[初回公開] 2019年01月07日
Word を利用する中でフォントを変更すると文字を入力するカーソルの幅がグリッド線の 1 行分から 2 行分に増えることがあり、それに伴い行間も広がってしまうのでカーソル幅を元の 1 行分にするなど幅を変える方法を紹介する。
1.Word でフォント変更時にカーソル幅が変わる様子
Word でフォント変更時にカーソル幅が変わる様子としては、下図のようにフォントサイズは同じでも利用するフォントによって 1 行で収まるはずの文字列が 2 行に渡ってしまう状態である。
図の上段のフォントは MS 明朝を利用しており、下段はメイリオを選択している。
Word の初期状態では MS 明朝が利用されるようになっているが、Windows 7 以降は文字幅が同じ字体のメイリオが主流になりつつある。
2.フォント変更でカーソル幅が変わる原因
フォント変更でカーソル幅が変わる原因としては、フォントのタイプが挙げられる。
フォントには TrueType と OpenType があり、TrueType は Windows と Mac など異なる OS 間で互換性が無いが、OpenType は互換性があるフォントとなっている。
Word においては OpenType のフォントを選択すると文字入力時に 2 行分利用される傾向にある。
TrueType と OpenType の見分け方としてはフォントがインストールされている C:\Windows\Fonts フォルダを開き、各フォントの属性で「フォントの種類」で確認したり、Word のフォント選択時にフォント名の横に O のマークが付いているものが OpenType フォントとなる。
3.カーソル幅を変更する方法
カーソル幅を変更する方法としては、Word の段落の機能を利用する。
まず Word の上部メニューよりタブ「ホーム -> 段落」にある右下の矢印アイコンをクリックして下図の段落の設定ウィンドウを表示する。
ウィンドウ「段落」のタブ「インデントと行間隔」にて、次の 3 箇所の設定を行い、ボタン「OK」をクリックすると行間の調整が行われてカーソル幅もグリッド線に合う幅となる。
- 行間を「倍数」に変更する
- 間隔を「0.87」に変更する
- 「1 ページの行数を指定時に文字を行グリッドに合わせる」のチェックを外す
上記の設定を行うと下図のようにフォントを変更しても 1 行分の行間に文字列が入るようになる。
上記の設定で行間の間隔を「0.87」にしているが、これはフォントをメイリオにした場合の 1 行に収まる設定値であるため、利用するフォントに応じて数値を変更する必要がある。
また、上記の設定時は 1 ページ内の行数が 36 行とで、行送りが 18pt となっており、行数が減れば行間が広くなり、反対に行数が増えれば行間が狭くなるのでそれに応じてウィンドウ「段落」で設定する行間の倍率の数値も変更する必要がある。
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