100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルの使い心地をレビュー


[初回公開] 2021年06月06日

仮想現実が体験できる VR ゴーグルには本体に OS が搭載されている本格的なものとスマホをゴーグルに装着する簡易的なものの 2 種類あり、前者は数万円するのに対して後者の簡易的な VR ゴーグルは数千円で購入可能だが、100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルの製品レビューと使い心地を紹介する。

100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルの使い心地をレビュー

1.VR ゴーグルとは

VR(Virtual Reality)ゴーグルとは、頭部の目元周辺に装着して VR 対応コンテンツをゴーグルを介して見ることで仮想体験できるデバイスである。
VR ゴーグルには 2 種類あり、ゴーグル自体が OS が搭載された小型コンピュータとなり再生したコンテンツをレンズを通して視聴するタイプと、Android や iPhone といったスマホを装着する簡易的なものがある。

VR ゴーグルを利用している様子


前者の OS が搭載された VR ゴーグルは VR 対応のコンテンツをゴーグル本体にインストールすることで再生したり、ゲーム機と接続して VR 体験を行うことができ、ゴーグルの価格は数万円台と比較的高額となる。

対して後者のスマホを装着するタイプはスマホ内に VR 対応コンテンツをインストールしてスマホで再生する。
その再生されているものを VR ゴーグルのレンズを通して視聴するものでゴーグル自体は簡素な作りとなっており、価格は数千円程度で安価なものが多い。

OS 内蔵タイプも簡素タイプも家電量販店やインターネットで購入することができるが、簡素タイプは 100 均一のショップでも入手可能になっている。

2.100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルとは

100 均のダイソーでは VR ゴーグルが 500 円(税抜)で販売されており、100 均店内で販売されている製品の中でも重量とやや大きさのある商品となっている。
販売されているコーナーは携帯電話グッズまたは電気製品となり、下図のように箱型で販売されている。

100 均のダイソーのバーチャルリアリティ VR ゴーグルのパッケージ


パッケージ箱から VR ゴーグル本体を取り出すと上図のような外観となっており、ベルト部分やプラスチック部分に粗悪なところはなくしっかりとした作りとなっている。
頭部に装着するベルトは水平方向に一本と、前頭から後頭に向けて一本伸びており、サイズ調整もできるので装着時にぐらつくことはない。

100 均のダイソーの VR ゴーグルの外観

ダイソーで販売されている VR ゴーグルは眼に当てる箇所に厚めのクッションが付いており、その付近にレンズ左右それぞれの焦点を調整するスライダーが搭載されている

100 均の VR ゴーグルのピント合わせ


そのため、VR ゴーグルを装着してコンテンツ再生時にぼやけるなど焦点が合わないといった違和感を覚えたらピント機能で見やすい位置に調整することができる。

3.100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルの使い方

100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルの使い方としては、本体の前面と肌が密着する裏面の間にスマホを挿し込むスロットがあるので、そのスロットを取り出して、スマホを装着する。

100 均の VR ゴーグルを展開した様子

スロットはスマホを挟み込むようになっているので、スマホカバーを付けている場合は、カバーを外してスロットに装着する。
スマホをスロットに入れた後は、ゴーグル本体に挿し込むことで利用可能になる。

この時、本体にスロットを挿した状態ではスマホを操作することができないため、本体にスロットを挿す前に VR コンテンツを再生して置く必要がある。

4.100 均の VR ゴーグルを使ったレビュー

100 均のダイソーで販売されている VR ゴーグルを使ってみたレビューとしては、スマホを装着して視聴する簡易的なものなので 3D や実写などの動画コンテンツに向いている。



しっかり VR 用に作成された片目ずつの動画コンテンツ(パソコンやスマホで再生すると左右に分かれているもの)であれば立体感がある視聴を楽しむことができるが、一枚画像の動画(再生時に左目用、右目用に分かれていない動画)はダブって見えてしまう。

4-1.一枚絵の動画には向いていない

一枚絵の動画とは再生時に左目用、右目用に分かれていない動画のことである。
パソコンやスマホで再生すると YouTube などの動画を同じように視聴できるが、端末を傾けるとその方向に視線が移動するのが特徴である。

ただし、その一枚の絵をレンズを通して目で見ようとするので焦点がズレてしまいダブって見えてしまうので、左目用、右目用に分かれていない動画には向いていない。

4-2.片眼ずつ分かれた動画の場合は立体的に見えるのが良い

左目用、右目用と片眼ずつに分かれた動画コンテンツの場合は VR ゴーグル用に調整されて作成されていることもあり、この 100 均の VR ゴーグルでも立体的に見え、臨場感あるコンテンツを楽しむことができる。

頭部を前後左右に向けてもコンテンツが連動して移動するのも通常の動画と異なる点である。

4-3.両目のピント調整できるのが良い

片眼ずつ分かれた動画コンテンツを視聴するためには自身の目の位置に合った焦点でなければならないが、そのピントの焦点を調整する機能がこの 100 均の VR ゴーグルには搭載されているので多くの VR 対応コンテンツに対応できるだろう。

4-4.眼の周辺がピッタリフィットするのが良い

スマホを VR ゴーグルに装着するだけでも VR ゴーグルの元々の重量と合わさって少々重くなるが、ベルトがしっかり固定できるのと、ベルトの長さが調整できるので自身の頭部の大きさにピッタリに合わせることができる。

そのため、頭部を上下左右に振ってもゴーグルがズレにくくなっている。

また、VR は回りの現実世界の情報が視界に入らずに、動画コンテンツに没頭できるかが重要になってくるが、ゴーグルのレンズ回りのクッションが頭部にピッタリフィットするので閉塞的な空間を作り出してくれる。



光や周りの景色が視界に入ってこないので動画コンテンツに集中しやすい環境を生み出してくれる。

5.100 均の VR ゴーグルの総評

500 円(税抜)という安価な価格とあって VR ゴーグルとしてはあまり期待していなかったが、いざ利用してみると期待以上の視聴を楽しむことができた。
スマホで再生したものをレンズ越しに視聴するので没頭度は OS 内臓型の VR ゴーグルに比べると落ちるが、YouTube などで配信されている VR コンテンツでも十分、臨場感を味わることができる。

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YouTube など VR 用のコンテンツ無料で視聴できる環境はあるが、左目用・右目用と左右分かれた動画や、スマホの傾きや方向を検知して動画も一緒になって動くコンテンツは作成側の労力もあり、作り込まれたものは少ない。

結局は VR ゴーグルよりも VR の動画コンテンツ次第になってしまうが、今後 VR 動画が増えればこの 100 均の VR ゴーグルの活躍の場も増えるだろう。

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