HUAWEI の Android OS のスマホとタブレットをレビュー


[初回公開] 2018年09月07日

スマホやタブレットなど Android OS が搭載された端末は海外メーカーから安く購入することができるが、中国メーカーの HUAWEI もその 1 つで最近ではスマートウォッチとタブレットを製造販売しているが、以前はスマホも販売していたので HUAWEI の Android OS のスマホとタブレットを紹介する。

HUAWEI の Android OS のスマホとタブレットをレビュー

1.HUAWEI とは

HUAWEI(ファーウェイ)とは、1987年に中国の深センに設立された情報通信技術(ICT)インフラとスマホなどスマートデバイスを製造販売する企業である。

スマホを利用している様子


身近なところではスマートウォッチやタブレット製品を利用することができるが、企業などではファイアウォールやルーターが一式になったネットワーク機器や通信インフラを整備するなど ICT 事業も行っている。

2.HUAWEI がスマホ部門から撤退した理由

HUAWEI は Android OS のスマホを提供していたが、Android OS 搭載の機器は製造販売しておらず、タブレットも独自開発した HarmonyOS を搭載したタブレットとなっている。

格安で高機能なスマホを提供していたが HUAWEI だが、アメリカが2019年にGoogle の Android OS や 5G チップの半導体の輸出を厳格に規制したことにより、高性能スマホの量産が困難になり実質的にスマホ事業は停止している状態である。

その背景にはスマホのデータを中国政府に流れていると噂があったり、HUAWEI が独自開発した OS「Harmony」が世界のシェアとなっている iOS と Android がどちらもアメリカ企業でその脅威となることからの圧力とも推測されている。

尚、HUAWEI は2024年内に独自開発 OS の最新版「HarmonyOS NEXT」をリリースする予定だが、スマホに搭載された後に日本国内で流通するかどうかは未定となっている。

3.HUAWEI のスマホはまだ利用できるか

既に日本国内で流通している HUAWEI のスマホは規制の対象外なので利用可能である。
ただし、最後に日本国内で販売された機種は2020年06月19日発売の HUAWEI P40 lite 5G となり、既に 5 年以経過している。

HUAWEI nova lite 2 の外箱の様子


そのため、Android OS が古く、最近のアプリがサポートを打ち切って利用できない状態や、ディスプレイ故障やバッテリー劣化により買い替えが必要になる時期でもある。

4.HUAWEI のスマホ「nova lite 2」をレビュー

HUAWEI のスマホ「nova lite 2」は2018年07月06日に発売された機種で、SIM フリーの端末なので格安 SIM サービスを提供する MVNO 業者で多く取り扱われていた。

実際に HUAWEI のスマホをレビューした内容が次の通りである。

4-1.nova lite の製品の仕様

HUAWEI nova lite 2 の製品の仕様は次の通りである。
通信カードは現在主流の nanoSIM となり、外部メモリの microSD ともに同じスロットに挿入して利用するので契約中の SIM カードを入れて通話・通信が可能である。
挿入するには付属のピンで開閉する必要がある。

HUAWEI nova lite 2 の外部カードスロットの様子
項目 内容
プロセッサ HUAWEI Kirin 659 オクタコア (2.36GHz+1.7GHz)
OS Android 8.0
ディスプレイ 約5.65インチ
サイズ 高さ約150.1mm x 幅約72.05mm x 厚さ約7.45mm
解像度 2,160×1,080ドット (フルHD+)
メモリ 3GB
ストレージ 32GB
バッテリー容量 3,000mAh
カメラ アウトカメラ:約1,300万画素+約200万画素
インカメラ:約800万画素
UIM nanoSIM
外部インターフェース microUSB
microSDカードスロット
ヘッドセットジャック

ストレージは 64GB や 128GB 主流の最近のサイズからすると 32GB と少ないが、microSD カードで補うことが可能である。

外部カードスロットアダプタの様子


初回起動時は Windows パソコンと同じように簡単なセットアップが必要だが数分で終了する。

初回セットアップ画面の様子

設定項目は利用言語やネットワークの設定程度なので、携帯キャリア独自の設定や SIM カードに依存しないのが特徴である。

4-2.nova lite の販売価格

HUAWEI nova lite 2 はインターネット、店頭販売ともに販売価格は24,000円前後である。
MVNO業者が提供する場合はさらに値引きされることがある。

現在では新規で取り扱っているところはないが、中古店で入手可能で数千円で購入できる。

4-3.nova lite の内容物

HUAWEI nova lite 2 を購入すると次の内容物が入っている。
他のスマホと違い、コンセントに挿す AC アダプタや本体を保護するスマホケースが同梱されているので付属品を購入しなくてよいメリットがある。

HUAWEI nova lite 2 の内容物


  • nova lite 2 本体
  • ACアダプタ
  • USB ケーブル
  • スマホケース
  • イヤホンマイク
  • クイックスタートガイド

4-4.nova lite の操作性

HUAWEI nova lite 2 の操作性は、ディスプレイが約 5.65 インチと大画面なためタップしやすい。
反面、本体が大きくなるデメリットにもなるのでスマホを持つ片手だけで操作するのは難しい面もある。

4-5.nova lite の満足点

HUAWEI nova lite 2 の満足点は価格帯に対して動作が機敏で、3D ゲームで遊んでも問題無い。
GPS の精度も高く、屋外のモバイル回線だけも問題無い。

プリインストールされているアプリは一部不要なものがあるが、データクリーンツールや通信料通知機能などユーティリティが充実しているので新たにアプリを入れる必要がない。

スクリーンショットは画面に 3 本指でタップすると画面キャプチャが可能などジェスチャー操作機能も多い。
中古の国産スマホだとデザリングができないこともあるが、この機種は問題なく利用できる。

指紋認証でのロック解除もあるため、即座に画面操作に入ることも可能である。

保護シールが貼られている様子


また、付属品にスマホケースが付いているので別途購入する必要がなく、保護シールも既に貼られた状態となっているので手元に届いてすぐに利用できるのが利点である。

4-6.nova lite 不満点

HUAWEI nova lite 2 は海外製品かつ iPhone や Xperia と違って国内流通量が少ないので対応するアクセサリがほぼ無い。
そのためスマホケースと保護シールが同梱されているのもうなずける。

プリインストールされているアプリがいくつかあるが、起動して使うものでなく裏で常駐起動しているものも多く、アンインストールして正常動作しないと困るのでそのままにしているが端末に残っている気味の悪さは残る。

充電端子が microUSB の様子


また、充電の端子が現在主流の USB Type-C ではなく旧式の microUSB なのでケーブル類を別途購入する場合は注意が必要である。

4-7.nova lite の総評

HUAWEI nova lite 2 の総評としては国産スマホの同スペックの機種と比較しても購入価格が 24,000 円前後と安価で購入できるメリットは大きい。
リスクとしては故障時の修理対応はネット経由となるため、ドコモショップなど携帯キャリアや家電量販店で修理依頼できないので、その点を理解した上で利用する必要があるだろう。

中国政府へのデータ送信問題の懸念もあることから、日常的な連絡手段で利用するのではなく、動画視聴やゲームといったエンタメ目的で利用するのがよいだろう。

5.HUAWEI nova lite 2 のスマホケースをレビュー

HUAWEI nova lite 2 など海外の主要メーカーでない場合はスマホアクセサリがインターネットや家電量販店で取り扱っていることがほぼないので、汎用製品を利用するしかない。

しかし、最近では 3D プリンタを利用して独自に制作して販売している業者もあるため、nova lite 2 専用のスマホケースをインターネットで購入したのでレビューする。

HUAWEI nova lite 2のスマホケースの様子


スマホケースの製品の仕様としてはシリコン製でスマホ本体を覆うタイプとなっている。
ハードタイプと違いソフトタイプなのでやわらかいため、脱着が用意である。

カメラ部やイヤホンジャックなど外部インターフェースは本体形状に合せてくり貫かれており、本体裏のカメラ部や指紋認証部など複雑な形状部もぴったり合うように設計されている。

HUAWEI 製品専用の形状の様子

スマホケースの中にはスマホ本体の側面にあるボタン部分はくり貫かれて剥き出しになっていたり、押しづらいことがあるが、この製品は機種側面にある音量ボタンと電源ボタン部も覆うようになっているので押しやすい。

ボタン部分もスマホケースで覆われている様子


販売価格はインターネットで購入して 1,500 円前後となり、手帳タイプになると 2,500 円前後になるようである。

購入時の内容物は店頭で販売されているスマホケースのように製品自体を梱包するケースはなく、上図の写真のように製品説明の書類が1枚と小袋に入った商品が 1 つとなっている。

スマホケース装着時の操作性は HUAWEI nova lite 2 専用だけあって、本体とケース間に隙間がないため片手でも安定して持って操作できる。。
プラスティック製のハードケースと違い柔軟性があるので片手で持ってもすべり落ちることは少ない。

前述したとおり、よく使う電源ボタンも覆われているので使いやすく、もしここがくり貫かれているとケースの厚みの分だけボタンが奥まり押しづらくなっていたと想像できる。

ただ、長く使っていると劣化もあるようでケース内側の側面に染料か滑り止めかが塗られていたが、利用する中で一部取れてきてしまった。
それによりケース外から見ると模様上になり完全なクリアとはいえない状態である。

総評としては、持ったときに違和感がなく、機種にぴったり合う設計がなされているので申し分ない。
インターネット上では家電量販店で取り扱いがないメーカーや機種でも独自に製造販売している場合があるのでショッピングサイトで確認するとよい。

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