[初回公開] 2021年11月06日
車のメンテナンスでオイル交換の他によく気に掛けたほうがよいのがタイヤの空気圧で、オイル交換のタイミングに比べるとタイヤの空気圧が減るほうが早いため、空気圧を保つ重要性とセルフのガソリンスタンドで自分でタイヤへ空気を入れる方法について紹介する。
このページの目次
1.タイヤの空気圧を保つと良い理由
車のタイヤの空気圧を既定量で保つと良い理由は「タイヤが長持ちする」点と「車の燃費の向上」の 2 点が挙げられる。
車種によってタイヤの空気圧の適正な量が定めらており、軽自動車であれば 230kPa 前後、ボックスタイプの普通乗用車で 280kPa 前後となっており、詳しくは運転席側のドア側面にシールで貼付されている。
また、高速道路で速度を上げて長時間走行する場合も空気圧が低いとタイヤが破裂する要因になるため、高速道路を走行する前には空気圧の確認しておくほうがよい。
1-1.タイヤが長持ちする
タイヤの空気圧を保つと良い理由の 1 つにタイヤが長持ちする点が挙げられる。
タイヤは走行している内に少しずつタイヤ内の空気が減り、それによりタイヤに張りが無くなり、地面に押し付けらる形になり本来なら路面に接することがない部分も触れてタイヤがすり減ったり、タイヤ側面がたわんで横ヒビが入る原因になる。
そのため、タイヤの空気圧は常に規定値を保ち、タイヤが張った状態を維持するとタイヤが長持ちする。
1-2.車の燃費が向上する
タイヤの空気圧を保つと良い理由の 1 つに燃費が良くなる点が挙げられる。
車はエンジンからの動力をタイヤの回転に変えることで車が走行するが、タイヤを回そうとするときにタイヤの空気が減っていると、空気が減った分だけタイヤにたわみが発生しているので、そのたわみを補うためのエネルギーが必要になる。
すなわち、タイヤを回そうとする力がタイヤの空気圧が最適であれば最小限で済むところ、余計に力が必要になりそれが燃費の悪化につながることになる。
1-3.タイヤの破裂を防止する
タイヤの空気圧が低い状態で長時間、高速道路を運転しているとタイヤ内の空気が熱を持ち、その熱が膨張してタイヤを破裂させる、いわゆるバースト現象を引き起こす原因になる。
高速道路を走る際は空気圧を確認して減っていれば補充するように心がけたい。
2.タイヤに空気を入れる方法
実際に車のタイヤに空気を入れて空気圧を規定値に保つには、ガソリンや整備工場などでタイヤに空気を入れるだけでよい。
ディーラーでの定期点検や車検時に空気を入れてくれることもあるが、通常はガソリンスタンで行うことが多い。
2-1.スタッフがいるガソリンスタンドでの空気の入れ方
スタッフがガソリンを入れてくれるガソリンスタンドでタイヤに空気の入れるには、スタッフに「空気圧の確認をお願いします」と一声かけるだけで実施してくれる。
その際、空気圧をいくらにするか聞かれるので、乗っている車の空気圧の規定値を伝える必要がある。
もし空気圧の規定値を忘れていても、運転席側のドア側面にシールがあるのでその内容を伝えればよい。
所要時間は数分あれば終了する。
2-2.セルフのガソリンスタンドでの空気の入れ方
スタッフが給油しないセルフのガソリンスタンドでも空気圧を入れることができ、小型で持ち運べるエアタンク、もしくは備え付けられているタワー型の空気入れで行うことができる。
タワー型の空気入れの場合、下図のように上部にメーターとメーターのメモリを回すダイヤルがあり、その本体の下部には空気を入れるホースが備わっている。
使い方は、乗っている車の規定値までダイヤルを右に回してメモリをその値になるまで回転させる。
ほとんどの場合はメモリを 0 になっているので、例えば 280kPa であれば 280 のメモリまでダイヤルを回す。
次にホースを手に取り、ホースの先端をタイヤの空気を入れるバルブに押し当てる。
このとき、ホースの先端がタイヤのバルブに垂直に当てるようにし、空気が漏れる音がしないようにするのがコツである。
ホースをタイヤのバルブに押し当てている間は、空気入れからチャイム音が流れる。
チャイム音が鳴っている間は空気を入れている途中なので、チャイム音が鳴らなくなるまでホースを押し当てておく。
音が鳴りやんだらホースをタイヤから外し、バルブのキャップを忘れずに装着して終了となる。
タイヤの4本とも空気入れが終了すれば、ホースを元の場所に戻してダイヤルを左に回してメモリを 0 に戻して全行程が終了となる。
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