故障したノートパソコンのディスプレイを修理する方法


[初回公開] 2019年03月01日

パソコンを利用する上で情報を表示して操作するために状況を映し出すディスプレイは欠かせないハードウェアの 1 つだが、本体と一体となったノートパソコンのディスプレイは故障頻度が高い上に、故障すると業務やプライベートに支障が出るので、故障したノートパソコンのディスプレイを修理する方法について紹介する。

故障したノートパソコンのディスプレイを修理する方法

1.ディスプレイの故障の状態を把握する

ノートパソコンやデスクトップパソコンで利用している外付けのディスプレイの故障でもさまざまな症状があり、状況に応じて対応方法が異なる。
例えばディスプレイを落下させたなどで物理的にダメージを追っている場合や、特に何もしていないのに正常に映らない場合では対応方法が違ってくる。

パソコンで業務をしている様子


そのため、まずはディスプレイがどのような状況を把握する必要があるため、次のパターン別に分けて対応を検討する。

2.ディスプレイの故障状態による対応方法

ディスプレイの故障には一部だけが表示されたり、全く表示されないなど故障状態がさまざまである。
ほとんどの場合はメーカーへの故障対応となるが、中にはマザーボードがある本体とディスプレイの間のヒンジ部分の接触不良の場合もあるため、まずは状況を把握する。

2-1.液晶にヒビが入って一部だけ映る場合

ノートパソコンの液晶にヒビが入って一部だけ映る場合は、メーカーにパソコンを郵送してディスプレイの修理対応となる。
ディスプレイの内部はガラスやフィルム、アクリルなど機種によって材質が異なっている。
また、目に見えている範囲では 1 枚の画面に見えていてもディスプレイの内部では何枚かのパネルで構成されていることがある。

そのため、落下や強い衝撃でガラスにヒビが入ったり、パネルが衝撃でズレてしまうと一部だけが表示される事象発生する。
この場合はディスプレイを解体して新しいパーツに差し替える必要があるため、メーカーでの修理となる。

費用はディスプレイの大きさによるが 50,000 円から 100,000 円ほどである。

2-2.液晶の一部分だけ映るか一部だけ色が違う場合

液晶の一部分だけ映るか一部だけ色が違う場合は、メーカーにパソコンを郵送してディスプレイの修理対応となる。
前述同様にノートパソコンのディスプレイは 1 枚の画面に見えていてもディスプレイの内部では何枚かのパネルで構成されていることがある。



そのため、パネルが衝撃でズレてしまうと一部だけが表示される事象発生する。
また、メーカーの初期不良や欠陥で衝撃を与えなくても利用する中で一部のパネルだけ不具合を行うことがある、
その場合はディスプレイを解体して新しいパーツに差し替える必要があるため、メーカーでの修理となる。

費用はディスプレイの大きさによるが 50,000 円から 100,000 円ほどであるが、動産保険に入っていたり、故意の故障ではないので家電量販店の修理保証期間内であれば無償で修理対応が可能である。

2-3.画面が真っ黒で何も映らない場合

画面が真っ黒で何も映らない場合は、マザーボードの故障、もしくはマザーボードとディスプレイの間の通信ケーブルの故障が考えられる。
もしマザーボードとディスプレイの間の接触不良であれば、ノートパソコンのディスプレイの開閉角度を変えて変化があるか確認する。

ある角度で表示されたり、画面のバックライトが付くようであれば接触不良が考えられるため、パソコンを解体してディスプレイケーブルが外れていないか確認して修理対応が可能である。

もし解体が難しいようであればメーカーへ郵送して修理対応となるが、ディスプレイの故障ではないので安価な修理費用で済む。

2-4.使っている内にだんだん暗くなる場合

使っている内にだんだん暗くなる場合とは、パソコンを起動してすぐに画面下部からジワジワとモヤのようなものが出てきて画面を埋め尽くし、数秒で真っ黒になる様子である。
この時、ディスプレイが不調なだけで画面が真っ黒でもマウスとキーボード操作は受け付けている状態にある。



原因は本体とディスプレイをつなぐヒンジの箇所が故障しており、ディスプレイを前後に動かすと一瞬映しだされるがすぐにモヤがかかる。
もし本体マニュアルがあればヒンジ部分の問題箇所が判別しやすくなる。

ノートパソコンのメンテナンスマニュアルの一部


ノートパソコンのマザーボードとディスプレイを接続するパーツはディスプレイの下部にあることが多いので、ディスプレイの開閉角度を変える他に、ディスプレイ下部を指で押さえるとディスプレイに変化が現れる場合がある。
これは、ディスプレイのケーブルの接触不良が考えられる。

ノートパソコンのディスプレイの構成図

ノートパソコンを分解してディスプレイに伸びるケーブル部分を確認したところ、コネクタはつながっているものの斜めになっており、しっかりと差し込まれた状態でなかったため、再度挿し込み直すことで、ディスプレイの不具合は解消された。

マザーボードからディスプレイに伸びるケーブルを挿し直す


最近の薄型パソコンはノートパソコンの解体が難しい構造になってきていたり、裏側の蓋を開けるだけでメーカー修理保証外となるため分解する前に修理条件を確認しておくとよいが、分解可能であればメーカー修理する前に無料で修理する方法もあるので故障状況をよく確認することが重要になる。

3.ノートパソコンのディスプレイが故障した場合の代替え手段

ノートパソコンのディスプレイが故障した場合の代替え手段として、外付けディスプレイを利用する案が挙げられる。
最近のノートパソコンは HDMI の端子が標準で搭載されていることが多いため、HDMI ケーブル対応のディスプレイをつなげることでメーカー修理に出さずとも利用し続けることが可能である。

外付けディスプレイは場所を取るとともに、持ち運びに不便さはあるが画面が大きく見やすくなるので故障時に備えて外付けディスプレイを 1 台持っておいてもよい。

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