スマホで 5G の通信できなくなる原因と解決方法


[初回公開] 2021年10月10日

スマホで携帯キャリアの通信網でアプリや SNS を利用する際に 4G 通信なら正常だが、5G のエリアに入ると通信ができなくなる事象が発生することがあり、これは携帯キャリア側の障害ではなくスマホ本体が 4G と 5G の切り替えがうまく働いていないことが原因で、通信できない場合の解決方法を紹介する。

スマホで 5G の通信できなくなる原因と解決方法

1.5G エリア内でスマホの通信ができなくなる様子

5G エリア内でスマホの通信ができなくなる様子としては、スマホの通信アンテナのマークに「5G」の表示と電波の量が十分にも関わらずウェブサイトの表示や SNS など通信が必要なアプリが動作しない現象である。



つい数秒前まで使えていたのに急に使えなくこともあり、この状態になるとスマホのモバイルデータをオン・オフしても解消されない。

2.5G エリア内でスマホの通信ができなくなる原因

スマホで 5G エリア内で通信ができなくなる原因としては、5G の電波が端末まで届いてアンテナのマークが足りいても通信するための電波の強さが不足していることが挙げられる。

画面に表示されるアンテナが立っていれば通話や通信ができそうに感じるが、実際は携帯キャリアの基地局から発せられる電波の受信状態を示すもので、通信の可否や通信速度を示しているわけではない。

特に 4G エリアと 5G エリアの境界地点にいる場合は、スマホの画面上では 5G で通信を示すものの通信できない事象が発生しやすい。
また 5G エリアの中心部にいても鉄筋コンクリートの建物の窓が無い部屋などにいて画面上で 5G の通信を示していても電波強度が弱い場合は通信できないことがある。

もし携帯キャリア側の通信障害の場合はアンテナマークが無い、または「圏外」の表示になるのでこの場合は復旧するのを待つしかない。

3.スマホで 5G 通信できない場合の解決方法

5G エリア内で通信できない場合の解決方法としては、「スマホの再起動」と「4G 通信に切り替える」の 2 点が挙げられる。

スマホの再起動は 5G の通信を継続して行いたい場合に有効となる。
また、4G 通信に切り替える場合は、4G エリアと 5G エリアと行き来する場合が多い場合に有効である。

3-1.スマホを再起動する

スマホ本体に 5G とアンテナが十分立っている状態で通信できない場合は、スマホ本体を再起動すると解決する。
4G エリアと 5G エリアの境界地点では通信できるだけの電波の強さがないもののスマホは 4G から 5G で通信しようとするため通信できなくなる。



そのため、スマホを再起動すると通信できる十分な強さがある 4G で接続しなおすので通信できるようになる。

3-2.優先ネットワークを変更する

スマホ本体は 5G の提供エリア、または 5G の提供エリア外の場合は 4G で通信するように自動的に判別して通信を切り替えてくれる。
しかし、5G の電波強度が不足しているにも関わらず 5G での通信を試み続けるため、通信エリアが十分提供されている 4G 通信を優先的に行うように変更することで安定した通信を行うことができる。

まずはスマホの「設定」を開いて下図のように「ネットワークとインターネット」をタップする。

「ネットワークとインターネット」をタップ

「ネットワークとインターネット」の画面では Wi-Fi など通信に関する項目が表示されるが、その中にある「モバイルネットワーク」をタップする。

「モバイルネットワーク」をタップ

「モバイルネットワーク」の画面ではデータの通信量やアクセスポイントの設定を行うことができ、表示された項目の中から「優先ネットワークの種類」をタップする。

「優先ネットワークの種類」をタップ


「優先ネットワークの種類」をタップすると通信する種類が複数表示されるため、5G が除かれている「4G/3G/GSM」をタップする。
タップすると選択肢のウィンドウは消え、以後は 5G エリア内であっても 4G の通信を行うようになる。

「4G/3G/GSM」をタップ

ただし、優先ネットワークを 4G に固定すると、5G の提供エリア内でも 4G の通信を行うため通信は安定するが 5G のメリットである通信速度を得たい場合はその恩恵を受けることができなくなるので再起動かネットワーク変更で恒常的に 4G にするか判断が必要である。

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