Xperia のカメラアプリ「Photo Pro」の撮影モードの違いと切替方法


[初回公開] 2022年01月13日

スマホの Xperia には標準のカメラアプリとは別にシャッタースピードなどデジカメのように設定して撮ることができるアプリ「Photo Pro」がインストールされており、自動で設定してくれるモードの他、用途別に用意された各モードの違いと切替方法について紹介する。

Xperia のカメラアプリ「Photo Pro」の撮影モードの違いと切替方法

1.Photo Pro の画面の様子

Xperia のアプリ「Photo Pro」を起動すると下図のような画面となっており、画面左側にはアプリ自体の設定や操作を行うボタンが配置され、画面右側は撮影に関する設定ボタン類が配置されている。

アプリ「Photo Pro」の画面の様子


図の赤枠に対応した数値は下表で示す各機能に対応している。

No 説明
1 撮影モードを切り替える。
2 撮影した画像の形式やフォーカス等の設定を行う。
3 水平器の表示などディスプレイの設定を行う。
4 撮影に利用するレンズを切り替える。
5 過去に Photo Pro で撮影した写真を表示する。
6 各モードの特化した機能を操作する。
7 オートフォーカス(AF)のオン/オフと、オート・エクスポージャー・ロック(Auto Exposure Lock)のオン/オフを行う。
8 ISO やホワイトバランスなど撮影の設定を行う。

2.Photo Pro の撮影モードの切り替え方法

アプリ「Photo Pro」で撮影モードを切り替える方法は、画面右上のアルファベットの記載がある箇所をタップすると 4 つの撮影モードに切り替えて写真を撮ることができる。
タップするとモードを選択する円形のメニューが表示され、スライドさせて切り替えたいモードのアルファベットを再度タップすると切り替わる。

撮影モードの切り替え方法

上図はモード AUTO の状態から他のモードに切り替える様子となり、上向きにスライドさせると他のモードが選択できるようになる。

3.Photo Pro の各モードの違い

アプリ「Photo Pro」には下表のように「AUTO」、「P」、「S」そして「M」の 4 つのモードが用意されており、撮影したい被写体に応じてモードを切り替えることができる。

モード 説明
AUTO 被写体やその周辺の光量を自動的に判別して最適なカメラ設定で撮影する。
P EV(露出)を手動で設定できるモード。
S シャッタースピードを手動で設定できるモード。
M 予め登録した各種設定で撮影するモード。


3-1.モード AUTO とは

モード AUTO とは、被写体やその周辺の光量などを自動的に判断して最適なカメラの設定で撮影を行うモードである。
撮影者はディスプレイに表示される被写体を見て、シャッターボタンを押すだけでよいため素人でも綺麗な写真と撮ることができる。

モード AUTO の画面の様子

AUTO モード時に操作できる機能はフォーカスモード(ピントを被写体に自動的に合わせる機能)を自動または手動にするかの切り替えや、顔・瞳を認識する機能のオン・オフが可能になっている。
しかし、シャッタースピードや ISO など色合いに関わる設定はできないようになっている。

3-2.モード P(プログラムオート)とは

モード P(プログラムオート)とは、カメラのシャッター速度と絞り値(F 値)の組み合わせで示される EV 値(露出)を手動で設定して撮影を行うモードである。

モード P(プログラムオート)の画面の様子

EV 値の数字が大きいほど光の量が少なく、小さいほど多くなるため、被写体が明るい真夏の海では EV 値を大きくして取り込む光の量を少なくし、反対に夜景といった回りが暗い場合はより多くの光を取り込むように EV 値を小さくする。

また、モード P ではシャッタースピードは自動的に調整され、ISO の設定は手動で行うことができる。

3-3.モード S(シャッタースピード優先)とは

モード S(シャッタースピード優先)とは、カメラのシャッタースピードを手動で設定して撮影を行うモードである。

モード S(シャッタースピード優先)の画面の様子

シャッタースピードを撮影者が決めて、ISO 感度はカメラが自動で調整する。
動いている被写体を動きが止まったように撮影したい場合はシャッタースピードを早く、反対に躍動感のある写真を撮影するにはシャッタースピードが遅くすることで被写体の印象を変えることができる。

3-4.モード M(マニュアル露出)とは

モード M(マニュアル露出)とは、シャッタースピードと ISO 感度を手動で調整するモードである。
AUTO、P、S モードではカメラが最適な露出(画像の明るさ)を決めるのに対して、M モードでは撮影者が露出の設定を決定する。
ISO 感度とシャッタースピードの両方をコントロールすることで、花火や星空などの特殊な被写体を撮ることができる。

モード M(マニュアル露出)の画面の様子


そのため、被写体に合わせて細かな設定で撮影することができるが、設定がずれるとピンぼけしたり、色合いがおかしい写真になってしまうのでプロ向けのモードである。

3-5.モード MR(メモリーリコールモード)とは

モード MR(メモリーリコールモード)とは撮影前に予めシャッタースピード等のカメラの設定を登録することで、被写体にカメラを向けてシャッターボタンを押すだけの状態にするモードである。

モード MR(メモリーリコールモード)の画面の様子

よく使うモードと設定値を記憶させたり、設定を変えながら撮影した写真を比較したい場合に利用できる。
使い方は、各モード及び各種設定を行った後に画面左の「MENU -> 撮影 -> 撮影設定の登録」をタップして表示される画面よりボタン「登録」を選択すると登録保存される。

MR に登録できる設定は 1 つだけなので、登録するたびに上書きされる点に注意が必要である。

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