ストレージを購入する場合に確認すべき SATA と IDE の違いと見分け方


[初回公開] 2012年11月07日

パソコンのデータを保存するストレージの容量を増やすときはハードディスクや SSD を取り換えるが、その際にパソコン本体に接続する端子の形状に違いがあるため、ストレージを購入する前に確認すべき SATA と IDE の違いと見分け方について紹介する。

ストレージを購入する場合に確認すべき SATA と IDE の違いと見分け方

1.ストレージとは

ストレージ(storage)とはパソコンやスマホなどデータを取り扱う電子機器で OS を始めソフトウェアや各種データを長期保管するための記憶装置を司るハードウェアである。
以前はハードディスクと呼ばれていたが、最近では高速処理が可能なメモリで構成された記憶装置となる SSD も普及してきていることから記憶装置を指す言葉としてストレージが使われている。

ストレージにはハードディスクと SSD の 2 種類に分類される。
ハードディスクは回転するディスクに磁気でデータの読み書きを行うのに対して、SSD は電気振動でデータの読み書きを行う。

さらにストレージとパソコンを接続する端子部分は SATA と IDE の 2 種類あり、例えば同じ 2.5 インチのハードディスクでもパソコンに挿す端子により SATA と IDE を使い分ける必要がある。

2.SATA とは

SATA(Serial Advanced Technology Attachment)とは、現在主流になっている規格で後述する IDE の後継となっている。
シリアル ATA とも呼ばれ、パソコンに接続するその端子の形状は平らな板状になっている。

3.IDE とは

IDE(Intelligent Drive Electronics)とは、SATA が開発される以前に一般的に利用されていた規格で、バラレル ATA とも呼ばれている。
パソコンと接続する端子の形状は計 40 本のピン状になっている。

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4.SATA と IDE の違い

SATA と IDE の違いはパソコンに接続する端子の形状とデータを転送形式、及びデータ転送の速度にある。
IDE はパラレル ATA とも呼ばれる所以になっているのはパソコンとつなぐケーブルが複数あり、並走して同時にデータを送ることから来ている。

対して SATA はケーブルが 1 本になり、並走してデータを送るより遅くイメージされやすいが、実際は CPU の処理速度が上がったことで並走して送られてくるデータを処理するよりも、1 本で送られてくるデータを処理する方が早くなったため SATA が現在の主流となっている。

また、IDE と SATA ともにバージョンがありそれぞれ通信速度が異なっているものの、IDE は 33MB/秒から 133MB/秒のデータ通信速度に対して、SATA は 150MB/秒から 600MB/秒と IDE よりも通信速度が速い特徴がある。

5.SATA と IDE の見分け方

SATA と IDE の見分け方は、ハードディスクまたは SSD のパソコンに接続する端子の形状を見れば一目瞭然である。
下図はどちらも 2.5 インチのハードディスクだが、左側が IDE、右側が SATA となっている。

SATA と IDE の外観の違い

左側のハードディスクは端子がピン状になっているのに対して、右側のハードディスクは板状になっているのがわかる。
このようにパソコンのストレージの容量を増やしたい場合は利用しているパソコンが SATA か IDE かを確認した上で購入するとよい。

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