Excel で 0 を付けて数値の桁数を揃える方法 – Office ソフトの使い方(24)


[初回公開] 2019年01月21日

Excel のセルに電話番号など 0 で始まる数値を入力すると自動的に 0 が削除される仕様になっているが、0 を付けて(0 埋め)数値の桁数を揃える方法として 0 を付ける入力方法と表示形式の設定で行う 2 種類の方法で紹介する。

Excel で 0 を付けて数値の桁数を揃える方法

このページの目次

  1. 0 埋めの概要とメリット
  2. 先頭に 0 を付けて数値の桁数を揃える方法
    1. セルに直接入力する方法
    2. セルの表示形式で設定する方法

1.0 埋めの概要とメリット

0 埋めとは数値の先頭に 0 を付けることで、「ゼロ埋め」または「ゼロパディング」と呼ばれる。
例えば日付で「1月」を 0 埋めすると「01月」となる。



数値データを取り扱う際に 0 埋めされることが多く、「2019/01/21」のように月日が 1 桁でも 0 埋めすることで常に 2 桁になるのでデザインが揃うのと、見やすさの向上につながる。

また、製品の型番や商品コードなど常に一定の桁数で管理しなければならない時に「000123」のように必要な桁数になるように 0 で埋められることがある。

2.先頭に 0 を付けて数値の桁数を揃える方法

Excel で先頭に 0 を付けて数値の桁数を揃える方法としては「セルに直接入力」と「セルの表示形式の設定」の 2 種類の方法が挙げられる。

2-1.セルに直接入力する方法

0 埋めをセルに直接入力する方法としては、Excel のセルに先頭が 0 で始まる数値を直接入力する。
通常であればセルに 0 で始まる数値を入れても 0 が自動的に省略されてしまうが、0 の前に ‘(シングルクォーテーション)を付けることでそのセルは文字列の扱いになり、0 が省略されることなく入力される。

具体的にセルに直接 0 埋めを行う場合は次のように入力する。

‘000123

ただし、’(シングルクォーテーション)を付けて入力すると文字列として取り扱われるので見た目は数値でも計算には利用できないので注意が必要である。

2-2.セルの表示形式で設定する方法

0 埋めをセルの表示形式で設定する方法としては、「セルの書式設定」の機能を利用する。
まずは 0 埋めしたい数値下図のように入力する。

セルに 0 埋めしたい数値を入力した様子


図では 0 や 101 など 1 桁から 3 桁までの数値を B 列に入力している。
数値を入力する際に 00 と入れても 0101 と入れても先頭の 0 は自動的に省略されてしまう。

次に、 0 埋めしたいセルを選択した状態で右クリックして表示される項目から「セルの書式設定」選択する。
「セルの書式設定」を選択するとウィンドウ「セルの書式設定」が表示される。

ウィンドウ「セルの書式設定」を表示した様子

ウィンドウ「セルの書式設定」のタブ「表示形式」を選択して分類から「ユーザー定義」をクリックし、種類の入力欄に 000 を入力してウィンドウ下部のボタン「OK」を押すと B 列の数値が 3 桁になるように 0 埋めされる。

実際に 0 埋めされた様子が下図となる。

セルの表示形式で 0 埋めした様子

入力した数値が 1 桁だったものは先頭に 0 が 2 つ付き、2 桁で入力したものは 0 が 1 つ付いているのがわかる。

これは「セルの書式設定」の入力欄に入れた 000 が 3 桁にすることを意味しており、3 桁に満たない 0 や 11 は 000 または 011 のように 3 桁になるように 0 埋めされる。



また、3 桁になるように設定したため元々 3 桁だった 101 は 0 埋めされない。

前述した ‘(シングルクォーテーション)を先頭に付けて入力した数値は計算に利用できなかったが、セルの表示形式で設定した 0 埋めは見た目だけが変わっている状態で扱いは数値のままなので計算にも利用できる特徴がある。

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