タイヤの寿命を延ばす!定期的なアライメント調整の必要性

車のタイヤの位置が正しく揃っていることは乗り心地や燃費にも影響を与え、快適で安全なドライブに欠かせない要素だが、タイヤの寿命を延ばすために行う測定と調整のアライメントについて紹介する。

タイヤの寿命を延ばす!定期的なアライメント調整の必要性

1.タイヤのアライメントとは何か?

タイヤのアライメントとは、車のタイヤの位置が正しいか測定し、位置がずれている場合は向きを変えることである。
正しいアライメント状態にないと、タイヤが正確に直進しなくなり不均等に摩耗し、車両の安定性や快適性に悪影響を及ぼす可能性がある。



また、タイヤの角度や位置がずれると、車両が思い通りに進まず、ステアリングの操作に不安定さが生じる場合もある。

アライメントが乱れる原因は様々だが、例えば、路面の凹凸や穴、衝突などの影響で車両の車輪がずれたり、部品の摩耗や緩みもアライメントの乱れを引き起こす原因である。

2.アライメントが乱れるとどうなる?

アライメントが乱れると、タイヤの内側や外側が偏って摩耗し、寿命が短くなることがある。
これにより、タイヤの交換頻度が増え、経済的な損失を招くことになってしまう。

さらに、アライメントが乱れると車両の安定性が低下し、車がまっすぐ進まず、ずれた方向に引っ張られるような感覚が生じる。特に少しのステアリングで大きく車が左右する高速道路での走行時には、車両の挙動が不安定になり、危険な状況を引き起こす可能性がある。

また、アライメントの乱れは燃費にも影響を与え、車両が不必要な抵抗を受けて燃費が悪化する。

3.アライメントの測定方法と手順

アライメントの測定方法は、アライメントテスターが用いられることが多い。
各タイヤにテスターを装着し、車両前方に設置したカメラでテスターを認識することで、4 輪すべてのタイヤの角度の関係を同時に測定する。

そのため、アライメントテスターは特殊な機器となるため一般の整備工場やディーラーでも導入していないことがあるため、アライメントをサービス提供している店舗は限られる。



また、アライメントを受けたい場合は店舗に申し出ることで有償で行うことができる。
費用は店舗により異なるが、平均で 11,000 円(税込)である。

4.アライメントの調整方法

アライメントの調整方法としては、前述のアライメントテスターの結果に基づきタイヤの向きを変えるために車両を工具で調整する。
具体的にはトー、キャンバー、キャスターの 3 つの角度で、調整可能な箇所はクルマによって異なる。

  • トー – 直進性とコーナリング性能に関係する。車を上から見下ろした場合にタイヤがハの字または逆ハの字になるように角度をつける。
  • キャンバー – 直進性とコーナリング性能に関係する。車を前方から見た場合にタイヤがハの字になるように角度をつける。
  • キャスター – 直進性に関係する。車を横から見た場合に車軸がタイヤの後方になるように角度をつける。


タイヤのアライメントが必要な時期は大きな段差など強い衝撃を受けない限りずれを感じることが少ないが、タイヤを新しく交換する場合などタイヤの擦り減り具合が偏っている場合は診断を受けたほうがよい。

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