Excel で表の印刷で全てのページに見出し行をつける方法 – Office ソフトの使い方(41)


[初回公開] 2021年07月13日

Excel で表として項番や項目名など見出し行(タイトル)を付けて印刷した際にページ数が複数に渡る場合、2 ページ目以降は見出し行が表示されないため印刷物を見て各マスが何の情報かわからなくなるが、2 ページ目以降も見出し行を表示してわかりやすくする方法について紹介する。

Excel で表の印刷で全てのページに見出し行をつける方法

1.Excel の印刷の仕様とは

Excel の印刷の仕様とは、セル A1 から文字や数値が入ったセルまで自動的に印刷範囲として指定され、A4 や A3 といった印刷用紙のサイズを超える場合はページをまたがって印刷される。

Excel で表を作っている様子


印刷範囲は上部メニューの「表示 -> 改ページプレビュー」で指定することができ、指定する枠線より外側は印刷されない仕様になっている。

そのため、Excel で表を作っても複数ページにまたがる場合は項目名など表の見出行(タイトル行)は 1 ページ目にしか表示されない。

2.Excel がビジネスシーンで表として利用される理由

Excel がビジネスシーンで表として利用される理由としては、入力するセルが既にマス目状になっており、文章で説明するよりも表として示す方が情報共有や認識合わせしやすいためである。

ビジネスシーンにおいては見積書や請求書といった定型のレイアウトで品名と価格が並んでいることで読み手は認識しやすくなる。
また、事業計画書や課題管理といった業務運営を遂行するにあたり、内容をカテゴリー分けして並べることで情報共有しやすくもなる。

3.Excel の印刷時に 2 ページ目以降も見出し行を付ける方法

Excel の印刷時に 2 ページ目以降も見出し行を付ける方法としては、Excel の機能として備わっている「ページレイアウト」を利用する。

3-1.「印刷タイトル」を選択する

Excel の印刷時に見出し行(タイトル)を全ページに付けるために、まずは見出しとなる行または列を下図のように用意する。

Excel の表に見出し行を用意する


今回は「項番」と「項目」を見出しとする行を用意し、見出し行がが全ページで印刷されるようにする。
尚、2 ページ目以降に印刷させる見出し行は複数行指定することができ、以降では図中の 2 行目と 3 行目を対象とする。

3-2.見出しとなる行または見出し列を指定する

印刷時の全ページに見出し行が印刷されるようにするために、上部メニューのタブ「ページレイアウト」を選択し、その中にある「印刷タイトル」をクリックする。

「印刷タイトル」をクリック

機能「印刷タイトル」をクリックするとウィンドウ「ページ設定」が下図のように表示される。
ウィンドウ中のタブ「シート」より「タイトル行」または「タイトル列」に全ページに印刷させたい見出し行または見出し列の範囲をする。

タイトル行に見出し行を指定する


今回は Excel の 2 行目と 3 行目を見出し行として設定したいため、入力欄に「$2:$3」と入力する。
範囲指定の記入方法がわからない場合は、入力欄の右側にあるマークをクリックすると実際のセルをマウス操作のドラッグで指定することができる。

全ページに印刷させたい見出し行の指定が終わればボタン「OK」をクリックして設定画面を閉じる。

3-3.印刷プレビューで見出し行の表示状態を確認する

ウィンドウ「ページ設定」で見出し行、または見出し列の範囲指定が終われば、実際に印刷プレビューで見出しが全ページに適用されているか確認する。

2 ページ目以降に見出し行があるかを確認する様子


印刷プレビュー画面の下部にあるページ送りで 2 ページ目以降を参照すると各ページにタイトル行があるのが確認できる。

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