NTT から提供される ONU の管理画面への接続とプロバイダの設定方法


[初回公開] 2021年01月05日

NTT のフレッツなどインターネット接続回線を契約すると終端装置(ONU)がレンタル品として提供され工事担当者が ONU の設置まで行ってくれるが、実際にインターネット接続に必要なプロバイダ情報の設定は自身で行うか有償対応となるため、自身で行うために ONU の管理画面への接続情報とプロバイダの設定方法を紹介する。

NTT から提供される ONU の管理画面への接続とプロバイダの設定方法

1.ONU とは

ONU(Optical Network Unit)とは、光回線でインターネットを介してデータ通信を行うために必要なネットワーク機器である。
光回線終端装置とも呼ばれ、光信号で送受信されるデータをデジタル信号に変換する。



ONU の端末は購入することはできず、回線提供業者からレンタル品として提供されることが多い。
そのため故障時は回線業者に連絡して交換手配が必要になるとともに、回線契約を終了する場合は ONU を返却する必要がある。

2.ONU を利用してインターネットに接続する方法

ONU を利用してインターネットに接続する方法としては、パソコンと ONU を LAN ケーブルで接続してプロバイダから提供されるインターネット接続サービスの情報を ONU に設定する。

もし ONU にプロバイダ情報を設定するのが難しい場合は光回線を敷地内に引き込むと同時期に有償で設定作業も行ってくれる。

2-1.パソコンと ONU を LAN ケーブルで接続する

ONU にプロバイダ情報を設定するためには、パソコンと ONU がデータ通信できるように LAN ケーブルで接続する必要がある。
ONU の裏側には何か所か LAN ケーブルを挿す口があるため、空いている箇所に LAN ケーブルを挿し込む。

また、ONU に挿し込んだ LAN ケーブルのもう片方をパソコンにも挿し込むことでパソコンと ONU が直接通信できるようになる。

2-2.パソコンの IP アドレスを ONU を同じネットワーク帯域にする

次にパソコンから ONU の管理画面にアクセスできるように、パソコンの IP アドレスを ONU を同じネットワーク帯域にする。
LAN ケーブルがパソコンに挿さっている状態でコマンドプロンプトで下記のコマンドを実行すると現在の IP アドレスが表示される。

> ipconfig

ipconfig でパソコンの IP アドレスを表示した様子


コマンドプロンプトはデスクトップの左下のウィンドウズマークを左クリックして「Windows システムツール -> コマンドプロンプト」をクリックすることで利用できる。

ipconfig と打ち込むと上図のように表示され、パソコンの IP アドレスが 169.254.194.254 であることがわかる。
ONU の管理画面の IP アドレスは 192.168.1.1 と固定となっており、IP アドレスの末尾 3 桁以外が異なっているのでこの状態ではパソコンは ONU に接続することができない。

そこで、パソコンの IP アドレスを ONU のネットワーク帯域と同じになるように IP アドレスの設定を行う。
Windows で IP アドレスを設定するためにはデスクトップの左下のウィンドウズマークを右クリックしてメニューを表示し、その中にある「ネットワーク接続」をクリックする。

「ネットワーク接続」をクリック

「ネットワーク接続」をクリックすると下図の画面が表示されるため、次に「アダプターのオプションを変更する」をクリックして利用しているパソコンに搭載されているネットワークアダプターの一覧を表示する。

「アダプターのオプションを変更する」を選択する


パソコンが利用できるネットワークアダプターの画面では「Wi-fi」や「イーサネット」などが表示される。
ノートパソコンで利用できるネットワークアダプターは無線 LAN の「Wi-fi」と LAN ケーブルで通信する「イーサネット」の 2 つであることが多い。

今回は LAN ケーブルで ONU と接続するため「イーサネット」を右クリックし、表示されるメニューから「プロパティ」をクリックする。

「プロパティ」をクリック

イーサネットのプロパティ(設定ウィンドウ)が表示されれば、「インターネット プロトコル バージョン 4」にチェックが入っていることを確認してさらに「プロパティ」をクリックする。

ipv4 のプロパティを選択する

「プロパティ」をクリックすると下図のように IP バージョン 4 のネットワーク情報を設定するウィンドウが表示される。

IP アドレスを設定する

IP アドレスの設定ウィンドウはほとんどの場合は「IP アドレスを自動的に取得する」にチェックが入っているが、手動で IP アドレスを設定する場合は「次の IP アドレスを使う」にチェックを入れ、IP アドレスとサブネットマスクを次のように入力する。
サブネットマスクは IP アドレスを入力した後に入力欄をクリックするだけで自動的に入力される。

  • IP アドレス – 192.168.1.***(*** は 2 から 254 までの数値のいづれかを入力)
  • サブネットマスク – 255.255.255.0

IP アドレスの入力が終われば、ボタン「OK」をクリックすることで設定が反映される。
改めてコマンドプロンプトで ipconfig と入力してパソコンの IP アドレスを確認すると手動で設定した IP アドレスに変更されているのが確認できる。

IP アドレスが変更されていることを確認する


2-3.ONU の管理画面にアクセスする

パソコンと ONU のネットワーク帯域が同じになったところで、次は実際に ONU の管理画面にアクセスする。
ONU の管理画面はパソコンのブラウザを開いて URL 入力欄に 192.168.1.1 と入力すると下図のように ONU の管理画面にアクセスするための認証画面が表示される。

ONU の管理画面にブラウザでアクセスする

ユーザ名とパスワードは ONU の工場出荷時の状態から変更していなければ次の内容でログインが可能である。

  • ユーザ名 – user
  • パスワード – user

ユーザ名とパスワードを入力してボタン「OK」をクリックすると下図のように ONU の管理画面が表示される。

ONU の管理画面の様子

2-4.プロバイダ情報を設定する

パソコンのブラウザで ONU の管理画面が表示されれば、プロバイダ情報を ONU に設定することでインターネットを利用することができる。

ONU の管理画面で左メニューより「基本設定 -> 接続先設定(IPv4 PPPoE)」を選択することでプロバイダ情報が登録されているか確認することができる。
まだプロバイダ情報が入力されていなければ下図のように接続状態が全て「未接続」となっている。

ONU のプロバイダ情報登録の様子

プロバイダ情報を入力するためには左メニューより「詳細設定 -> 高度な設定」を選択して、プロバイダから提供される次の内容を入力する。
プロバイダの情報を入力すると ONU がインターネット接続を自動的に行い、ONU と同じネットワーク内に存在するパソコンはインターネット通信が可能な状態となる。

  • 接続先
  • ユーザ名
  • パスワード

3.無線 LAN ルーターにプロバイダ情報を設定する場合

上記では ONU に直接プロバイダ情報を設定したが、ONU ではなく無線 LAN ルーターにプロバイダ情報を設定する場合はルーターだけでなく ONU にも設定が必要になる。
プロバイダ情報を設定して電話回線を利用してインターネット接続することを PPPoE 接続とも呼ばれ、PPPoE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)とは通信方式の名称である。



ONU ではなく無線 LAN ルーターが PPPoE する場合は電話回線とルーターの間にいる ONU は PPPoE をブリッジ(中継)しなければならない。
そこで、ONU の管理画面の左メニューより「詳細設定 -> 高度な設定」を選択する。

「高度な設定」内の PPPoE ブリッジを使用する

高度な設定の画面は上図のようになっており、その中にある「PPPoE ブリッジ」の項目で『使用する』にチェックを入れることで無線 LAN ルーターに設定したプロバイダ情報でインターネット接続することができる。

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