[初回公開] 2021年04月26日
ガラケからスマホの利用が一般的になって 20 年近く経過するが、メインで利用してきた SONY の Xperia はスペックが高い 5 シリーズとややスペックと機能を落とした分、安価な 10 シリーズが製造販売されており、5 シリーズと 10 シリーズの比較と使い心地を紹介する。
このページの目次
1.Xperia とは
Xperia とは、SONY が製造するスマートフォンの製品名で、体験を意味する「experience」と場所を意味するラテン語の「-ia」を組み合わせ、「様々な体験を生み出す場所」という意味が込められている名称である。
ドコモやソフトバンクなど大手の携帯ショップや家電量販店で購入できる他、SIM フリーの格安スマホ版も提供されている。
Xperia にも CPU やメモリといったスペック性能やプリインストールされているアプリの違いでシリーズに分かれている。
- Xperia 1 シリーズ – ソニーの先進技術を結集したフラッグシップモデル
- Xperia 5 シリーズ – 王道のプレミアムモデル
- Xperia 10 シリーズ – コスパを追求したスタンダードモデル
- Xperia Ace シリーズ – かんたん手軽なエントリーモデル
- Xperia Pro シリーズ – 好きを極めるこだわりのモデル
1 シリーズと Pro シリーズはカメラ性能が良い分、高価である。
そのため一般的な利用には 5 シリーズまたは 10 シリーズが携帯ショップや家電量販店での取り扱いが多い。
2.Xperia 5 シリーズの特徴
Xperia 5 シリーズは CPU とメモリともに高い性能を持っており、カメラも一眼レフや映画撮影に利用できるほどの品質である。
3D ゲームにも対応しているので多くのアプリが満足して利用できる。
特に Xperia は縦長のディスプレイと大容量バッテリーによる充電の持ちが他者製品とも良い点である。
ディスプレイは従来の Xperia 端末に比べると横幅は従来または他機種とも変わらないものの縦に長くなったため一画面内に表示される情報量が多いのでスクロールする手間が減る。
また、バッテリーの持ちは内臓電池で 3,000 から 4,000mAh あり、通話せずに待ち受けだけの状態で 1 週間ほどは充電無しで過ごすことができる。
2-1.Xperia 5 シリーズのカメラ機能
Xperia 5 シリーズのカメラ機能は、画素数だけで見ると過去機種よりも数値が下がっているが、カメラに利用しているチップの性能が上がっているため撮影した写真は遜色ない仕上がりになっている。
また、外向きのカメラレンズが 3 種類搭載されており、望遠と広角撮影の機能が向上している。
標準のカメラアプリではホワイトバランスなど細かな撮影設定ができないが、Xperia5II(SO-52A)に標準インストールされているアプリ「Photography Pro」を利用すると細かな撮影設定が可能になる。
2-2.Xperia 5 シリーズのバッテリーの持ち
Xperia 5 シリーズのバッテリーの持ちは、本体が薄型ながらも 3,000 から 4,000mAh と大容量で長持ちする。
朝の通学または出勤前にバッテリーを 100% まで充電させて通話や通信を全くしない状態で一日過ごしてもバッテリーの減りは 2% かそれ以下で省電力でもある。
ただし内臓電池なので劣化しても交換はメーカー対応となるため、頻繁な充電や充電しながらのスマホの利用は避けたほうがよい。
2-3.Xperia 5 シリーズの搭載アプリ
Xperia など各メーカーから発売される機種はメーカー独自のアプリが標準インストールされておりメーカーの特色が濃く現れる。
SONY のの Xperia 5 シリーズに関しては一眼レフ並みに設定可能な写真撮影と動画撮影のアプリ以外はほぼ入っていない。
撮影した写真などは Google 製のアプリ「フォト」を利用することになり、従来の Xperia にインストールされていた「アルバム」が無くなったことで写真や動画の閲覧は劣ってしまっている。
また、ホーム画面は Xperia 独自の 「Xperia ホーム」がインストールされている。
2-4.Xperia 5 シリーズの GPS の感度
Xperia5II(SO-52A)の GPS 感度は低くは無く、標準的である。
コンクリート製の建物内でも自身の位置取得ができるので位置情報の誤差が生じるといった問題は発生していない。
2-5.Xperia 5 シリーズのバイブレーションの強さ
過去の Xperia 機種はバイブレーションが弱く通知が来ても気づかないことがあったが、Xperia5II(SO-52A)に関しては振動が強くなり通知や着信に気づきやすくなっている。
3.Xperia 10 シリーズの特徴
Xperia 10 シリーズの特徴としては、安価な分だけ 5 シリーズよりもスペックが抑えられているので通話やメール、LINE といったコミュニケーションを主に利用する人に向いている端末である。
Xperia5II(SO-52A)に比べると指紋認証の感度が上がっているため、指紋が薄い人や指が乾燥しがちな人でもすぐにロック画面を解除して起動できる点は大きい。
また、最近の Xperia 10 シリーズは SIM カードを挿すスロットが 1 つあり、従来の SIM カードに加えて eSIM(スマホに内蔵されている SIM)も搭載されているので、他社の携帯会社との契約している電話番号も利用できる。
反面、Xperia 5 シリーズと比べるとスペックが劣っているため、LINE などアプリの起動が遅かったり、4K 写真が撮れない、4K 動画が再生できないといった価格ゆえに削られた機能面があるのも事実である。
加えて、同じ Xperia 10 シリーズでも IV では手帳型ケースで開閉すると自動的に画面のオンオフできていたものが V からは電源ボタンを押さないと画面がオンオフできないなど、同じシリーズでも改悪がある。
特に 5 シリーズから 10 シリーズに機種変更した人は「録音アプリが無い」「ホームのアプリアイコンが 5 つ並んでいたものが 4 つしか並ばない」など価格相応の劣りを感じる点はやむを得ない。
4.過去の Xperia との比較表
Xperia は毎年新しいモデルが発売され、そのたびに CPU 性能やメモリ量の増設などスペック面や Android OS のバージョンアップに合わせて新機能が搭載されてきている。
過去の Xperia との比較表が次の通りである。
Xperia 型番 | Xperia 10 V | Xperia 5 II | Xperia XZ1 | Xperia A |
---|---|---|---|---|
ドコモ名称 | SO-52D | SO-52A | S0-01K | SO-04E |
発売日 | 2023年07月06日 | 2021年11月12日 | 2017年11月10日 | 2013年05月17日 |
OS | Android 14.0 | Android 10.0 | Android 8.0 | Android 4.2 |
CPU | Snapdragon 695 5G 2.2GHz+1.8GHz オクタコア | Qualcomm Snapdragon 865 5G Mobile Platform | 2.45GHz(クアッドコア)+1.9GHz(クアッドコア)オクタコア | Qualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz (クアッドコア) |
メモリ(RAM) | 6GB | 8GB | 4GB | 2GB |
メモリ(ROM) | 128GB | 128GB | 64GB | 32GB |
サイズ(高さ×幅×厚さ) | 約155 × 約68 × 約8.3 mm | 約158 × 約68 × 約8.0 mm | 約148 × 約73 × 約7.4 mm | 約131 × 約67 × 約10.5 mm |
質量 | 約159 g | 約163 g | 約156 g | 約141 g |
外部メモリ(microSD) | 2GBまで | 1TBまで | 2GBまで | 2GBまで |
外部メモリ(microSDHC) | 32GBまで | 1TBまで | 32GBまで | 32GBまで |
外部メモリ(microSDXC) | 1TBまで | 1TBまで | 256GBまで | 64GBまで |
デザリング | ○ | ○ | ○ | ○ |
ディスプレイサイズ | 約6.1インチ | 約6.1インチ | 約5.2インチ | 約4.6インチ |
ディスプレイ解像度(縦×横) | 2,520×1,080ピクセル | 2,520×1,080ピクセル | 1,920×1,080ピクセル | 1,280× 720ピクセル |
カメラ | 16mm (超広角):有効画素数約800万画素/F値2.2 54mm(望遠):有効画素数約800万画素/F値2.2 26mm (広角):有効画素数約4800万画素(記録画素数約1200万画素)/F値1.8 |
16mm(超広角):有効画素数約1,220万画素/F値2.2 70mm(望遠):有効画素数約1,220万画素/F値2.4 24mm(標準):有効画素数約1,220万画素/F値1.7 |
Motion Eyeカメラシステム 有効画素数約1,920万画素 | 約1,310万画素裏面照射積層型CMOS |
対応SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM | nanoSIM | microSIM |
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