Lenovo のノートパソコン「ThinkPad」の E シリーズの特徴とレビュー

一般的な Word や Excel を利用した事務作業や個人で文書作成や年賀状を作成する場合は高スペックなパソコンは不要で、10 万円以下のパソコンで十分利用できるが、数万円のパソコンではソフトウェアの動作が重くなるため、中小企業・小規模企業向けの Lenovo のノートパソコン「ThinkPad」から E シリーズの特徴と実際に利用したレビューを紹介する。

Lenovo のノートパソコン「ThinkPad」の E シリーズの特徴とレビュー

1.中小企業・小規模企業で求められるノートパソコンの性能

中小企業・小規模企業で求められるノートパソコンの性能としては、文書作成する Word や表計算や資料作成に利用する Excel が利用できる CPU は低価格帯の Intel の Core i3 程度、メモリは 8GB が搭載されたパソコンが基準になる。

中小企業でパソコンで作業している様子


また、ビジネスソフト以外にもウェブサイトを閲覧するブラウザも同時起動させることが多く、ブラウザは昔と違い、ウェブサイトやブログの表示に必要なデータ受信だけでなく入力した検索情報を送受信するなど裏で通信が常時動作しているので CPU とメモリも常に利用されている状態である。

そのため、Office 製品を始めとしする文書作成や表計算ソフトと一緒に起動すると動作が重くなるので、ビジネスシーンではメモリは 16GB ほどあったほうがよい。

その他、高品質で常に映像を描画するパソコンゲームや、動画の編集は CPU の処理能力が求められるので複雑な処理を行う場合はより高いスペックのパソコンを選択しなければならない。

パソコンは各メーカーから性能に応じてさまざまな製品がラインナップされているが、パソコンが一般的になった時代から IT 系のエンジニアに好まれて使われていた Lenovo(旧 IBM)のパソコン「ThinkPad」より E シリーズのレビューとおすすめポイントが次の通りである。

2.Lenovo とは

Lenovo(レノボ)とは、香港に本社を持つパソコン製造販売のメーカーで2004年に IBM のパソコン事業部門を買収している。
IBM はアメリカの企業だったため、今でも本店拠点はアメリカになっている。

Lenovo とは


元々は Legend(レジェンド)というブランド名であったが、2004年に IBM を買収したことで Lenovo の名称に変更してブランディングされている。
そのため、IBM の主力製品であったノートパソコンの ThinkPad も Lenovo に引き継がれている。

IBM 時代のワークステーションやノートパソコンは高価な部類であったが、現在では 20,000 円から 30,000 円台の安価なパソコンから、昔と変わらず高い処理能力が求められるゲーミングパソコンなど幅広く製品を提供している。

3.ThinkPad の E シリーズとは

ノートパソコンの「ThinkPad」には約 10 近くのシリーズが提供されており、スペックや価格帯で分類されている。
その中で E シリーズは 80,000 円から 100,000 円台の手頃な価格帯で、高い生産性を必要とするスモール・ビジネス(中小企業・小規模企業)のユーザーを対象とした製品となっている。

Lenovo の ThinkPad E14 の外観


中小企業・小規模企業向けのため、Word や Excel といったビジネスソフトを並行起動させつつ、ブラウザも起動してグループウェアでスケジュールや社員との共有を図りながらも調べ事を行うのに難なく行えるスペックとなっている。

反面、3D 描画するグラフィックボードは搭載されているないので高画質なパソコンゲームには不向きだが Steam で提供されている家庭用ゲーム機向けソフトは CPU が Corei5 以上、メモリは 16GB が推奨されているので E シリーズはクリアしている。

4.ThinkPad の E シリーズのスペックの一例

ThinkPad の E シリーズのスペックの一例は次の通りである。
Lenovo の Thinkpad は長年使っていてもバッテリーの劣化や故障が低く、10 年以上前のパソコンもまだ現役で使えるため、昔に販売された E530 についても掲載する。

項目 ThinkPad E14 Gen 5 AMD ThinkPad 530
型番 21JR0040JP PF4YMJ5V
OS Windows 11 Pro 64bit Windows 7 Home 64bit
CPU AMD Ryzen 5 7430U (2.30 GHz 最大 4.30 GHz) Core i3 2370M(2.3GHz)
メモリ 16GB DDR4-3200MHz – (8 GB SODIMM + 8 GB オンボード) 2GB(最大 8GB)
グラフィックカード AMD Radeon グラフィックス Intel HM77 Expressチップセット
ストレージ 512GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応 320GB HDD
ディスプレイ 14 インチ WUXGA液晶 (1920×1200) IPS 15.6 型ワイド液晶ディスプレイ(1,366×768)
ストレージ
内蔵カメラ 1080p FHDカメラ (プラバシーシャッター付)、マイク 無し
バッテリー 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 47 Wh 6セルリチウムイオン
サイズ 約 313×219.3×18.2mm 約 377×245×29.54~32.1mm
Microsoft Office 有り 無し
Lenovo Thinkpad 随時クリアランスセール実施中

5.ThinkPad の E シリーズのレビュー

実際に ThinkPad の E シリーズを利用してみて、最近の流行りとなる「薄型」「軽量」となり持ち運びやすくなるとともに、動作はもたつくことがないため省スペースで作業にあたることができる。

Lenovo の ThinkPad E14 のキーボードの様子


ThinPad の特徴であるキーボードのほぼ中心部にマウス移動の操作ができる赤いトラックポイントを搭載しているのでマウスが無い環境下でもマウス操作がしやすい点がある。

キータッチはストロークが 2.5mm ほどあり、キーを押下した時にしっかりタイピングできているのが体感でき、ThinkPad のシリンドリカルカーブと呼ばれる、キートップの中央がくぼんだ形状になっており、各キーを押す際にキーが指にフィットしやすい。

Lenovo の ThinkPad E14 の右側面の様子

ThinkPad E14 の右側面は上図のように、USB Type-A のポートが 1 つと有線 LAN のポートが付いている。
最近では有線 LAN のポートが無いノートパソコンが増えているが、安定して通信が行える有線 LAN は事業所での利用においては向いている。

Lenovo の ThinkPad E14 の左側面の様子


ThinkPad E14 の左側面は上図のように、USB Type-C のポートが 2 つ、Type-A のポートが 1 つと HDMI のポート、イヤホンジャックがある。

充電は USB Type-C から行うため、昔のパソコンのように専用の AC アダプタが不要で、高出力のモバイルバッテリーからでも充電できるメリットがある。

Thinkpad は店頭販売していないため販売代理店もしくは公式サイトからの購入となるが、前述の E530 は 10 年以上使い続けて未だ故障無く(途中で WindowsOS は 10 にし、メモリは 6GB に増設、ストレージは HDD から SSD に換装)現役のため長く利用したい人に向いている。

Lenovo Thinkpad 随時クリアランスセール実施中

また、画像編集ソフトの Photoshop や動画編集ソフトの PowerDirector の動作も遅延なく動作するのでウェブや印刷の制作現場でも利用できる。
ただし、高画質で高処理が求められる 3D ゲームには向いていない。

関連記事

コメントを残す