[初回公開] 2019年09月04日
最近のスマホは安価なモデルでも CPU やメモリなどスペックが向上し、処理落ちやフリーズする頻度は以前に比べると改善されてはいるがインストールするアプリも動作に必要なリソースが増えて動作が重くなることがあるため、スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法について紹介する。
このページの目次
1.スマホの動作が重くなる原因
スマホの動作が重くなる原因としては、スマホに搭載されている CPU を常時利用していたり、メモリの利用率が高いことが挙げられる。
例えば Android のブラウザであれば Chrome、iPhone であれば Safari で調べものをしたりショッピングサイトを見ているとタップしてページ移動するたびに新しいタブが開くので、開いている数量だけメモリを消費して動作が重くなる。
また、セキュリティソフトで常にウィルスや外部からの侵入を検知監視するアプリや、スマートウォッチと健康状態や時刻を同期するためのアプリは常に起動している状態(常駐状態)となり、アプリの動作に必要な CPU とメモリを消費しているのも原因の 1 つである。
1-1.ブラウザで開いているタブが多い
スマホで調べものをする場合はブラウザを利用するが、ウェブサイトやブログ内のリンクをタップすると画面が同じタブ内で切り替わる他に、新しいタブで開く場合がある。
新しいタブでページを開くと元のページは残ったままとなり、その分のメモリを消費して動作が重くなる。
特にスマホはアプリを起動したまま他のアプリも並行して起動でき、落とす行為をしない人が多いため知らず知らずのうちに消費メモリが溜まるため、不要なタブは閉じる、ブラウザなどアプリは定期的に落とすことが動作を軽くする近道である。
1-2.常駐しているアプリが多い
スマホのアプリには自ら起動しなくても、バックグラウンドで起動し続けるものがある。
例えば外部からの攻撃を守るセキュリティアプリがその例だが、他にもスマートウォッチとデータ同期するアプリやゲームアプリの中で歩数や位置情報を常に取得しているものがあり、アプリが動作している間は CPU とメモリを消費しているのでスマホ全体の動作が重くなる要因となっている。
1-3.Bluetooth がオンになっている
スマホには無線で外部機器と接続する Bluetooth が搭載されており、イヤホンやスピーカーと連携して利用している人が多い。
便利な Bluetooth であるが、スマホが機器接続(ペアリング)するために常に待ち受けの状態になっているのでイヤホンを利用しない時などは Bluetooth をオフにすることでメモリ消費を抑える効果がある。
また、Bluetooth オン時はバッテリーを消費するので、オフにすることでバッテリーの持ちも長くすることができる。
1-4.そもそもスマホのスペックが足りていない
スマホの機種は高価な製品から安価な製品までさまざまであるが、最近のスマホのメモリは 6 から 8GB ぐらいが主流である。
古いスマホを長らく使っている人野中には 4GB という人もいるが、利用するアプリはバージョンアップするごとに機能が増え、動作に必要な CPU やメモリ量も増えてきているため、そもそも利用しているスマホ本体のスペックが足りていないことも要因の 1 つである。
残念ながらスマホは CPU の換装やメモリの増設ができないため、新しい高スペックの機種に変更することで動作が劇的に軽くなることが多い。
2.スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法(共通編)
スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法として、メーカー・シリーズ問わずに有効なのが「OS の再起動」である。
スマホは利用する中で不要なデータもメモリに残すことがあるため、再起動によりメモリをリフレッシュさせることで動作が軽くなる。
また、常駐しているアプリ単体を停止させることもスマホの動作を軽くする 1 つの方法で、「設定 -> アプリ」でアプリの一覧を表示し、利用していないアプリを選択して「強制終了」をタップすることで動作を止めることができる。
例えばスマートウォッチを管理するアプリで、健康状態など頻繁にアプリで確認する必要が無く、時刻確認程度の利用であれば管理アプリを停止することでメモリの消費とバッテリー消費を抑えることができる。
3.スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法(Xperia 編)
スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法として、Android OS の Xperia の場合は購入時にインストールされている CPU やメモリなどリソースを最適化するツールを利用する。
メモリなどリソースを解放するツールはスマホの「設定」をタップして起動する。
「設定」が開くとディスプレイやアカウント管理、システム情報の確認が行えるが、その一覧の中にある「Xperia アシスト」をタップする。
「Xperia アシスト」は Xperia 特有の各種ツールがまとまっており、指の操作で特定のショートカットを作成したり、バッテリー管理機能があるが、その中で「スマートクリーナー」をタップする。
Xperia にだけプリインストールされている「スマートクリーナー」は自動的にストレージ(データ保存領域)とメモリを最適化してくれるツールで、これが有効(ON)になっていれば定期的にリソースの開放をする必要がない。
スマートクリーナーが有効(ON)になっている場合は下図のように「スマートクリーナーの使用」の箇所が青色またはスライダーが右側に位置している。
多くのスマホではアプリを落としたり、キャッシュを消すなどしてメモリを解放する必要があるが、スマートクリーナーが有効な状態では意図的にリソースを開放する必要がなく、常にリソースに余裕がある状態でスマホを利用することができる。
4.スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法(HUAWEI nova lite 編)
スマホの動作が重くなった時にメモリを解放して軽くする方法として、Android OS の HUAWEI nova lite の場合は購入時にインストールされている CPU やメモリなどリソースを最適化するツールを利用する。
リソースを解放するツールはアプリ一覧またはホームにある「オプティマイザ」をタップする。
「オプティマイザ」が開くとブラウザのキャッシュなど不要ファイルを消すクリーンアップやウィルス対策などの管理機能があり、その中で「最適化」をタップする。
「最適化」をタップするとクリーンアップやメモリ開放といったパフォーマンスの向上とバッテリー消費の抑制など一括でスマホの最適化を行ってくれる。
アプリを起動して動作が重たい場合はリソースを解放したり、キャッシュを削除するといった最適化を行うと起動中の動作が改善するだけでなく、次回アプリの起動時の読み込みの待ち時間も短縮されるメリットがある。
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