Word で行間を調整して 1 ページあたりの行数を増やす方法 – Office ソフトの使い方(27)


[初回公開] 2019年03月06日

Word の初期設定では 1 ページあたりに書き込める行数は 36 行となっており、ページ設定で行数を調整することで最大 45 行まで増やすことができる他、余白や行間を狭めることで 45 行よりさらに行数を増やす方法にについて紹介する。

Word で行間を調整して 1 ページあたりの行数を増やす方法

1.Word で行数を増やすメリット

Word で行数を増やすメリットとしては、1 ページあたりに掲載できる文字数が増えることでページ数が少なくなり印刷コストの削減につながったり、資料を見る人が紙をめくる動作が無くなり手間を減らすことが挙げられる。



新規作成で Word ファイルを開くと 1 ページあたり最大 36 行まで記入することができ、37 行目からは次のページに移動して記入を続けることができる。
しかし、たった数行増えただけでページが増えるため、行数を調整することで 1 ページ内に文章を収めることが可能になる。

また、資料を見る人の立場になった場合、印刷された紙であれば次のページを参照するために紙をめくる動作が発生したり、PDF であればスクロールさせる必要があり手間をかけてしまう。

そのため、1 ページあたりの行数を増やすことでページ数の削減につなげることができる。

2.Word で新規ファイルを開いた時の最大行数の状態

Word で新規ファイルを開いた時の最大行数は、36 行となっている。
行数はフォントサイズを小さくしても増減することはないが、反対にフォントサイズを大きくすると 1 ページあたりに表示する行数が減ってしまう。

Word の初期状態では最大 36 行用意されている

フォンとは「MS 明朝」となり、フォントサイズは 10.5pt でそのまま利用しても文章の見づらさは感じない設定となっている。
初期設定のまま利用して印刷すると上下左右は十分な余白があるため、余白を狭めたり行数を増やして 1 ページあたりに掲載する文字量を増やす余地は残されている。

3.Word で 1 ページあたりの行数を増やす方法

Word で 1 ページあたりの行数を増やす方法は「行数を変更」と「余白の調整」、そして「行間の調整」があり、それぞれ設定方法は次の通りである。

3-1.行数を変更する方法

行数を変更する方法は、上部メニューより「ページレイアウト」を選択し、下図の (1) のように項目「ページ設定」にある矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「ページ設定」で行う。

ウィンドウ「ページ設定」のタグ「文字数と行数」


ウィンドウ「ページ設定」のタブ「文字数と行数」を選択し、項目「行数」の数値を上げることで 1 ページあたりに表示する行数を増やすことができる。

Word の初期状態の 36 行から数値を上げて最大 45 行まで増やすことができる。

3-2.余白を調整して行数を増やす方法

余白を調整して行数を増やす方法は、上部メニューより「ページレイアウト」を選択し、項目「ページ設定」にある右下にある矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「ページ設定」で行う。

ウィンドウ「ページ設定」のタグ「余白」

ウィンドウ「ページ設定」のタブ「余白」を選択し、「上」または「下」の数値を減らすことで 1 ページあたりに表示する行数を増やすことができる。

Word の初期状態では余白の上部は 35mm、下部は 30mm が設定されている。
これをそれぞれ 15mm に減らすと最大 42 行まで行数を増やすことができる。

3-3.行間を調整して行数を増やす方法

行間を調整して行数を増やす方法は、上部メニューより「ホーム」を選択し、下図の (1) のように項目「段落」にある矢印マークをクリックして表示されるウィンドウ「段落」で行う。

ウィンドウ「段落」タグ「インデントと行間隔」


ウィンドウ「段落」のタブ「インデントと行間隔」を選択し、上図の (2) のように項目「間隔」にある行間で「固定値」を選択する。
固定値を選択するとその右にある図の (3) の間隔の数値が 12pt と表示される。

この間隔の数値を 12pt 以下にしてボタン「OK」をクリックすると行間の間隔が狭くなり、1 ページあたりに表示される行数が増える。

ただし、行間の間隔を狭めた場合は、文字入力をサポートするグリッド線と連動していないため、下図のように入力した文字列とグリッド線と文字同士が被ってしまう現象が発生する。

グリッド線と文字が被る様子

そのため、固定値で間隔を狭める際は、文字サイズを小さくすることで解決する。

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