格安スマホで LINE の年齢確認を行う方法


[初回公開] 2019年02月13日

連絡手段で一般的に利用されている LINE は 18 歳以上であれば全ての機能を制限なく利用することができるが、18 歳以上の年齢確認するためには携帯キャリアのアカウントが利用されるのに対して、身分証無しでも利用できる格安スマホで LINE の年齢確認を行う方法について紹介する。

格安スマホで LINE の年齢確認を行う方法

1.LINE の年齢確認とは

LINE は家族や友人と 1 対 1 や複数人で文字によるチャットでコミュニケーションを取ったり、音声・ビデオ通話ができるアプリである。
今ではコミュニケーションツールだけでなく、情報収集や飲食店での注文など LINE の機能を利用したサービスが数多い。

家族でコミュニケーションを取る様子


機能が多い LINE だが、有料コンテンツの購入や見知らぬ人とのコミュニケーションでトラブルに遭うケースも少なくなく、特に知見が少ない未成年が犯罪に巻き込まれることを防ぐために、携帯キャリア各社と LINE が連携し 18 歳未満の利用者には一部機能が利用できないようになっている。

そのため、LINE の全ての機能を利用するためには 18 歳以上であることを証明する年齢確認に操作が必要となる。

2.LINE の年齢確認ができないと使えない機能

LINE の年齢確認ができないと使えない機能としては、主に見知らぬ不特定多数とトークが出来ないように ID 設定、及び ID 検索、電話番号を利用した友だち検索ができないようになっている。

また、スタンプの購入など料金の使い過ぎ防止のために決済が必要な機能は制限設定が入っていることがある。

年齢確認は LINE に登録できる携帯電話番号が利用されており、年齢認証時に契約している携帯電話会社にシステム的に年齢照会を行われる。
そのため、身分証無しで利用できる格安スマホや格安 SIM では年齢確認できないことがある。

3.格安スマホとは

格安スマホとは、ドコモやソフトバンクなど大手の携帯電話キャリアの通信設備を借り受けて仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービス提供している事業者のスマホのことである。



主にインターネット通信サービスを提供しているプロバイダ企業が格安スマホを提供していることが多い。
通話・通信のサービス料金は大手携帯キャリアに比べると非常に安く、購入できるスマホ本体も数万円台と手頃な価格で購入可能である。

ただし、ドコモなどが提供しているようなメールアドレスは格安スマホにはない他、通信の利用が高まる昼休憩や夕方の時間帯は通信速度が落ちることがある。

4.格安スマホで LINE の年齢確認を行う方法

格安スマホで LINE の年齢確認を行う方法としては、「年齢確認の対応している格安スマホを利用する」か「LINE を未使用の 18 歳以上の人に代行してもらう」の 2 通りの方法がある。

4-1.年齢確認の対応している格安スマホを利用する

格安スマホを提供する MVNO 事業者は以前であれば LINE の年齢認証に対応していなかったが、最近では年齢認証が可能な事業者が増えてきている。
年齢確認するためには、LINE を起動して「設定 -> 年齢確認」で表示される画面より「その他の事業者をご契約の方」をタップし、表示される格安スマホ事業者を選択する。

「その他の事業者をご契約の方」をタップ


次いで、格安スマホ契約時に登録しているお客様 ID とパスワードを入力することで年齢確認を行うことができる。

2024年06月時点で LINE の年齢確認が可能な格安スマホ事業者は次の 8 社である。

  • ahamo
  • IIJmio
  • LINEMO
  • mineo
  • UQ モバイル
  • イオンモバイル
  • 楽天モバイル
  • ワイモバイル

4-2.LINE を未使用の 18 歳以上の人に代行してもらう

LINE の年齢確認する方法の 1 つに、LINE を利用していない人に年齢認証だけしてもらい、その後にメールアドレスをパスワードで違うスマホでログインして利用する。

ガラケのサービス終了に伴い、高齢者でもスマホに変更している人が多いモノの、LINE を利用していない人も多い。
そこで祖父母などのスマホで LINE の年齢確認を代行してもらい、LINE の利用は自身のスマホで行うものである。

ただし、LINE アカウントに紐づく電話番号は 1 つだけで、1 つの電話番号で複数のアカウントを作成できない仕様となっている。
そのため、他のアカウントに登録している電話番号を入力すると、その電話番号が登録されているアカウントは利用できなくなる場合があるので、年齢確認の代行者が LINE を使い始めた場合は注意が必要である。

5.ソフトバンクのプリモバイルで LINE の年齢認証を行う

ソフトバンクには月額支払いでなく、前払い制のプリペイド携帯サービスの「プリモバイル」があり、契約時には身分証を提示するので LINE の年齢確認の認証も通りそうだが、結論からするとプリモバイルでは年齢認証はできない。

例えばソフトバンクで契約したプリモバイルの SIM カードをドコモのスマホに挿して利用してみる。

プリモバイル携帯の外観


まずLINEを使い始めるためには利用登録が必要となり、よくある「メールアドレスとパスワード」の他に「携帯電話または Facebook による認証」が必要となる。

スマートフォンを利用しているならば gmail など無料で匿名のメールアドレスを取得できるので前者はすぐに用意ができる。
次に「携帯電話または Facebook による認証」だが、SMS が利用できる SIM カードが LINE を利用する端末に挿さっているのであれば、電話番号を入力すると SMS にコードが送られてきて認証が終了する。

プリモバイルは SMS(ショートメッセージ)が利用できるので SMS による LINE へのログインはできたものの、年齢認証の段階でドコモ製端末は「dアカウント」のログイン画面が起動するので年齢認証はできなかった。

LINE の年齢認証の画面

上図のように「年齢認証する」をタップすると下図のように「dアカウント」のログイン画面が表示された。
d アカウントはドコモ契約者でも作成可能なため、gmail で取得した d アカウントで年齢確認しようとしてみたが、格安スマホのネットワークでは「ドコモ回線」契約者と見なされないため年齢確認できない。

dアカウントログイン画面の様子


結果、SMS 付きのキャリアが提供する SIM カードであっても利用する端末がキャリアが異なると年齢認証できないことがわかった。
ちなみに「d アカウント」へログインする場合は ID を入力した後に「ネットワーク認証番号」というドコモショップで記載する 4 桁のパスコードの数値を入力する必要があり、格安スマホでは「ネットワーク認証番号」が無いので d アカウント経由での年齢認証はできず、下図のようにキャリアに対応した電話番号が必要な旨が表示される。

スマホ端末と同じ携帯番号である旨のメッセージ

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