タブレットやスマホでアプリ追加や初期化ができない機能制限時の対応方法


[初回公開] 2021年04月07日

新入学シーズンになり小学生や中学生の子供にタブレットやスマホを渡して利用させる保護者も少なくないが、子供に渡した端末でアカウント追加や初期化が行えないといった特定の機能が使えず制限がかかった場合の解除の方法を紹介する。

タブレットやスマホでアプリ追加や初期化ができない機能制限時の対応方法

1.タブレットやスマホで機能制限がかかった状態とは

タブレットやスマホで機能制限がかかった状態とは、通常であればアカウントやアプリの追加ができるところが、それらの項目が画面に表示されない様子である。

もしくは画面に項目が表示されていてもタップしても反応しないかグレーになって操作できない状態を指す。



機能制限は家電量販店の展示品に意図的に設定される場合と、意図してせずとも使いたい機能が使えない場合があり、特に後者は小学生から中学生に移る時期となる、利用者が 12 歳から 13 歳にかけての子供のタブレットやスマホでの事例が多い。

2.タブレットやスマホで機能制限がかかる原因

アカウントやアプリの追加ができないといったタブレットやスマホで機能制限がかかる原因としては、Android や iOS を利用する際に登録する Google アカウント、Apple アカウントの年齢制限が影響している。

アカウントを取得する際にユーザ名とパスワードの他に生年月日を登録するが、この生年月日で割り出された年齢が 13 歳未満の場合は利用の安全面を考慮して端末の一部機能に制限がかかるようになっているためである。

3.機能制限を解除する方法

年齢制限により限られた機能しか使えない状態から通常通り各種機能が使えるように解除するためには、登録しているアカウントの生年月日を変更するか、生年月日は変えずに保護者機能を利用して対応する方法がある。

3-1.利用者の生年月日を変更する方法

前述の通り、タブレットやスマホの一部の機能が利用できなくなった場合は年齢制限にかかっている可能性があり、解決するためには利用中のアカウントの生年月日を変更する方法がある。

Google など登録しているアカウントの生年月日を変更するためには正しい年齢を確認できる身分証明書が必要になり、その証明書を Google に送るといった手続きが必要になる。
ただし、この場合でも子供の身分証では機能制限がかかったままになるので保護者など 13 歳以上の利用者の身分証を用意する必要がある。



そのため、機能制限がかかった既に 13 歳未満で登録した Google アカウントは破棄し、保護者の生年月日などでアカウントを登録しなおすほうが処理としては早い。

3-2.アカウントが追加できない場合の対応方法

アカウントが追加できない場合の対応方法としては、Google が別途アプリで提供している「ファミリーリンク」を利用するとアカウント追加できるようになる。

アカウント追加できない理由としては、Google アカウントを 13 歳未満で利用する端末に登録した場合、自由に端末設定やアプリが追加できる大人用のアカウントを登録できないようになっているためである。

また、ファミリーリンクとは、 Google が提供する端末を遠隔で管理するツールで、子供が使っているタブレットなど端末が今どこにあるか、利用時間はどれほどかを監視する機能の他、利用制限がかかっている端末に利用許可を与えるアプリである。
子供が安全に端末を利用していることを確認する場合に有効なツールである。

「ユーザの追加と削除」がオフ状態のものをオンにする

そこで、上図のようにアプリ「ファミリーリンク」を保護者側にインストールしてアカウント追加の許可を与えたい端末(デバイス)を選択した後、「ユーザの追加と削除」がオフ状態のものをオンにすると子供側の端末でユーザ登録できるようになる。

3-3.アプリをインスールできない場合の対応方法

アプリをインスールできない場合の対応方法としては、13 歳未満の子供が使っているアカウントとは別に 13 歳以上になっているアカウントを同じ端末に登録して、追加したアカウントでログインしてアプリをインストールする。



アカウントの追加は前述の通りできないのでアプリ「ファミリーリンク」でアカウントの追加許可を出した後となる。
また、アプリのインストールができるアカウントを登録すると、その端末は実質的に年齢制限が解除されて自由に使える状態となるため、アプリインストール後は設定画面からアカウントを削除しておくとよい。

3-4.端末の初期化(工場出荷時に戻す)ができない場合の対応方法

端末の初期化(工場出荷時に戻す)ができない場合の対応方法としては、前述のアプリのインストールと同じく、13 歳以上のアカウントを端末に登録することで全ての機能が使えるようになり、初期化もできるようになる。

アカウントの追加ができない場合は保護者が所持しているなど違う端末にアプリ「ファミリーリンク」をインストールしてアカウント追加の許可を出すことで、アカウントが追加できるようになる。

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