文部科学省が推進する小中学校でもオンライン授業ができるように生徒 1 人に 1 台のタブレット端末を配布する GIGA スクールが進められているが、配布されたタブレットがケーブルを挿しても充電できなくなった場合の対応方法について紹介する。
このページの目次
1.文部科学省の GIGA スクールとは
文部科学省が推進する GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクールとは、全国の小中学校に通う児童・生徒に 1 人 1 台のタブレット端末を貸与して電子機器の使い方からインターネットのマナーと詐欺や勧誘といった危険性を学ぶ取り組みである。
コロナウィルスが流行する以前から学校 ICT の導入として構想されていたが、コロナウィルス蔓延を期に自宅でもオンラインで先生や友達と会話や授業が受けられる整備として全国自治体で急速に展開された。
オンライン授業を行うために自宅に高速インターネット通信が必要になるが、通信回線が無い家庭には無料で Wi-Fi ルーターが貸し出されるようになっており、児童全員が同じ環境下で学習できる体制作りも行われている。
2.GIGA スクール用に配布されるタブレットとは
GIGA スクール用に配布されるタブレットは各自治体や教育委員会、学校単位で決められているため居住区や通う学校によりタブレットの機種やスペックが異なっており、GIGA スクール構想から 5 年以上経過した今では買い替えで端末が変わることもある。
一部の学校では端末指定で各家庭の費用負担として購入させるケースもあるが、多くは学校から貸与する形態が取られている。
よく利用されている GIGA スクール用のタブレットは iPad で、下図のようにロジクールが GIGA スクール用に製造した外付けキーボードを内蔵したタブレットケースと一緒になったものが多い。
ロジクールの GIGA スクール用タブレットケースはタブレット全体を覆うようになっている。
そのため厚みがあり少々の衝撃でもタブレットが破損しないようになっている。
また、タブレット本体をカバーしながらも側面に電源ボタンと充電ポートを備え、音量調整のボタンが押せるようになっているため操作性は損なわれていない。
タブレットの充電時は上図のようにタブレットを立てた状態で右側面に充電ポートがあり、利用しながらでも充電可能となっている。
3.GIGA スクール用タブレットが充電できない様子
GIGA スクール用タブレットが充電できない様子としては、充電ケーブルをタブレットとコンセントに挿した状態でタブレットに充電中を示すオレンジ色の LED が点灯しない場合である。
オレンジ色の LED が点灯している場合は問題無く充電できており、白色が点灯している場合は充電していないがタブレットが起動していることを示している。
4.タブレットが充電できない場合の対応方法
タブレットが充電できない場合の対応方法としては、「ケーブルの挿し方の問題」と「ケーブルの問題」、「タブレット本体の問題」が考えられる。
4-1.ケーブルを挿し直す
まず充電できずにオレンジ色の LED が点灯しない場合は、タブレット本体と充電ケーブルの接触不良が考えられる。
そのため、充電ケーブルをコンセントに挿したままでタブレット側の端子を挿し直してみる。
端子を裏返して挿し直してみることも確認しておきたい。
4-2.違うケーブルで充電する
タブレットが充電できない原因の 1 つに充電ケーブルの断線が考えられる。
ケーブルは曲げたり、くくったりすることで外側は破れていなくても中で線が切れている可能性がある。
そのため、自宅で同型のケーブルがあったり、友達のケーブルを借りて充電できるか確認してみる。
もし充電できれば、ケーブルを買い替えるか、学校にケーブルの故障を伝えて交換してもらう。
また、充電ケーブルが断線している場合は、ケーブルをコンセントに挿したままでタブレット側の端子を挿し、タブレット側のケーブル端子からコンセント側に向かってケーブルをクネクネと少し曲げながら進めてみる。
もし途中でタブレットの LED がオレンジに点灯すれば、ケーブルの断線が原因のため、同じくケーブルを買い替えるか、学校にケーブルの故障を伝えて交換してもらう。
4-3.コンセントに挿して電源ボタンを 2 秒以上押す(Lenovo 製の場合)
利用しているタブレットが Lenovo 製の場合、充電ケーブルをコンセントに挿して電源ボタンを 2 秒以上押すと充電が開始されることがある。
これはスリープ状態でバッテリーが空になった場合、安全のためコンセントに挿してもすぐに充電しないようになっているためである。
4-4.コンセントに挿して電源ボタンを 20 秒以上押す(Apple 製の場合)
利用しているタブレットが iPad など Apple 製の場合、充電ケーブルをコンセントに挿して電源ボタンを 20 秒以上押して電源ランプが白色で点滅するようにさせる。
次に電源ボタンを離し、タブレット側面の音量ボタンの「-」を 5 秒以上押すと、LED がオレンジ色になり充電を開始することがある。
これはタブレットを長期間使用しない場合にバッテリーからの電流を遮断してバッテリーの寿命を長持ちさせる設定が働いているためである。
バッテリーが利用できない状態になるため、上記手順でリセットして充電開始を再開させる必要がある。
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