[初回公開] 2019年06月17日
Word で資料を作成すると通常は各ページに外枠線は無い文章だけの状態となり事務的な印象を受ける資料となってしまうが、外枠を設けることで読み手に与えるメリットと、文章の外側に枠線を付ける方法を Word の新旧バージョン別に紹介する。

このページの目次
1.Word のページ外側に枠線を付けるメリット
Word のページ外側に枠線を付けるメリットとしては、読み手の視認性を向上させることができる。
外枠線が無い状態は下図のように文章を打ち込むか、図表を挿入するだけで事務的な資料になりがちである。

しかし外枠線を設けることで、読み手が記入されている文章量が把握しやすくなり、文章内容以外で得られる情報が増えて内容が認識しやすくなる。
また、印刷時に外枠が有る資料と無い資料と見比べると、外枠線がある資料の方が全体が引き締まって見えるとともに、デザイン性がある外枠線を用いることで読み手に安心感を与える効果がある。
2.Word のページ外側に枠線を付ける方法
Word のページ外側に枠線を付ける方法は、最近の新しいバージョンの Word と、それ以前の古いバージョンの Word で異なっている。
新しいバージョンの Word ではページ罫線の機能を利用することで簡単な操作で外枠線を付けることができるが、古いバージョンの Word ではページ罫線の機能が無いため、枠線のみの図形を文書内に設置して囲う手法がある。
2-1.新しいバージョンの Word で外枠線を付ける方法
新しいバージョンの Word で外枠線を付ける方法としては、ページ罫線の機能を利用する。
ページ罫線は Word の上部メニューより「デザイン -> ページ罫線」を選択すると、下図のようにウィンドウ「線種とページ罫線と網かけの設定」が表示される。

ウィンドウ「線種とページ罫線と網かけの設定」内のタブ「ページ罫線」を選択すると、初期状態は「罫線なし」が選択されているのが確認できる。
ここで種類より「囲む」を選択すると Word のページに外枠線が付与される。
同時に線の種類で直線や破線が切り替えられる他、色や線の太さも指定することができる。

ページを囲う外枠線の種類や線の状態を選択すれば、ウィンドウの右下にあるボタン「OK」をクリックすると Wordに外枠線が付くされる。

尚、上図のようにページの付けた外枠線の中には印刷範囲を示すトンボと行間そ示すグリッド線も表示できるが、これらは文章記入時のガイドラインの役割となり印刷時には表示されない線となっている。
2-2.古いバージョンの Word で外枠線を付ける方法
古いバージョンの Word で外枠線を付ける方法としては、四角形の図形を利用する。
通常の図形であれば枠線の他に、図形内に単色の塗りつぶしが適用されているため、「塗りつぶしなし」にして下図のように枠線のみを Word のページ上に配置する。

図形は Word の上部メニューより「挿入 -> 図 -> オートシェイプ」を選択する。
オートシェイプを選択するとウィンドウ「オートシェイプ」が表示されるため、『基本図形』をクリックして四角形を選んだ状態で Word のページ上をマウスでドラッグすると四角形が配置される。
次に、ページ上に配置された四角形を右クリックし、表示されたメニューより「オートシェイプの書式設定」をクリックすると塗りと線種を変更することができるので、「塗りつぶしなし」を選ぶことでページを囲う線を用意することができる。
3.Word のページ外側の枠線を消す方法
前述では Word のページに外枠線で囲ったが、反対に外枠線を消したい場合は、同じくページ罫線の機能を利用する。
Word の上部メニューより「デザイン -> ページ罫線」を選択してウィンドウ「線種とページ罫線と網かけの設定」を表示し、タブ「ページ罫線」の中より『罫線なし』をクリックする。
ページ罫線で文章を枠線で囲った状態で改ページや長文で次のページに移っても、全ページに枠線が適用されている。
そのため、1 ページごとに手動で外枠線を付けるのと比べると「ページ罫線」の機能を利用する方が操作が簡単で、同じ位置に外枠線が付くので資料全体を統一したデザインに仕上げることができる。
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