パソコンを廃棄する前にパーツを取り出して外付けストレージにできるケースの選び方


[初回公開] 2019年07月01日

ノートパソコンやデスクトップパソコンを廃棄する場合は保存されているデータを消去しなければ情報漏洩につながり、最悪の場合は第三者に悪用される恐れがあるが、まだメモリやストレージが利用できるのであればパーツを取り出して外付けストレージとして利用すると情報漏洩の防止にもつながるので、外付けストレージにできるハードディスクと SSD のケースの選び方について紹介する。

パソコンを廃棄する前にパーツを取り出して外付けストレージにできるケースの選び方

1.パソコンの廃棄前にできること

パソコンの廃棄前にできることとしては、利用できるパーツを抜き取ることである。
もしパソコンを買取に出す場合は正常に動作することが前提となるためパーツを抜き取ることはできないが、家電量販店などでリサイクルマークに基づき廃棄依頼する場合は動作しなくてもよいので、再利用できるパーツは手元に置いておくとよい。

パソコンからパーツを取り出す様子


手元に置いておくとよいものは主にメモリとストレージである。
メモリは次にパソコンを購入する場合にスロットに空きがあれば挿し込むことで利用できるので、追加メモリの費用を抑えることができる。

また、ストレージは消耗品なので外付けストレージとしてバックアップ用に利用するか、日頃利用しているパソコンのストレージが故障した場合の予備パーツとして保管しておくとよい。

2.外付けストレージケースとは

外付けストレージケースとは、パソコン内部で利用されるハードディスクや SSD を収納して USB ケーブルを介してデータのやり取りを行うことができる製品である。
ハードディスクや SSD の脱着が容易で、持ち運びを前提としているため耐衝撃性に優れているのが特徴である。

ハードディスクの外付けケースの外観

ケースの製品によっては工具不要で脱着できる場合と、しっかり固定するためにネジ止めが必要なタイプがある。
また、デスクトップパソコン向けの 3.5 インチとノートパソコン向けの 2.5 インチ向けのケースがあるため、購入するサイズも事前に確認が必要である。

ロジテック HDDケース 2.5インチHDD+SSD USB3.0 ソフト付 LGB-PBPU3S SATA


内容物はケース本体以外に止め具であるネジとドライバー、通信用の USB ケーブルと電源用の USB 補助ケーブルが入っている。
もし USB ケーブルが通信と電源供給を兼ねている場合はケーブルが 1 本だけ同梱されている。

また、ストレージの初期化(フォーマット)ソフトや復元ソフトも一緒に入っていることがあり、データの移動もしやすくなっている。
ストレージケースの購入レビューでは PayStation などゲーム機やテレビ番組録画の外付け HDD として使っている人も少なくない。

SSD の外付けケースの外観

ケースの材質はほとんどの場合がプラスティック製となっており、インターネットでは 1,200 円前後で販売されている。
内容物は次のものが多い。

  • HDD/SSD ケース本体×1
  • USB ケーブル×1
  • 製品説明書×1
  • データ移行説明書×1
  • 緩衝材×1

3.外付けストレージにできるケースの選び方

外付けストレージにできるケースの選び方としては、「サイズ」「接続端子」「付属ソフトの有無」の 3 点が挙げられる。
ハードディスクや SSD の脱着が工具不要ですぐに利用できるかも購入の際のポイントの 1 つになることがある。

外付けケースに付属しているケーブルの端子


ただし、同梱されている USB ケーブルは上図のように片方が一般的な USB Type-A に対してもう片方の端子が製品独特の特殊な形状の場合があり、このケーブルを紛失したり破損すると代替がなくケースの買い直しが必要になってしまうので注意が必要である。

3-1.収納するストレージのサイズを確認する

ケースの選び方の 1 つに収納するハードディスクや SSD といったストレージのサイズを確認する必要がある。
デスクトップパソコンであれば 3.5 インチ、ノートパソコンであれば 2.5 インチの大きさになっているため、用途に応じて選択する。

3-2.ストレージとケースを接続する端子を確認する

ハードディスクや SSD はパソコンに接続する場合にデータ通信するために端子が設けられており、IDE と SATA の 2 種類存在している。
現在は SATA が主流となっており、端子が板状で、対して IDE は細いピンが 2 列に並んでいる。

外付けストレージの接続端子が SATA の場合の様子

上図は接続端子が SATA の場合のケースの状態で、ケースにハードディスクや SSD を抜き差しする際はネジが不要のため手で行うことができる。
外付けストレージのケースに収納する場合もこの接続端子に注意する必要があるため、利用しているハードディスクまたは SSD の形状を確認してケースを選択する。

尚、接続端子はハードディスクでも SSD でも違いはないため、ハードディスク専用または SSD 専用のケースといった違いはない

3-3.付属するソフトウェアを確認する

収納ケースによってはハードディスクから SSD へ OS ごとデータ移行するためのソフトウェアが付属していることあり、データコピー時に重宝する。
例えばロジテックのケースであれば「HD革命Copy Drive Lite」のシリアル番号が同梱されているので、ダウンロードしてデータ移行が可能である。

ロジテック HDDケース 2.5インチHDD+SSD USB3.0 ソフト付 LGB-PBPU3S SATA


ハードディスクや仕様上、ケースに装着していても落下時など衝撃に不安な点はあるが、あまり移動させないのであればケースにいれておけば手軽に使えて安価なので、外付けストレージとして十分活用できる。

データ移行用のソフトも入っているのでデータ容量を増やしたい場合でも OS ごとコピーする場合にケースがあれば重宝する。

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