[初回公開] 2008年08月29日
Word など Office 製品はディスプレイの画面上で表示される文字や図形類以外に印刷時のみ特定の文字をヘッダー部とフッター部に表示する機能があり、Word よく利用されるヘッダーの利用シーンの中でファイル名と日付を挿入する方法を紹介する。

このページの目次
1.マイクロソフト社の Office 製品のヘッダーとフッターとは
マイクロソフト社の Office 製品のヘッダーとフッターとは、文書作成ソフトの「Word」や表計算ソフトの「Excel」などでディスプレイの画面上で文字や図などを配置して編集する以外に、印刷時のみ表示される領域としてヘッダーとフッターが設けられている。

ヘッダーは資料の上部、フッターは資料の下部に位置しており、ヘッダーまたはフッターに配置した文字や図形は印刷した際に全ページ共通で印字されるため、1 ページずつ入力設定する必要が無く、作業の効率化を図ることができる。
また、ヘッダー及びフッターにはページ数を入れることもでき、例えば 1 ページ目には「1」、2 ページ目には「2」と印刷時には各ページの値を動的に挿入してくれる機能も用意されている。
2.Word のヘッダーとフッターにファイル名を入れる方法
Word のヘッダーまたはフッターにファイル名を入れるためには、上部メニューの「挿入 -> ヘッダー」または「挿入 -> フッター」の下向きの矢印をクリックする。

下向き矢印をクリックするとヘッダーまたはフッターに組み込みたい項目が表示される。
表示される一覧の中からファイル名を入れるためには「ヘッダー(フッター)を編集」を選択する。

次いでヘッダーまたはフッターツールが表示されるため、「ドキュメント情報」の下向き矢印を選択すると作成者など作成中の資料に関する情報を挿入する項目が表示される。

通常であれば作成者名やファイルのパスなど手動で入力していた文字列を自動的に情報収集して印刷時に適用してくれる。
今回は「ファイル名」を選択することでヘッダーまたはフッターにファイル名が挿入される。
3.Word のヘッダーとフッターに日付を入れる方法
Word のヘッダーまたはフッターに日付を入れるためには、上部メニューの「挿入 -> ヘッダー」または「挿入 -> フッター」の下向きの矢印をクリックする。

下向き矢印をクリックするとヘッダーまたはフッターに組み込みたい項目が表示される。
表示される一覧の中からファイル名を入れるためには「ヘッダー(フッター)を編集」を選択する。

次いでヘッダーまたはフッターツールが表示されるため、「日付と時刻」をクリックするとウィンドウ「日付と時刻」が表示される。

ウィンドウ「日付と時刻」に表示される一覧よりヘッダーまたはフッターに印字したい表示形式を選択してボタン「OK」を押下すると選択した日付形式が挿入される。
4.古い Word でヘッダーにファイル名を入れる方法
Word 2013 以前の古いバージョンでヘッダーとフッターにファイル名や日付を挿入する方法は異なっており、上部メニューの「表示 -> ヘッダーとフッター」を選択する。

「表示 -> ヘッダーとフッター」を選択することでヘッダーとフッターのツールバーが表示されるのでプルダウン「定型句の挿入」をクリックするとファイル名や作成日時など挿入したい項目の一覧が下図のように表示される。

表示された定型句の一覧から挿入したい項目を選択するとヘッダーまたはフッターに自動的に挿入される。
定型句の挿入後は直接ヘッダーとフッターの編集を行うことが可能で、フォントや位置を変更することも可能である。
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