年08月01日である。
既に2023年時点で第7刷に達しており、シリーズ累計で 33 万部を突破している。

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)


発売元は日経 BP マーケティングからで、書店では「ビジネス書」や文庫コーナーに置かれている。

4.リセットの習慣を読んだ感想

「リセットという言葉には希望が見える。」から始まる本書は医学的観点から自律神経を整える日々の行動や考えを交えながらメンタルコントロールや対人関係を良好にする指南書となるビジネス書である。

「リセット」の中には、物理的に捨ててしまったり、過去と決別することも語られているが、常に今が、これからがスタート地点と見立てて心機一転することが重要なのがわかる。

メンタルコントロールや対人関係でうまく行かずに、やり方や考え方を変えてみようと実践する人は多いが、意外とその場はよくても少し時間が経ったり、翌日まで整えたメンタルが持続できないものである。

本書では特に悪い流れを断ち切り、新しいスタートを迎えるのに他書には無いと感じた点として次の 3 つが挙げられる。

4-1.過去のものは片付け、常にスタート地点でいること

人の心が前向き(ポジティブ)で活動的になる傾向として、過去を振り返るよりも未来に目を向けている時の方がエネルギーに満ちている。
過去から得る経験と次への対策、ノスタルジー的ななつかしむ感触からメンタルを安定させることもできるが、それ以上に未来の「やりたいこと」「楽しみ」に意識を向いている時の方がメンタルが安定するのは私も感じている。

書籍「リセットの習慣」の外観


また、長年取っておいた物はなかなか捨てられないものだが、執着しすぎると新しいものを取り入れる余地がなくなるので、身軽にして新しいモノや情報を取り入れる体制を作り、「今がスタート地点」と考えることが行動しやすくなる。

4-2.軸を持つこと

軸とは「自分はこうあるべき」や「仕事はこうすべき」といったかっこたる信念を思い描きやすいが、休日に「今日は何もせずゴロゴロする」と決めてしまうのも軸であることが本書で語られている。

書籍「リセットの習慣」で掲載の軸を持つこと


確かに日頃したいことが山積みでも、いざ休日になるとスマホを見てゴロゴロしていたら休日が終わったということは多く、そういう時は「無駄に過ごした」と後悔しがちである。

その後悔がメンタルには悪影響なため、それなら「今日は何もしない」と決めてしまうのも軸であることが本書で参考になった点である。

4-3.自分の体を客観的に見ること

自律神経とは血管や内蔵など自分の意思では動かせない部分の動き司っているもので、自律神経の中には「交感神経」と「副交感神経」についても本書で紹介されている。

特に緊張やストレスを受けると交感神経が高まり、高まった交感神経を鎮めるためには「副交感神経」を優位にする良質な睡眠などが大切になってくる。

リセットの習慣 (日経ビジネス人文庫)

「交感神経」と「副交感神経」は適度なバランスが大切になるが、今の自分がどちらが優位になっているかは症状などから自分の体を客観的に見て対処することはメンタルコントロールする上で重要であると語られている。

「交感神経」が適度に高まらないと活動的にはなれないし、体も活動モードにならないので正常な内蔵や筋肉な動きにならないが、高すぎると心身に悪影響なので、適度に「副交感神経」を高めるため一呼吸おいたり、休息が必要になってくるため、自分が今どのような状況かがわかるようになればコントロールしやすくなり、健全な生活が送りやすいくなる。

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