自宅で通信量を気に必要がない Wi-Fi 環境(無線 LAN)を用意するためには電話回線やプロバイダ契約など複数者との契約とコストがかかってくるが、新入学や新社会人で一人暮らしを始めるにあたって、ドコモの home 5G を例に Wi-Fi 環境を簡単に用意する方法を紹介する。
このページの目次
1.自宅に Wi-Fi 環境(無線 LAN)を用意するために必要なもの
インターネットに接続するために自宅に Wi-Fi 環境(無線 LAN)を用意するために必要なものは「通信回線」と「インターネット接続サービス」、そして「無線 LAM ルーター」の 3 点が必要になる。
「通信回線」とは電気が電線を通るように、データが通る物理的な線である。
一般的には固定電話で利用される電話回線でデータ通信回線を兼ねられている。
そのため、通信回線は NTT など電話回線事業者との契約が必要になる。
次いで「インターネット接続サービス」とは自宅にあるスマホやゲーム機がインターネットに通信できるように必要なサービスである。
プロバイダと呼ばれるサービス事業者に月額費用を払って利用する形となるが、通信回線とセットで契約できる場合もある。
この「通信回線」と「インターネット接続サービス」まで準備できると、LAN ケーブルを利用した有線でのインターネット利用は可能になるが、スマホやゲーム機など有線 LAN のポートが無い端末は Wi-Fi(無線)の環境が必要になる。
そこで上図のように電波を発する「無線 LAN ルーター」を介してスマホからインターネットに接続する。
このように自宅に Wi-Fi 環境を用意する場合は複数の契約や機器の購入が必要になるが、携帯電話キャリアが通信回線とインターネット接続サービス、無線 LAN ルーターを一括して提供するサービスが存在する。
2.携帯キャリアが提供する無線 LAN ルーターとは
携帯キャリアが提供する無線 LAN ルーターとは、データ通信に特化した自宅内で利用するインターネット接続機器である。
通常であれば通信回線とインターネット接続サービス、無線 LAN ルーターの 3 つを個別に用意する必要があるが、携帯キャリアが提供する無線 LAN ルーターは月額費用を支払うだけでこの 3 つをまとめて契約して利用できるのが特徴である。
これは元々、携帯電話事業者のキャリアが通話で利用する回線を持っており、最近ではスマホのようにデータ通信できるサービスも提供しているからこそまとめて提供できるサービスである。
そのため、通信回線は電線を使った物理的な通信ではなく、携帯電話の電波を使ってインターネットに接続するため、携帯電話のサービス提供県外の山奥や、電波が入りづらいコンクリート建物の内部では利用できないことがある。
その中で NTT ドコモが提供しているのが高速通信が可能な 5G 回線を利用した home 5G が一人暮らし用に簡単に Wi-Fi 環境を用意することができる。
3.ドコモの home 5G とは
ドコモの home 5G とは、5G 対応のホームルーターをコンセントに挿すだけで利用できる、工事不要の Wi-Fi 環境である。
スマホもドコモを利用している場合はセット割引を受けることも可能である。
ホームルーターの購入・契約はドコモショップまたは携帯電話の契約受付が可能な家電量販店で入手できる。
下図のように箱に入った状態で持ち帰ることが可能である。
home 5G の内容物はホームルーターの本体の他に、AC アダプタと有線接続ようの LAN ケーブルが付属されている。
その他、説明書も同梱されているが、スマホと違い SIM カードはホームルーター本体に内蔵されている状態となる。
4.ドコモの home 5G の特徴
ドコモの home 5G の特徴としては、購入して自宅に持ち帰ってからコンセントに挿すだけですぐ利用できる点である。
その他に、インターネットの利用に必要な複数者との契約が不要であったり、無線だけでなく有線も利用できるなどメリットがある。
4-1.コンセントを挿すだけですぐ利用できる
ドコモの home 5G は本体の中に SIM カードが内蔵されているので携帯電話が利用できるサービス圏内であればホームルーターをコンセントに挿すだけですぐに通信を開始して、自宅で Wi-Fi が利用できるようになるため、工事不要なのが特徴である。
特に光回線の場合は外の電柱から自宅に光ファイバーを引き込むための工事費と立ち合いが必要になるため費用と日程調整の手間が発生するが、home 5G は店頭での契約手続きだけで済むのがメリットである。
4-2.支払先はドコモだけで済む
インターネットを自宅で利用するには通信回線の利用料金の他に、プロバイダに支払いインターネット接続サービス料金が発生する。
両方を合わすと 5,000 円以上かかることがあるが、home 5G の場合は通信回線とインターネット接続サービス料がまとまっているため、利用料金を支払うだけで利用できるのが特徴である。
引っ越し等で住所が変わる際も新しい居住地に通信回線があるかの心配をする必要が無いのもメリットである。
4-3.LAN ケーブルで有線通信が可能
ドコモの home 5G は自宅で Wi-Fi を利用するための機器であるが、部屋の間取り上、ホームルーターがある場所から遠い部屋は無線が届かないことがある。
また、ホームルーターの近くでも周辺の電波が多いと電波干渉して通信が途切れることがある。
そこで、ホームルーターから LAN ケーブルを利用して有線での通信も利用できるのが特徴である。
上図はホームルーターの裏面の様子となり、有線の LAN ポートが 2 つ用意されているのが確認できる。
その他、再起動のボタンと簡単にスマホやタブレットと簡単に Wi-Fi 接続できるように WPS も用意されているのが確認できる。
4-4.電波状況が悪くても 4G 回線での利用が可能
ドコモの home 5G は名前の通り、高速通信できる 5G 通信できるサービスエリア圏内が基本的に利用できる場所となる。
しかし、まだ 5G のサービスエリアになっていなかったり、電波状況により 5G 電波が届かない場所は自動的に 4G 回線での利用になるため山奥や海上などのスマホが圏外になる場所でなければ日本全国どこでも利用できるのが特徴である。
5.ドコモの home 5G の月額費用
ドコモの home 5G の月額費用は月額 4,500 円(税込:4,950 円)でデータ量は無制限で利用できる。
また、初めてホームルーターを購入した場合は機器本体代として 71,280 円(home 5G HR02 の場合)が必要になるが、月々サポートにより、36 ヶ月間の分割支払いが可能である。
6.ドコモの home 5G で Wi-Fi 環境を用意する方法
ドコモの home 5G で Wi-Fi 環境を用意する方法としては、ドコモショップなどで home 5G の契約を済ませた後で自宅に帰り、ホームルーターをコンセントに挿すだけである。
初回起動時は近隣の携帯アクセスポイントを検知して端末に登録する動作を行うため、数分ほど待つ必要がある。
ホームルーターが完全に起動すれば、下図のように機器前面の LED が 5 つ点灯する。
もし上から 2 つ目の Wi-Fi のマークある LED が赤点滅した場合は Wi-Fi の電波が出ていない状態なので、しばらく様子を待つか、ホームルーター本体を携帯の電波が受け取りやすいように窓際に設置してしばらく様子を見る。
また、上図のように上から 1 つ目の LED のように緑色の場合は 4G 回線でホームルーターが通信していることを示している。
これは 5G のサービスエリア外であったり、電波状況が良くない時に発生する。
問題無く 5G の通信が行える場所であれば全て青色の LED 点灯となる。
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