[初回公開] 2022年03月27日
Android 版の Google Chrome は 2021 年 07 月下旬にリリースされたアップデートより、ブックマークを表示するとリーディングリストと登録したブックマークのフォルダが最初に表示されるようになり、リーディングリストを利用しない人のために旧バージョンのブックマークの一覧表示が最初に表示させる方法について紹介する。
このページの目次
1.新しい Chromeのブックマークの表示仕様
Android 版 Chrome のブックマークは画面右上のハンバーガーメニューをタップして表示される項目の中より「ブックマーク」をタップすると呼び出すことができる。
新しい Chromne のバージョンではブックマークを表示すると下図のように「リーディングリスト」と「モバイルのブックマーク」の 2 つのフォルダが表示されるようになった。
「リーディングリスト」が今回新しく追加になった機能で、通常のブックマークと使い方は変わらないが、常に見るわけではないが後で見直す時に利用するブックマークである。
もう一つの「モバイルのブックマーク」は従来の Chrome にあったブックマークの一覧で、これをタップするとこれまで登録してきたブックマークの一覧が表示される。
2.古い Chrome のブックマークの一覧表示が便利な理由
Android 版 Chrome の旧バージョンにおけるブックマークはパソコン版の Chrome と違い好きなだけフォルダを作成して分類できず、登録したものは一覧に表示される仕様であった。
上図は Chrome のバージョンアップ前のブックマークの一覧が表示される様子である。
ブックマークに登録した順番にウェブサイトのリンクとアイコン(ファビコン:favicon)が追加されるので、スクロールするだけで普段見ているウェブサイトにすぐアクセスできるので利便性が高かった。
また、分類分けできない不便さはあるが、順番が変わることがないので慣れればスワイプなど少ない操作で見たいサイトにアクセスが可能である。
3.ブックマークの初期表示を旧バージョン仕様にする
ブックマークを開くと最初にフォルダが表示される新しいバージョンの仕様から、旧バージョンのブックマークの一覧がすぐ表示される仕様に戻すためには、Chrome の通常の設定画面からは行うことができない。
しかし、特別な操作で呼び出すことができる詳細設定画面で可能になっている。
Chrome の詳細設定画面を開くには上図のように Chrome を開いて URL 欄に「chrome://flags」を入力すると英語で記載された各設定項目が表示される。
chrome://flags
詳細設定画面が表示されると設定変更する項目を検索する入力欄が表示されるため、「reading」と入力すると設定項目が絞り込まれて「Enabled command line on non-rooted devices」と「Reading List」の 2 つだけが表示される。
「Reading List」の下部にある「Default」をタップすると下図のように設定状態にする一覧が表示されるので「Disabled」を選択する。
Disabled は無効化の意味で、反対に元に戻す場合は「Default」または有効化を示す「Enabled」を選択する。
この状態ではまだ Chrome に Disabled の設定が反映されていないため、画面最下部に表示されるボタン「Relaunch」をタップすることで設定が有効になる。
ボタン「Relaunch」をタップすると Chrome が自動的に再起動し、ブックマークを表示すると初期表示でリーディングリストとブックマークのフォルダが表示されていたものが、旧バージョンのようにブックマークの一覧表示されるのが確認できる。
4.Chrome のバージョンごとのブックマークアイコンの大きさの様子
Chrome のブックマークを開いた初期表示の状態はバージョンごとに異なり、新仕様となったバージョン 92.0.4515 以前はブックマークを開くとすぐに一覧が表示されていたが、それ以降はフォルダがまず表示されることが確認されている。
4-1.バージョン 99.0.4844.73 の状態
2021年03月にリリースされた Android 版の Chrome バージョン 99.0.4844.73 ではまだブックマークを開くとまずリーディンリストとブックマークが保存されたフォルダが表示される仕様になっている。
ブックマークの一覧をすぐに表示する場合は前述の「chrome://flags」より Reading List の設定変更を行う。
4-2.バージョン 101.0.4951.61 の状態
2021年04月にリリースされた Android 版の Chrome のバージョン 101.0.4951.61 では、前述の「Reading List」の設定が Default に戻されているが、ブックマークを表示してもリーディングリストなどが表示されず、登録済のブックマークの一覧が表示されるようになった。
ただし、ブックマーク一覧から一つ上の階層に上がり、リーディングリストが表示された状態でブックマークを閉じると、次に開いた時はその位置が保存されているのでリーディングリストが表示される。
よって、前回開いた場所が保存されて引き継がれる仕様となっている。
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