VAIOのリカバリディスクが無い場合の対処法|入手方法と初期化手順を徹底解説


[初回公開] 2023年04月09日

最近のパソコンは、初期化(リカバリ)に必要なデータがディスクなどのメディアではなく、HDDなどの記憶領域に保存されています。そのため、HDDが故障するとリカバリができなくなってしまいます。今回は、リカバリーメディアの入手方法と初期化の手順について、ノートパソコンのVAIOを例に紹介します。

Update
2026年4月:最新環境での動作確認済み

この記事で紹介している手順が、最新の VAIO 環境でも、仕様変更なく正常に動作することを実機にて検証・確認しました。

VAIOのリカバリディスクが無い場合の対処法|入手方法と初期化手順を徹底解説

1.パソコンのリカバリが必要となる場面とは

パソコンのリカバリが必要になる場面としては、HDDまたはSSDといったストレージ(大容量記憶装置)が故障して交換が必要になった時を始め、以下のようなケースが挙げられます。

  • ウイルスやマルウェアに感染して動作が不安定になった場合
  • システムファイルが破損して起動しなくなった場合
  • ハードウェアの故障により起動しなくなった場合
  • 買い替えや譲渡など、パソコンを初期状態に戻す必要がある場合

リカバリを行う際は、ストレージ内にある初期化用のツールを利用するか、CDまたはDVD、USBメモリといったリカバリーメディアなどの外部メディアを用います。

実際の IT サポート業務においても、ストレージ故障後にリカバリーメディアが無く復旧できないケースは非常に多く、事前準備の有無が復旧可否を左右します。

2.リカバリーメディアとは

リカバリーメディアとは、パソコンを初期状態に戻すためのメディアのことです。リカバリーメディアには、WindowsなどのOSのほかに、VAIOなどのパソコンメーカーが提供するドライバーやソフトウェアが含まれています。

また、リカバリーメディアの内容はパソコンのメーカーによって異なるため、同じメーカーのパソコンであってもモデルごとに別々に用意する必要があります。

最近のパソコンはリカバリーメディアが同梱されていないことが多いため、パソコン購入時にオプション品として追加するか、パソコンを初期設定した後に自分自身で作成しておく必要があります。

3.VAIO のリカバリーメディアの入手方法

ノートパソコンのVAIOでリカバリーメディアを入手する方法としては、パソコンが正常に動作している時にUSBメモリーへ作成しておく方法と、パソコンが故障して起動しない場合に「リカバリーメディア送付サービス」を利用して入手する方法の2通りがあります。

3-1.パソコンのリカバリーメディアを作成する

パソコンのリカバリーメディアを作成する場合は、Windowsに標準で搭載されている「回復ドライブの作成」機能を利用します。ただし、この機能はパソコンが正常に動作している時しか利用できないため、故障時に備えて用意しておく「予防措置」となります。

まず、デスクトップのタスクバーにあるWindowsマークをクリックして「Windows システムツール -> コントロールパネル」を選択します。

「Windows システムツール → コントロールパネル」を選択

コントロールパネルを開くと各種設定が表示されますので、その中から「回復」を選択します。

「回復」を選択

次に「高度な回復ツール」の画面が表示されますので、「回復ドライブの作成」をクリックします。

「回復ドライブの作成」をクリック

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というポップアップが表示されたら「はい」を選択してください。ウィザードが表示されますので、画面の指示に沿って進めることでUSBメモリにリカバリメディアが作成されます。

USBメモリをお持ちでない場合は、外付けのSSDなど16GB以上のフラッシュドライブでも代用が可能です。

回復ドライブの作成ウィザードが表示された様子

3-2.リカバリーメディア送付サービスを利用する

リカバリー領域が保存されているストレージ上のデータを削除してしまった場合や、パソコンが故障してメディアを自作できない場合は、VAIO公式サイトの「リカバリーメディア送付サービス」を利用して入手します。

-> VAIO リカバリーメディア送付サービス

リカバリーメディア送付サービスのウェブサイト

このサービスは、OSのライセンス料や送料等が含まれるため、メディア1つにつき7,150円(税込・送料込)の有償サービスとなっています。

ウェブサイトをスクロールして「上記の利用規約に同意して次へ進む」にチェックを入れ、「リカバリーメディア購入の申し込み」をクリックします。申し込み画面でモデル名やシリアル番号、配送先情報などを入力して送信してください。シリアル番号等は本体裏のシールなどで確認できます。

ボタン「リカバリーメディア購入の申し込み」をクリック

ボタン「リカバリーメディア購入の申し込み」をクリックするとリカバリーメディア送付サービスの申し込みの画面が表示されるので、下記の項目を記入して画面最下部のボタン「送信」をクリックします。

「リカバリーメディア購入の申し込み」の画面の様子
  1. パソコンモデル
  2. シリアル番号
  3. 姓(ふりがな)
  4. 名(ふりがな)
  5. 郵便番号
  6. 都道府県
  7. 市町村名
  8. 番地以下
  9. メールアドレス
  10. メールアドレス(確認)
  11. 電話番号
リカバリーメディアが配達された様子

申し込み後、数日でリカバリーメディアが届きます。代金は代引き(現金またはクレジットカード)で配達員に支払う形となります。

4.リカバリーメディアを利用して VAIO をリカバリする方法

リカバリーメディアを利用してVAIOをリカバリするには、電源投入直後に「VAIO レスキューモード」を起動させ、メディアからクリーンインストールを実行します。

4-1.VAIO レスキューモードを起動

電源が切れた状態でリカバリーメディア(USBメモリ)を挿し、F3またはF4キーを押しながら電源を入れます。「VAIO レスキューモード」が表示されたら、「USB メモリーディスクからの起動」を選択してください。

「USB メモリーディスクからの起動」を選択

次にキーボードレイアウトの選択画面で「Microsoft IME」を選択します。

「Microsoft IME」を選択

4-2.トラブルシューティングを選択

オプション選択画面で「トラブルシューティング」を選択し、続いて表示されるメニューから「ドライブから回復」を選択します。

リカバリ方法によってはリカバリーメディアがある USB メモリや外付けのストレージから BOOT するために「デバイスの使用」を選択する場合がありますが、VAIO のリカバリー用のメディアの場合はトラブルシューティングから復元を実行します。

「トラブルシューティング」を選択

「トラブルシューティング」を選択した後はパソコンを初期状態に戻すなどメニューが表示されます。
その中より「ドライブから回復」を選択します。

「ドライブから回復」を選択

4-3.ドライブから回復する

「ドライブを完全クリーンアップする」を選択し、確認画面で「回復」をクリックするとリカバリが開始されます。進行状況が100%になるまで電源を切らずに待ち、終了後にWindowsの初期設定を行えば完了です。

「ドライブを完全クリーンアップする」を選択

「ドライブを完全クリーンアップする」をクリックすると下図のように確認画面が表示されるため、ボタン「回復」をクリックするとパソコンリカバリが開始されます。

ボタン「回復」をクリック

リカバリが開始されると下図のように進行状況がパーセンテージで表示されるので、終了するまで電源を切らずに待機します。

VAIO のリカバリ中の画面の様子

リカバリが終了すると Windows の初期設定画面が表示されるので、画面に沿ってパスワード等の設定を行うと利用できるようになります。

4-4.VAIO レスキューモードを起動しない場合のリカバリ方法

OSが入っていない新しいストレージを装着した場合などは、レスキューモードが表示されないことがあります。
その際は、メディアを挿した状態で電源を入れた際に出る「Intel ptt configuration change…」という画面で「Execute」を選択することで、工場出荷時の状態へのインストールが始まります。

ボタン「Excute」をクリック

VAIO のリカバリメディアのまとめ

万が一の故障に備えて、パソコンが正常に動いているうちにリカバリーメディアを作成しておくことは非常に重要です。
もし作成前に故障してしまった場合でも、メーカーの送付サービスを活用することで復旧が可能です。
大切なデータを守るバックアップと併せて、システムを復元するための準備も整えておきましょう。

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