高速道路を利用して ETC マイレージサービスでキャッシュバックを受ける方法


[初回公開] 2014年01月24日

物価高で食品やサービスなど値上げが相次いでおり、車の走行に必要なガソリン価格の上昇も例外では無く、車で遠出するのも控えがちになっているが、長距離の移動で利用する高速道路では ETC により現金払いより通行料が安くなるだけでなく、利用に応じてポイントが貯まって還元される ETC マイレージサービスでキャッシュバックを受ける方法について紹介する。

高速道路を利用して ETC マイレージサービスでキャッシュバックを受ける方法

1.高速道路で利用される ETC とは

高速道路で利用される ETC とは Electronic Toll Collection System の略で、無線により自動的に有料道路の通行料金の支払いを行うシステムである。
ETC を利用することで通常であれば入場時の通行券の受け取り、退出時の料金の支払で停車することなく、料金所のゲートの通過が可能となる。

高速道路で ETC を利用している様子


ETC を利用した通行料の支払いはクレジットカード払いとなり、後日引き落とされる。
そのため、ETC を利用するためには決済するためにクレジットカードとは別に ETC カードと、高速道路などゲート通行時に無線のやり取りを行うための ETC の機材が車に搭載しておく必要がある。

通行料の支払いはクレジットカード払いのため、各クレジットカード会社が定めているポイントが加算される他、高速道路事業者が独自に運営している「ETC マイレージサービス」でポイントを貯めて、還元を受けることができる。

2.ETC マイレージサービスとは

ETC マイレージサービスとは、ETC カードで高速道路や有料道路で支払った金額に応じて、ポイントが付与されるサービスである。
貯まったポイントは還元額(無料通行分)に交換のうえ、通行料金の支払いに利用することができる。
そのため、高速道路を頻繁に利用する人は活用したほうがお得である。

ETC マイレージサービスの公式サイトの様子


ただし、ETC マイレージサービスへは個別に登録が必要となるが、登録にあたっては無料となり、年会費もかからない。
また、ETC マイレージサービスのポイント及び還元額が 730 日間で増減がない場合はマイレージ登録が取消しになる点に注意が必要である。

3.ETC マイレージサービスでキャッシュバックを受ける方法

ETC マイレージサービスでキャッシュバックを受ける方法としては、高速道路を走行する前に ETC マイレージサービスの公式サイトで会員登録しておく必要がある。

ETC マイレージサービスに登録して、実際にキャッシュバック(無料通行料の還元)する流れは次の通りである。

3-1.ETC マイレージサービスに会員登録する

ETC マイレージサービスに会員登録するには、パソコンやスマホなどインターネットに接続できるブラウザでウェブサイトにアクセスし、画面上部の「新規登録」から画面に沿って必要な項目を入力する。

ETC マイレージサービスの会員登録する様子


会員登録には氏名や住所等を入力する前に「メールアドレス」と「ETC カードの番号」、「車両のナンバー」「ETC の車載器管理番号」が必要になる。

ETC カードの番号はクレジットカードの番号とは違い、ETC カードごとに発行される。
番号は下図のように ETC カードに直接印字されている。

ETC カードの番号の様子

また、ETC の車載器管理番号は「ETC 車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」に記載されており、ETC を車に取り付ける際にディーラーやカー用品店で作成される書類に記載されている。

「ETC 車載器セットアップ申込書・証明書(お客様保存用)」の抜粋


多くの場合は車検証と一緒に入れらていることが多いので、ダッシュボードなどを探すとよい。

3-2.高速道路を ETC で利用する

ETC マイレージサービスの会員登録が済んだ後は、実際に登録した ETC カードを利用して高速道路などで走行する。
利用に際しては普段の ETC 利用時と同様に、入場時と退場時に ETC 対応のゲートを通過するだけで、特に何もせずともポイントが貯まるようになっている。

ただし、ETC マイレージサービスの登録を行っていないとポイントが貯まらないので、高速道路の走行前までには登録を完了させておく必要がある。

3-3.ETC マイレージのポイントを確認する

ETC マイレージのポイントは高速道路などで ETC を利用した翌月 20 日に付与される。
付与されたポイント数は ETC マイレージサービスのウェブサイトにログインすると下図のように確認することができる。

ETC マイレージのポイントを確認する様子


ETC マイレージサービスは日本全国の高速道路や有料道路全てでポイントが貯まるようにはなっておらず、東名道など NEXCO 管轄の有料道路の他に本州と四国を結ぶ「本州四国連絡高速道路」や「広島高速道路公社」など道路の管理団体ごとでポイントが貯まるようになっている。

そのため、本州から四国に渡る際に瀬戸大橋を使った場合、瀬戸大橋を渡る前と渡った後のポイントは「NEXCO」に付与され、瀬戸大橋区間は「本四高速」に付与され別ポイントとして取り扱われる。

また、以前は阪神高速道路の ETC 利用でもポイントが付与されていたが、2021年3月31日(水)をもって終了となり、全ての有料道路でポイントが付与されるわけではないのでポイントを貯める場合は経路に注意が必要である。

3-4.ETC マイレージポイントを交換する

貯まった ETC マイレージポイントはウェブサイトにログインして画面上部のリンク「ポイント交換」から申請することで、次の有料道路利用時の支払い金額から交換したポイント分を差し引かれた額が実際に支払う額となる。

ETC マイレージのポイントを交換する様子

例えば NEXCO 管轄の「東/中/西日本高速道路」では 1,000 ポイントで 500 円分のキャッシュバックを受けることができる。
一度に交換するポイント数が多いほど還元率が高まり、5,000 ポイントを交換すると 1 ポイント= 1 円の交換率となるため、ポイントは貯めてから交換した方がお得である。

NEXCO 以外のポイント交換の様子


また、上図のように管轄する道路公社によって付与されるポイントが分かれており、ポイント交換に必要なポイント数や還元率も異なっている。

ポイントを交換すると画面上部の「還元額明細」の画面で下図のように確認することができる。

ポイントを還元した様子

ポイントを還元するためには一定数貯まっていないといけないが、少ないポイントでも有効活用できるので有効期限が近づいているようであれば交換して、次回走行時に利用するとよい。

関連記事

コメントを残す