安価なタブレット「Lenovo Tab M8」のスペックと M9 との比較、使い心地をレビュー


[初回公開] 2022年07月28日

文部科学省の GIGA スクール構想として小中学校の授業でパソコンの操作とともにタブレットを貸与した授業が行われており、自宅でも玩具の代わりとして児童に持たせる家庭が増えて来ている中、安価ながらコストパフォーマンスが高い Lenovo のタブレット「Tab M8」のスペックと使い心地を紹介する。

安価なタブレット「Lenovo Tab M8」のスペックと使い心地をレビュー

1.小中学生の間でのタブレットの利用のされ方

小中学生の間でのタブレットの利用のされ方としては、文部科学省の GIGA スクール構想の一貫で、生徒 1 人につき 1 台のパソコンやタブレットを導入して操作方法に慣れさせることにある。

GIGA スクール構想でタブレットを利用する様子


導入が進んでいる学校では教科書の代わりに教員が教室に前に映し出した資料を生徒のタブレットにも共有したり、教材動画の視聴、研究課題の情報収集などに利用されている。

また、宿題や課題をオンラインで提出するためにパソコン・タブレットから行うこともある。

GIGA スクール構想当初は高スペックで画像編集ができる iPad を導入する学校が多かったが、GIGA スクール構想が開始した2019年から月日が経過したこともあり、タブレットの故障が目立ち始め、買い替える予算の問題と動画編集や高画質なゲームの利用を目的としていないことから、スペックが低い安価な端末への切り替えが行われていることもある。

2.安価なタブレットの特徴

安価なタブレットの特徴としては、ブラウザでの調べものや、動画視聴を主な利用とした端末である。
動画編集や 3D など高画質な描画といった複雑な処理は CPU とメモリのスペック上、難しいが、スペックを低くすることで低価格化を実現している。



主に 10,000 円後半から 20,000 円台で購入できるタブレットが安価な部類とされる。
安価なタブレットとして販売されている製品の中で Lenovo の「Tab M8」のスペックや使い心地が次の通りである。

3.Lenovo Tab M8 をレビュー

Lenovo はパソコンを製造販売するメーカーだが、タブレットも提供している。
2023年04月08日時点では後継機種となる「Tab M9」が販売されているが、型落ちとなる旧タイプの「Tab M8」は在庫がある家電量販店などではさらに安く入手することができる。

3-1.Lenovo Tab M8 の特徴

Lenovo Tab M8 とは、パソコンメーカーの Lenovo が製造販売する 8.0 インチの Android タブレットである。
パンフレット等では Tab M8 の OS のバージョンは Android 9.0 となっていることが多いが、実際は Android 11 までアップグレードが可能となっている。

家電量販店などで購入すると既に OS のバージョンは 11 に上がった状態で利用できる。

ディスプレイは 8.0 インチと比較的大画面なタブレットの部類に入り、安くてディスプレイサイズが大きいタブレットはホーム画面のアプリのアイコンやウェブサイトや動画がボヤけることがあるが、Tab M8 においては鮮明に表示される。

また、Tab M8 は家電量販店での取り扱いが多いため、実際に手に取って動作や大きさを確認しやすいのもメリットである。

3-2.Lenovo Tab M8 のスペック(仕様)

Lenovo Tab M8 のスペック(仕様)は次の通りである。
3GB のメインメモリを搭載し、約 16 時間利用できる長時間バッテリーが内蔵されているのでビジネスシーンでも資料提示するなど外出時にも利用しやすい。

項目 内容
品名 M8 M9
発売日 2020年06月23日 2023年04月08日
OS Android 11.0 Android 12.0
CPU 2.3GHz(4コア)×1.8GHz(4コア) 2.0GHz(2コア)×1.8GHz(6コア)
メモリ(ROM) 3GB 4GB
メモリ(RAM) 32GB 64GB
サイズ(厚さ) 約 8.15mm 約 7.99mm
質量 約 305 g 約 344 g
ディスプレイサイズ 約 8.0 インチ IPS 液晶 約 9.0 インチ IPS 液晶
ディスプレイ解像度(縦×横) 1,280×800ピクセル 1,340×800ピクセル
カメラ カメライン:200 万画素、アウト:500 万画素 カメライン:200 万画素、アウト:800 万画素
サラウンド Dolby Atmos Dolby Atmos
本体色 アイアングレー アークティックグレー
バッテリー 5000mAh 5100mAh
外部端子 microSD スロット、USB 2.0 Type-c、イヤホンジャック microSD スロット、USB 2.0 Type-c、イヤホンジャック
Bluetooth 5.0 5.1
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac/ 802.11a/b/g/n/ac/

3-3.Lenovo Tab M8 の外観

Lenovo Tab M8 の外観としては、ディスプレイ回りのフレームが薄いため、ディスプレイと本体の大きさがほぼ同サイズである。
本体の上部にはイヤホンジャックがあり、下図のように本体下部には充電やパソコンとデータ通信するための USB Type-C の端子がある。

Lenovo Tab 本体下部の USB Type-C の様子


Lenovo Tab のタブレット本体の右側面には電源ボタンと音量ボタンが用意されている。

Lenovo Tab 本体の側面の様子


ホームボタンは本体には無いため、電源ボタンを押してディスプレイを起動してから利用する。

3-4.Lenovo Tab M8 の内容物

Lenovo Tab M8 の内容物はタブレット本体の他、マニュアルなど次の通りである。
メーカーによってはスマホやタブレットに AC アダプタが同梱されていないことがあるが、本製品にはコンセントから充電するアダプタが付属されているため別途買い揃える必要がない点がよい。

Lenovo Tab M8 の内容物の様子
  • 操作マニュアル
  • AC アダプタ
  • USB ケーブル
  • カードスロットピン
Lenovo タブレット Tab M8 Android 11 マルチタッチ対応 8.0 型 WUXGA (Helio P22T Tab/4GB/64GB/webカメラ/無線LAN/Wi-fiモデル)
Lenovo Thinkpad 随時クリアランスセール実施中


3-5.Lenovo Tab M8 の総評

Lenovo Tab M8 の総評としては、20,000 円から 30,000 円という安価な価格帯でありながら旧モデルと比べると画質は綺麗になり、CPU とメモリの性能が上がっているので滑らかに動作する。

特に画面が大きく、字も鮮明に大きく表示されるので視力低下が心配な YouTube をよく利用する小中学生の層に向いている端末である。

高いスペックを要求しないポケモン GO など 3D ゲームも難なく動作するが、プロジェクトセカイのように画面が複雑に動作するアプリはカタログ上の動作推奨スペックの数値を満たしていても正常に動作しない。

そのため、事前に利用したいアプリを把握しているようなら、事前に動作確認が取れているか調べることをお勧めする。

Lenovo タブレット Tab M8 Android 11 マルチタッチ対応 8.0 型 WUXGA (Helio P22T Tab/4GB/64GB/webカメラ/無線LAN/Wi-fiモデル)
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