ドコモの home 5G を複数地点で利用できない理由と住所変更する方法

最近は自宅で無線のインターネット環境を用意するのに、通信回線を引いたりプロバイダとの契約をせずとも携帯電話の通信網を利用したホームルーターを契約する人が多いが、持ち運びが簡単なので県外の実家や旅行先でも利用したいところだがホームルーターは複数地点で利用できないようになっており、利用できない理由と利用地の住所変更を行う方法を紹介する。

ドコモの home 5G を複数地点で利用できない理由と住所変更する方法

1.携帯電話キャリアのホームルーターとは

携帯電話キャリアのホームルーターとは、NTT ドコモやソフトバンクが提供する通信回線とインターネット接続サービスをまとめて月額費用として支払うことで利用できる無線 LAN 環境(Wi-Fi)である。

自宅でホームルーターを利用している様子


一般的に自宅でインターネットを利用する場合は物理的に電気信号が流れる「通信回線」とデータがインターネット上で双方向通信できるように「インターネット接続サービス」をプロバイダと契約する必要がある。

しかし、通話で利用する携帯電話網とスマホのようにデータ通信プランを持つ携帯電話キャリアであればこの両方をまとめて提供することができ、自宅設置用に無線 LAN ルーターを製品化したのが携帯電話キャリアのホームルーターとなる。

原理としてはスマホを介して他の無線機器がインターネットに接続できるデザリングの機能をルーターという形で利用しているものである。

また、通信回線とプロバイダ契約をまとめて携帯携帯キャリアで行うことができるので、工事や工事のための立ち合いが不要なのも特徴である。

2.モバイルルーターとホームルーターの違い

携帯通信網を利用したルーターとしてモバイルルーターとホームルーターがあり、その違いは「持ち運び」と「充電」である。
モバイルルーターは携帯の電波を受けることができるサービスエリア内であればどこでも持ち運んで利用できるメリットがある。
しかし、バッテリーが内蔵されているのでバッテリー残業が無くなれば充電が必要になるとともに、充電に際しては省電力化されていないので若干電気料金がかかる。

ドコモのホームルーター home 5G の様子


それらに対してホームルーターは持ち運びできないが、常に自宅のコンセントの挿して利用することを想定されているため利用する電力は少なくなるように設計されている。

3.携帯電話キャリアのホームルーターが複数地点で利用できない理由

携帯電話キャリアのホームルーターは一人暮らししていて実家に帰った際や旅行先に持って行って利用したいところだが、登録している住所以外では利用できないようになっている。

ホームルーターが複数地点で利用できない理由としては、ホームルーターの契約が「移動通信契約」ではなく自宅など決まった場所で利用する「固定通信契約」となっているためである。

ドコモのホームルーター home 5G の外箱の様子


また、NTT ドコモであれば母体である NTT が固定電話回線の事業者であることから、どこでもインターネットが利用できるサービスを提供されると NTT が事業として成り立たなくなるため、一定の配慮が働いているためホームルーターは登録している 1 つの地点でしか利用できない決まりになっている。

4.携帯電話キャリアのホームルーターを住所変更する方法

利用する住所を登録する携帯電話キャリアのホームルーターだが、引っ越し等で住所変更する方法としては、ドコモショップで変更手続きを行うか、公式サイトに掲載されているサポート窓口に電話することで変更が可能である。

変更できるは 1 ヶ月間に 1 回だけとなっているため、旅行や帰省で一時的に利用する住所を変更して、帰宅後に元の住所に戻すということが頻繁にできないようになっている。

5.ホームルーター購入後はすぐにコンセントを挿さないようにする理由

ドコモの home 5G など携帯電話キャリアが提供するホームルーターは引っ越しが予定されている場合は購入後、すぐにコンセントを挿さないようにしなければならない。

これはホームルーターが初回起動時に近隣の携帯電話のアクセスポイントと通信して、そこから利用地点の住所を割り出して自動的にホームルーター本体に登録作業を行うからである。



そのため、一度コンセントを挿して住所登録されてしまったホームルーターを引っ越し先で利用しようとすると通信エラーで正常に起動しなくなる。
ホームルーターの購入直後は故障していないか動作確認したいところだが、自動的に住所登録の動作が行われてしまうため、引っ越しが予定されている場合は引っ越し先でコンセントを挿すようにしなければならない。

尚、ホームルーターは工場出荷時及び、SIM カードが本体に内蔵されておりドコモショップなど手続きする際に通信テストが行われているので初期不良の可能性は低く、単純な機械なため強い衝撃や水に濡らすなど故障の原因となる事象がない限り、故障する心配は低いと販売元からも公表されている。

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