Excel で大きさが違うセルに簡単に連番を入力する方法 – Office ソフトの使い方(11)


[初回公開] 2013年04月01日

Excel で各セルに連番を入力する場合は連続するセルをマウスでドラッグする簡単な操作となるが、大きさの違う結合されたセルに連番を入れる場合は大きさの違いによりドラッグで連番が割り振れないので、関数を利用して結合したセルに連番を振る方法を紹介する。

Excel で大きさが違うセルに簡単に連番を入力する方法 - Officeソフトの使い方(11)-

1.結合したセルに連番が入力できない様子

結合したセルに連番が入力できない様子は、下図のように 1 行目と 2 行目は単一のセルで 3 行目から結合セルになっている場合にドラッグで連続した数値を入力しようとしても入力できない状態となる。



例えば結合したセルの数量が異なった状態である場合、結合数の違うセルらに対して連番を振ろうとすると「この操作には、同じサイズ結合セルが必要です。」と表示される。
下図は古い Excel で結合数の違うセルに連番を振ろうとした際のエラーの状態である。

古い Excel で結合数の違うセルに連番を振るとエラー

同じく新しい Excel においても同現象は発生し、「この操作を行いには、すべて結合セルを同じサイズにする必要があります。」と多少言い回しは異なるものの、古い Excel と同様に結合数の違いが原因で発生するエラーである。

新しい Excel で結合数の違うセルに連番を振るとエラー

2.結合したセルに連番が入力できない原因

結合したセルに連番が入力できない原因としては、操作しようとしているセルごとに結合しているセルの数が異なっている場合に発生する。

もし 2 つのセルを結合したものが連続して並んでいる場合は元のセルの数が合っているのでマウスのドラッグ操作で連番を入力することが可能になる。

3.結合したセルに連番を入れる方法

結合したセルに連番を入れる方法としては、結合したセルに関数を利用してキーボードとマウス操作をすることで値を入力することができる。

古いバージョンの Excel と新しいバージョンの Excel では若干方法は異なるが、次の手順で行うことができる。

3-1.新しいバージョンの Excel で結合したセルに連番を振る方法

新しいバージョンの Excel で結合したセルに連番を振る方法としては、関数「COUNT」を利用する。
まず、下図のようにセルの結合数が異なるセルがある場合、一番の上のセルにのみ連番を開始する数値を入力する。

最初のセルに数値を入力


次に連番を入力したいセルを選択する。
この時、数値を入力した最初のセルは選択しないようにする。

連番を割り振りたいセルを選択

連番を入力したいセルを選択した状態で数式欄に下記の関数を入力し、入力後はまだ Enter キーは押さないままとする。

数式欄に関数 COUNT を入力

=count($B$2:B2)+1

最後に Ctrl キーを押しながら Enter キーを押すと下図のように各セルに連番が入力される。

新しい Excel で結合数の違うセルに連番が入力される様子

注意点として、数式欄に「=count($B$2:B2)+1」と入力しているが、上記のように連番の初期値を入力したセルが B2 であるため、数式内も $B$2:B2 としてどのセルからも B2 の値を参照するようにしている。

もし A1 に連番の初期値を入力したのであれば数式入力欄には次のようになる。

=count($A$1:A1)+1

3-2.古いバージョンの Excel で結合したセルに連番を振る方法

古いバージョンの Excel で結合したセルに連番を振る方法としては、関数「MAX」を利用する。
まず最初に連番を入力したいセルを全て選択した状態とする。

次に数式欄に下記の関数を入力し、入力後はまだ Enter キーは押さないようにする。

=MAX(B$1:B1)+1



最後に Ctrl キーを押しながら Enter キーを押すと上図のように各セルに連番が入力される。

古い Excel で結合数の違うセルに連番が入力される様子

最初に連番を入れたいセルを全て選択しているが、上図であれば B3 から B18 までを選択した状態とする。

また、数式欄に入力する関数内のセルの指定値は B 列を指定しているが、A 列に連番を入力する場合は B を A に置き換えて利用する。

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