ハードディスク・SSDの故障に備える!バルク品を外付けストレージとして活用・初期化する方法


[初回公開] 2007年12月05日

パソコンを利用した業務において、大きなリスクとしてよく挙げられるのがパソコンの故障です。メモリや電源回りであれば部品交換で済みますが、ハードディスクや SSD といったデータの記憶媒体が故障すると、保存していた全てのデータを失ってしまい損失が大きくなります。そのため、記憶媒体の予備パーツを持つ必要性と、予備パーツ(バルク品)を外付けストレージとして有効活用する方法を紹介します。

Update
2026年4月:最新環境での動作確認済み

この記事で紹介している手順が、最新の Windows 11 (23H2) 環境でも、仕様変更なく正常に動作することを実機にて検証・確認しました。

ハードディスク・SSDの故障に備える!バルク品を外付けストレージとして活用・初期化する方法

1.バルク品とは

バルク品とは、簡易包装で安価に販売されている商品のことです。
主にパソコンパーツに対して総称されることが多く、パソコン専門店やインターネットで購入することができます。

バルク品とは
バルク品の外観


注意点としては、家電量販店で販売されている製品のようにメーカー保証や取扱説明書がありませんが、決して粗悪品という意味ではありませんので、安心して利用できます。

特にメモリはパソコンのスペックアップに利用されますし、ハードディスクや SSD といったストレージは予備として持っておくと、故障時に困ることが無くなります。

2.ハードディスクと SSD の予備パーツ(バルク品)を持つメリット

パソコンを利用した業務の場合、故障時に備えて予備のパソコンをもう 1 台用意しておくと業務停滞のリスクを回避できますが、コストの面から予備のパソコンまで用意している企業や自治体は実際のところ少ないのが現状です。

しかし、いざパソコンが故障すると修理から返ってくるまでに日数を要してしまいます。
そのため、故障率が高く消耗品であるストレージは、予備パーツを持っておくと付け替えるだけで業務が停滞する期間を短くできるというメリットがあります。

また、ストレージだけを予備として持つことは、パソコンごと予備を持つのに比べて非常に安価です。
数年から 10 年以上先でも利用できるため、経済的にもやさしい選択と言えます。

加えて、ストレージの予備パーツは外付けストレージとしても利用できることから、日常的なバックアップにも活用可能です。

3.ハードディスクと SSD の予備パーツ(バルク品)を購入する方法

ハードディスクや SSD の予備パーツ(バルク品)は、単体では家電量販店で販売されていないことも多いですが、パソコンショップなどの専門店であれば購入することができます。
最近ではインターネットで購入することもできるので、比較的入手しやすいです。

購入したハードディスクと SSD の予備パーツ

ハードディスクと SSD はそれぞれサイズが決まっており、デスクトップ用であれば 3.5 インチ、ノートパソコン用であれば 2.5 インチが一般的です。
薄型のノートパソコンでは M.2 と呼ばれるマザーボード上のスロットに直接差し込むタイプもありますので、所有しているパソコンのストレージがどのような形式かは把握しておく必要があります。

バルク品はパソコン本体に接続する端子がむき出しの状態ですが、差し替えればすぐに利用できるようになっています。

Crucial SSD 500GB MX500

また、ハードディスクや SSD を USB ケーブルで外付けストレージとして利用できるケースも販売されています。予備パーツを保護して保管するのにも適していますので、同時に用意しておくとよいでしょう。

ロジテック HDDケース

4.ハードディスクと SSD の予備パーツ(バルク品)を外付けストレージにする方法

ハードディスクと SSD の予備パーツ(バルク品)を外付けストレージにするには、外付け用のケースに予備パーツを入れた後、パソコンに接続した際に外部ストレージとして認識されるよう初期化(フォーマット)する必要があります。

4-1.外付け専用ケースにハードディスクまたは SSD を取り付ける

まず最初に、購入したケースに予備パーツを取り付けます。
一般的に、ケースの蓋の開閉やパーツの取り付けに工具は不要で、手作業で行えることが多いです。

ただし、ハードディスクは衝撃や揺れに弱いため、ケースに取り付ける際に衝撃吸収用の保護部品へのネジ止めが必要な場合があります。

4-2.外付けストレージを USB ケーブルでパソコンに接続する

次に、パーツを収めたケースを付属の USB ケーブルでパソコンに接続します。
通常の USB メモリなどであれば、挿した時点で「リムーバブル記憶領域があるデバイス」として自動的に認識されます。

外付けストレージをパソコンに接続した様子

しかし、購入したばかりのバルク品は初期化が行われていないため、そのままではパソコンが認識しません。
そのため、以下の操作を行います。

4-3.「コンピュータの管理」で認識されているか確認する

接続した状態で、デスクトップ左下の Windows マークを右クリックして「コンピュータの管理」を表示します。
左メニューより「記憶域 -> ディスクの管理」を選択すると、現在認識されている記憶媒体の一覧が表示されます。
新しく接続したドライブが「未割り当て」として表示されていることを確認してください。

コンピュータの管理で「未割り当て」が表示される様子


もし表示されていなければ、Windows マークを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。

デバイスマネージャでストレージの接続を確認する様子

ディスクドライブの項目に対象の名称が表示されていなければ、ケーブルの接触や、ケース内でパーツがしっかり挿し込まれているかを確認してください。

4-4.パーティションを作成して記憶できる領域を作る

「ディスクの管理」画面で「未割り当て」の部分を右クリックし、「新しいパーティション」を選択してウィザードを開始します。

「新しいパーティション」を選択

ウィザード画面に沿って進めます。最初の画面では「次へ」をクリックしてください。

ボタン「次へ」をクリック

パーティションの種類は「拡張パーティション」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

「拡張パーティション」にチェックを入れてボタン「次へ」をクリック


サイズ設定画面では、最大容量まで利用するために数値はそのままで「次へ」をクリックします。
最後に「完了」をクリックすると、領域が「空き領域」に変わります。

4-5.新しい記憶領域のドライブ名を設定して初期化(フォーマット)する

領域が「空き領域」になると、下図のように「新しい論理ドライブ」という表示に変わります。この状態はデータの仕切りはできましたが、まだパソコンが読み書きできる状態ではないため、引き続き設定を行います。

未割り当てから論理ドライブに認識された様子

「空き領域」を右クリックして表示されるメニューより「新しい論理ドライブ」を選択してください。
「新しいパーティション ウィザード」が再度表示されますので、「次へ」をクリックして進めます。

ボタン「次へ」をクリック

今回はパーティションの種類として「論理ドライブ」しか選択できない状態ですので、そのまま「次へ」をクリックします。
続くサイズ設定画面でも、数値を変えずに「次へ」をクリックしてください。

サイズ設定でボタン「次へ」をクリック


次に、ドライブ文字(アルファベット)の割り当て画面が表示されます。ここでは画面で選択されている文字をそのまま使うこととし、「次へ」をクリックします。

ドライブ文字またはパスの割り当て設定画面

続いてフォーマット形式の選択画面です。ファイルシステムは「NTFS」を選択し、以下の通り設定して「次へ」をクリックします。

  • ファイルシステム – NTFS
  • アロケーションユニットサイズ – 既定値
  • ボリュームラベル – ボリューム
パーティションのフォーマット画面

最後に完了画面で「完了」をクリックするとフォーマットが開始されます。
終了すると「コンピュータの管理」にドライブ名が表示され、エクスプローラー等で自由に読み書きができるようになります。

読み書きできるようになった外付けストレージ


5.外付けストレージからパソコンのストレージにする方法

これで予備パーツを外付けストレージとして利用できるようになりました。
日頃のバックアップに活用しつつ、もしパソコン本体のストレージが故障した際には、
本来の目的である交換用パーツとして使用できます。

その場合は、外付けストレージ内のデータを一度他の媒体に退避させ、パソコン内の故障したパーツと交換します。
交換後は OS が入っていない状態ですので、あらかじめ用意しておいたリカバリメディア等を使って OS の再インストールを行ってください。

インフラエンジニアの視点では、ストレージは『いつか必ず故障する消耗品』です。
万が一の際に OS の再インストールをスムーズに行うため、予備パーツの準備と併せてリカバリメディアの正常動作も定期的に確認しておくことを推奨します。

6.バルク品を外付けストレージとするまとめ

パソコンのデータ消失リスクに備えるためには、ストレージの予備パーツを持っておくことが非常に有効です。
バルク品を賢く活用し、外付けケースを併用することで、万が一の際の交換用としてだけでなく、日常的なデータバックアップ手段としても役立てることができます。
大切なデータを守るために、ぜひ予備パーツの準備を検討してみてください。

関連記事

コメントを残す