PowerPointで自由(フリーハンド)に図形やイラストを描く方法 – Office の使い方(13)


[初回公開] 2018年06月04日

PowerPoint を始め、Office 製品には図形を絵画するツールが搭載されているものの、四角形や丸型など定型のものしかなく欲しい形の図形やイラストを挿入したいことが多々あるが、マウスやペンタブレットを利用して自由に絵画できる機能もあるため PowerPoint で好きな形の図形やイラストを描く方法について紹介する。

PowerPointで自由(フリーハンド)に図形やイラストを描く方法

1.PowerPoint で欲しい図形やイラストをフリーハンドで作成するメリット

PowerPoint で欲しい図形やイラストをフリーハンドで作成するメリットとしては、スライドや資料の見やすさが向上したり、図形を複数組み合わせて作っている場合は編集の手間が軽減する効果がある。

PowerPoint で欲しい図形やイラストをフリーハンドで作成するメリット


また、PowerPoint を始め Office 製品は JPG や PNG への画像への書き出し保存が可能なため、専門的なイラスト作成ソフトを購入することなく使い慣れたインターフェイスで画像やイラストを作成するメリットもある。

1-1.スライドや資料の見やすさが向上する

PowerPoint はプレゼンや提案書の資料の作成に利用されることが多いため、文字の読みやすさだけでなくデザイン性ある図形やイラストを用いることで資料を見たときの印象が良くなる。

特に説明用の資料は文章だけよりも、小さくても図形やイラストがあるだけで読みやすく、内容が認識しやすくなるため少しでも図形等を利用する方がよい。

1-2.編集の手間が軽減する

PowerPoint に用意されている図形では欲しいイラストが挿入できない場合、複数の図形を組み合わせて配置することもある。
図形の組み合わせで 1 つのイラストを作り上げる際に、色や大きさを変えたい場合に構成している複数の図形を 1 つずつ選択しなければならないが、フリーハンドで作成した図形だと選択するものも 1 つになり編集がしやすくなる。

1-3.イラスト作成ソフトを購入する費用が不要になる

複雑な図形やイラストを作成する場合は専用の画像編集ソフトを用いるものだとイメージする人が多いが、PowerPoint や Excel など Office 製品は作成した図形を画像として保存する機能があるため、PowerPoint で用意することでイラスト作成ソフトを購入する費用が不要になるメリットがある。

2.PowerPoint で自由(フリーハンド)に図形やイラストを描く方法

PowerPoint で自由(フリーハンド)に図形やイラストを描く方法としては、マウスやペンタブレットで形取る「フリーハンドツール」を利用する方法と、用意されている図形テンプレートから組み合わせて 1 つの図形に見せかけて作成する方法の 2 通りある。

2-1.フリーハンドツールを利用する

PowerPoint のフリーハンドツールは、スライド内をマウスやペンタブレットでドラッグするだけでその形跡を図形にするツールである。
ドラッグを止めると図形化されるので一筆書きで書き終える必要があるが、図形化したあとも頂点を編集して修正することは可能である。

「図形 → フリーハンド」を選択


フリーハンドツールは PowerPoint の上部メニューよりタブ「挿入」内にある「図形 -> フリーハンド」を選択する。
フリーハンドを選択すると、マウスカーソルが鉛筆型になるので、マウスをクリックしたまま好きな図形を描き、クリックを止めると絵画が終了して図形化される。

フリーハンドで図形化した様子

注意点としては、マウスのドラッグを開始する始点と終点をつなげないと上図の上側のように線状となり、塗りが適用されない。
この時、線と同じ扱いになるため色や線種を変えたい場合は、線のオプションで変更する。

対して、上図の下側のように始点を終点をつなげて囲うと自動的に塗りが適用される。
線と塗りを別々に設定できるため、「図形の書式設定」で『線なし』を選ぶと、塗りだけの状態にすることができる。

マウスだけの操作では一筆書きで綺麗な図形を描くことは難しいが、ペンタブレットを利用すると絵画しやすくなる。

2-2.図形を組み合わせる

前述のフリーハンドツールで図形やイラストを描くことが難しい場合は、図形を組み合わせることで好きな形に組み上げることができる。
例えば L 字型の図形を配置したい場合、長方形ツールで四角形を 2 つ用意し、下図のように頂点が重なるように配置すると L 字の図形に見せかけることができる。

図形を組み合わせた様子

図形を組み合わせる方法は非常に簡単に多種多用な形を作ることができるが、枠線を付けると下図の左側のように図形ごとに枠線ができ 1 つの図形に見えなくなってしまう。

図形に枠線を付けた様子


そこで、枠線も含めて 1 つの図形にしたい場合は、複数の図形を選択した状態で表示されるタブ「書式」より「図形の結合」で 1 つの図形にまとめてしまうと上図の右側のように枠線も結合されて 1 つの図形として成り立たすことができる。

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