【セキュリティで保護された記憶域デバイス】SD カードの読み書きができない場合の対応方法


[初回公開] 2021年12月22日

デジカメやスマホで写真等を保存する SD カードと microSD カードをパソコンに接続した際に、通常であればすぐに認識してデータの操作ができるところだが「セキュリティで保護された記憶域デバイス」と表示されて読み書きできない場合の原因と対応方法について紹介する。

【セキュリティで保護された記憶域デバイス】SD カードの読み書きができない場合の対応方法

1.「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示される様子

「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示される様子としては、パソコンに SD カードや microSD カードを挿してドライブ一覧を表示する「PC」を開くと通常であれば外部記憶デバイスとして表示されるところ、下図のように表示される。

「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示される様子


「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示されている状態では、このドライブをダブルクリックしても中を参照することはできずに中にあるデータの読み書きを行うことはできない。
多くの場合は SD/microSD カードの認識エラーか、意図的にデータ保護のためロックが掛かっていることが多いが、稀に物理的な故障により読み書きできないこともある。

microSD を正常に認識している様子

対して、正常に SD/microSD カードを認識してデータの読み書きができる場合は上図のような表示となり、外部記録領域の最大容量と利用容量も確認できるようになる。

2.「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示される原因

「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示される原因としては、SD/microSD カード側またはパソコンとカードの間でデータ通信を行うカードリーダーやカードアダプターといったハード(物理的)要因が多く挙げられる。

接触不良など一時的なこともあるが、破損等で復旧できないこともある。

3.「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示された場合の対応方法

「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示された場合の対応方法としては、次の「カードスロット変更」「ロック解除」「フォーマット」の 3 点が挙げられる。



3-1.SD/microSD カードスロットを変更する

SD カードまたは microSD カードをパソコンで読み書きができない場合は、カードを挿し込むカードリーダーまたはパソコンに付属しているカードスロットに問題がある場合が挙げられる。

特に安価なカードリーダーでは接触不良を起こしてデータ通信できないことが多いため、違う製品のカードリーダーを利用して SD/microSD カードが認識するか確認する。

また、ノートパソコンに付属しているカードスロットも不安定になることが多いため、その場合も USB ポートにカードリーダーを挿して読み直すと正常化する場合がある。

3-2.SD/microSD のロック(書き込み保護)スイッチを確認する

SD カード及び microSD カードに付属している SD カードと同じ大きさのカードアダプターはデータが不用意に書き込まれて上書きを防止するためにロックする機構が備わっている。

SD カードの書き込みロックを解除する


そのため、「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示された場合にはカードまたはカードアダプターのロックを解除(スライダーを上に上げる)すると正常にデータに読み書きできるようになる。

3-3.SD/microSD をフォーマットする

SD カードや microSD はパソコン以外にもデジカメや IoT 機器など多くのハードウェアで利用されることが多い。
それぞれの機器ではデータの読み書きを行うためにファイルシステムの形式があるものの、共通化されていないので例えばデジカメで利用していた SD カードをパソコンで利用しようとするとファイルシステムが異なり「セキュリティで保護された記憶域デバイス」が表示されることがある。

その場合は SD カードをフォーマット(初期化)することでデータの読み書きができるようになるが、フォーマットと同時に SD カード内のデータも消えてしまうため、データを保存したい場合はフォーマットの前に他のパソコンや機器でデータをコピーしてバックアップすることをお勧めする。

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