[初回公開] 2019年03月06日
Word の初期設定では 1 ページあたりに書き込める行数は 36 行となっており、ページ設定で行数を調整することで最大 45 行まで増やすことができます。また、あと数行があふれてしまう場合でも、余白や行間を狭めることで 45 行よりさらに行数を増やして 1 ページに収めることが可能です。本記事では、Word で行数を増やす具体的な手順を解説します。
2026年10月:最新環境での動作確認済み
この記事で紹介している手順が、最新の Windows 11 (23H2) および Microsoft 365 (Office 2024相当) 環境でも、仕様変更なく正常に動作することを実機にて検証・確認しました。
※読者の方の利便性向上のため、関連記事をまとめた「Office操作ガイド(ピラーページ)」もご覧ください。

このページの目次
1.ページ数を減らして印刷コストを節約したい方に
Word で行数を増やすことで、1 ページにより多くの文字を収めることができます。
これにより、文章が数行だけ次のページにあふれてしまう現象を防ぎ、文書全体のページ数を減らすことが可能となり、印刷にかかる用紙やインクのコストを節約できます。

また、ページ数が少なくなることで、資料を受け取る人も紙をめくる手間が減り、閲覧の効率が向上します。
特に報告書や提案書、会議用資料などで、内容を削らずにコンパクトにまとめたい場合に役立つ方法です。
少ないページで見やすさを保ちつつ、コスト削減と効率化の両方を実現できる設定方法を紹介します。
2.Word で行数を増やすメリット
Word で行数を増やすメリットとしては、1 ページあたりに掲載できる文字数が増えることでページ数を減らし、印刷コストを削減できる点があります。また、資料を見る人が紙をめくる動作を減らすことができ、手間を減らすことができます。
新規作成で Word ファイルを開くと 1 ページあたり最大 36 行まで記入できますが、37 行目からは次のページに移動して記入を続けることになります。しかし、行数を少し増やすだけでページが増えるため、行数を調整することで 1 ページ内に文章を収めることが可能です。
また、資料を見る人の立場から考えると、印刷された紙であれば次のページを参照するために紙をめくる動作が必要になり、PDF であればスクロールが必要です。そのため、1 ページあたりの行数を増やすことでページ数の削減につなげることができます。
3.Word で新規ファイルを開いた時の最大行数の状態
Word で新規ファイルを開いた時の最大行数は 36 行となっています。フォントサイズを小さくしても行数は増減しませんが、フォントサイズを大きくすると 1 ページあたりの行数は減ってしまいます。

フォントは「MS 明朝」、フォントサイズは 10.5pt で設定されており、そのまま利用しても文章は見やすい状態です。初期設定のまま印刷すると上下左右に十分な余白があるため、余白を狭めたり行数を増やして 1 ページあたりに掲載する文字量を増やす余地があります。
4.Word で 1 ページあたりの行数を増やす3つの方法
Word で 1 ページあたりの行数を増やす方法には「行数を変更」「余白の調整」「行間の調整」の3つがあります。それぞれの設定方法は次の通りです。

4-1.行数を変更する方法(最大45行)
行数を変更するには、上部メニューより「ページレイアウト」を選択し、「ページ設定」の矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「ページ設定」で行います。

ウィンドウ「ページ設定」のタブ「文字数と行数」を選択し、「行数」の数値を上げることで 1 ページあたりに表示される行数を増やせます。Word の初期状態の 36 行から最大 45 行まで増やすことが可能です。
4-2.余白を調整して行数を増やす方法
余白を調整するには、上部メニューより「ページレイアウト」を選択し、「ページ設定」の右下にある矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「ページ設定」で行います。

ウィンドウ「ページ設定」のタブ「余白」を選択し、「上」または「下」の数値を減らすことで 1 ページあたりに表示される行数を増やせます。初期設定の余白は上 35mm、下 30mm ですが、15mm に減らすと最大 42 行まで増やせます。
4-3.行間を調整して行数を増やす方法
行間を調整するには、上部メニューより「ホーム」を選択し、「段落」の矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「段落」で行います。

ウィンドウ「段落」のタブ「インデントと行間隔」を選択し、「間隔」にある行間で「固定値」を選択します。右側に表示される数値を 12pt 以下にすると行間が狭くなり、1 ページあたりに表示される行数を増やせます。
ただし、行間を狭めると文字入力をサポートするグリッド線と連動していないため、文字列とグリッド線、文字同士が重なることがあります。その場合は文字サイズを小さくすることで解決できます。

5.Wordで行数が変更できない・増えない時の原因と対処法
Wordで「設定を変更したのに行数が増えない」「数値がグレーアウトして変更できない」といったトラブルが発生することがあります。
その場合の主な原因と対処法は以下の通りです。
5-1.「標準の文字数を使う」が選択されている場合
「ページ設定」ウィンドウの「文字数と行数」タブで、「標準の文字数を使う」が選択されていると行数の変更ができません。
その場合は「行数のみを指定する」または「文字数と行数を指定する」にチェックを切り替えることで、行数の数値を変更できるようになります。
5-2.「1行の文字数を指定時に行領域を上下中央に揃える」が有効になっている場合
段落設定にある「1行の文字数を指定時に行領域を上下中央に揃える」という機能が有効になっていると、ページ設定で行数を増やしても行間が調整されず、見た目の行数が増えないことがあります。
対処法として、文章全体を選択(Ctrl + A)した状態で右クリックし、「段落」を選択します。
「体裁」タブを開き、「1行の文字数を指定時に行領域を上下中央に揃える」のチェックを外して「OK」をクリックしてください。
5-3.フォントサイズや行間が大きすぎる場合
フォントサイズが極端に大きかったり、段落設定で「行間」が広く固定されていると、ページ設定で行数を増やす設定にしても1ページに収まりきりません。
文字サイズを標準(10.5pt前後)に戻すか、段落の行間設定を見直してください。
6.特定ページだけ行数を増やしたい場合の指定方法
文書全体ではなく、「特定のページだけあと2〜3行増やして1ページに収めたい」という場合は、セクション区切りを活用します。
6-1.セクション区切りを挿入する手順
1. 行数を変更したいページの先頭にカーソルを置きます。
2. 上部メニューの「レイアウト」タブを選択し、「区切り」をクリックして「セクション区切り:次のページから開始」を選択します。
3. 同様に、行数変更を終わらせたいページの次のページ先頭にもセクション区切りを挿入します。
6-2.選択したセクションだけに設定を適用する
セクション区切りを挿入したら、行数を変更したいページ内にカーソルを置いた状態で「ページ設定」ウィンドウを開きます。
行数を変更したうえで、ウィンドウ下部にある「設定の適用範囲」を「このセクション」に変更して「OK」をクリックします。
これにより、指定したページだけ行数を増やすことができます。
7.Wordで1ページあたりの行数を増やすまとめ
Word で 1 ページあたりの行数を増やすには、行数の変更、余白の調整、行間の調整の3つの方法があります。
それぞれ設定することで、ページ内に収まる文字量を増やし、印刷コストや紙めくりの手間を減らすことが可能です。
もし設定変更が反映されない場合は、段落設定やセクション区切りを活用して、目的に合わせた調整を行ってみてください。












