[初回公開] 2021年02月20日
スマートフォンが生活の一部になってからテレビ離れが話題に挙がるが、溢れかえるネットの情報から真実か虚偽かを見極めるには一個人の努力では難しいことが多々ある中、真実を伝えるテレビやラジオの情報をどこでも入手できるようにワンセグをまたはフルセグを利用してスマホでテレビを視聴する方法を紹介する。
このページの目次
1.スマホのワンセグ・フルセグとは
スマホのワンセグ・フルセグとは、家庭で視聴するテレビの地上デジタル放送の内容から画質を落として少ない通信量で番組を視聴することができる機能である。
一般的にはカーナビに搭載されているが、一部のスマートフォンでも利用できる。
ワンセグは電波を拾いやすく、電波の弱い環境でも映像が途切れにくいのが特徴だが、低画質であるため映像が荒くなる。
対してフルセグは受信可能なデータ量が多いので、高画質・高音質でテレビを視聴できる。
2.スマホでワンセグ・フルセグを視聴するメリット
スマホでワンセグ・フルセグを視聴するメリットとしては、いつでも、どこでもテレビ番組が視聴して情報を得ることができる点である。
注目度の高いスポーツなどリアルタイムに情報を得たい場合の他、災害時で避難している時に状況確認することが可能である。
2-1.停電時に防災情報が入手できる
スマートフォンで屋外・屋内問わずどこでもテレビが視聴できるメリットの 1 つに、停電時に防災情報を入手できるようにするためである。
地震や台風など災害時には外出を控えて自宅にいたり、避難場所でも周辺地域で停電になると、最新の情報はインターネット上でのニュースや SNS の書き込み情報が頼りになる。
しかしインターネット上では虚偽の情報も混じる中、身近な周辺地域の情報が入手できるとも限らない。
その点、テレビであれば大規模な災害時には緊急特番、または L 字型放送形態に切り替わり常に近隣の情報が手に入るので身を守るための行動が取りやすくなる。
2-2.道路の立ち往生時に周辺情報を入手できる
スマートフォンで屋外・屋内問わずどこでもテレビが視聴できるメリットの 2 つ目に、道路での立ち往生時に周辺情報を入手できるようにするためである。
例えば大雪で数日の間も車が立ち往生して動けなくなっているニュースが記憶に新しいが、もし車の運転中に立ち往生してしまった場合はインターネットのニュースよりもテレビの緊急番組やニュースの方が状況を把握しやすい。
また、自宅から外の出勤途中や旅行先、出張先などで地震など突発な災害が見舞われるなどしても、正しく最新の情報を入手するためにもテレビの情報は重要である。
事故や事件で交通網が乱れていても最新の情報を入手しておけば巻き込まれることなく回避することができるだろう。
2-3.デジタル放送で近隣情報を入手できる
テレビ放送がアナログからデジタル放送になって大きく変わった点は画質だけでなく、文字情報などデータも一緒に相互でやり取りできるようになったことである。
家庭用のテレビリモコンでの d ボタンを押すと番組やテレビ局ごとのコンテンツが表示されるが、ワンセグ・フルセグにおいてもデータが付与されているので、自宅以外の地域で番組を視聴すると同時に近隣の最新ニュースを得ることができる。
3.スマホのワンセグ・フルセグを視聴する方法
スマホのワンセグ・フルセグを視聴する方法としては、スマホにテレビ放送の電波を受信できるチューナーがあれば視聴可能である。
機種によっては別売りのワンセグ・フルセグ受信用のアンテナが必要になることがあり、下図のような画面が表示される。
スマホ端末内にアンテナが内蔵されていれば別途用意する必要はないが、無い場合は家電量販店などで購入することができる。
スマホ向けのテレビアンテナはイヤホンジャックに挿し込むだけで利用でき、アンテナを接続した後はスマートフォンのアプリ一覧からワンセグまたはフルセグのアプリを起動すると自動的に近隣のテレビ局の電波を拾って視聴できる。
スマホの機種によってはテレビアンテナを接続してもワンセグ・フルセグが視聴できないことがあるので、アンテナ購入前にはワンセグ・フルセグの機能が搭載されているか確認しておく必要がある。
4.ワンセグ・フルセグが終了しつつある理由
最近ではスマホでワンセグ・フルセグの機能が無くなり、シニア向けの端末以外のスマホでは終了しつつある。
その理由としては、「動画配信サービスの増加」と「NHK の受信料支払い義務」が影響している。
ワンセグ・フルセグが登場した当初はまだスマホで動画視聴するためには通信料金が高い時代で、電波が受信できれば無料でテレビが視聴できるワンセグ・フルセグは利用率が高かったが、最近ではインターネット通信料が安くなったとともに、データ通信速度の向上でインターネット配信動画がワンセグ以上に高画質で視聴できるようになり、ワンセグの需要が減っている。
また、2019年の判決でワンセグ機能が付いた携帯電話の所有者にも、月額の NHK 受信料を支払う義務が生じることになったため、携帯電話製造の各社メーカーはワンセグ・フルセグ機能を取りやめている実情がある。
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