PowerPointで L 字型の図形を作る方法 – Office ソフトの使い方(44)


[初回公開] 2021年08月16日

PowerPoint にはさまざまな図形テンプレートが用意されており、その中でグラフや見出しのデザインをおしゃれに見せることができる L 字型の図形の利用シーンと作り方について紹介する。

PowerPointで L 字型の図形を作る方法

1.PowerPoint で L 字型の図形の利用シーン

PowerPoint で L 字型の図形を使うシーンは、部屋の見取り図や算数の面積の問題を作る時などに利用される。
その他では資料のデザイン性を向上させるために用いることがある。

PowerPoint で L 字型の図形の利用シーン


上図のように見出しであることを一目でわかるように文字の装飾パーツとして利用したり、グラフの縦軸・横軸を強調する際に利用される。

2.PowerPoint で L 字型の図形を作る方法

PowerPoint で L 字型の図形を作る方法としては、基本図形のテンプレートを利用する方法と、長方形の図形を結合して L 字型にする方法の 2 通りある。

テンプレートを利用すると簡単にスライドに L 字型の図形を配置できるメリットがあるが、幅や縦横のサイズを変更したい場合は柔軟な対応が難しい。

また、長方形の図形を複数用意して結合することで L 字型の図形を作成する場合は幅や縦横のサイズを自由に決めることができるが、スライドに配置後の編集が難しいデメリットがある。

2-1.図形テンプレートから L 字を選択する

図形テンプレートから L 字型の図形を作る場合は、上部メニューより「挿入 -> 図形」を選択して表示される各種図形のテンプレートの中から、L 字を利用する。

図形テンプレートから L 字を利用する

次に L 字の基本図形を選択したまま PowerPoint のスライドの上でマウスをドラッグすると L 字型の図形が配置される。
Shift キーを押しながらマウスをドラッグすると下図のように正方形の L 字型を作ることができる。

L 字テンプレートでスライドに配置した様子


L 字テンプレートを使って図形を配置すると、拡大縮小は図形を選択時に表示される白い四角形をドラッグすると自由に大きさを変えることができる。

また、L 字の幅を変えたい場合は、図形を選択して表示される黄色の四角をドラッグすることで変更が可能である。

図形テンプレートから作成する L 字型はスライドに設置した時と設置後の編集が楽にできるため、すぐに L 字型を配置したい場合に利用するとよい。

反面、L 字の幅を変更したい場合はマウス操作のみとなり数値指定で変更できないため、同じ幅の L 字型を用意したい場合は次の長方形の図形を結合する方法が用いられる。

2-2.長方形図形を結合して L 字型の図形を作る

PowerPoint で L 字型の図形を作る 2 つ目の方法は、長方形の図形を結合する。
下図の左部のように長方形を 2 つ用意し、次に右部のように頂点が重なるように整列させる。

2 つの長方形を重ねた様子

重ねた 2 つの長方形を選択した状態で上部メニューより「書式 -> 図形の結合 -> 接合」を選択することで 1 つの L 字型図形として取り扱うことができる。

「書式 → 図形の結合 → 接合」を選択

接合した L 字型図形の拡大縮小は、図形を選択した際に表示される白い四角形をドラッグすると自由に変形させることができる。

また、L 字の幅を変更したい場合は上部メニュー「書式 -> 図形の編集 -> 頂点の編集」を選択すると下図のように各ポイントが表示されるので黒い四角形をマウスでドラッグすると幅を変更することができる。

L 字型の図形の幅を変更する様子


接合で作成した L 字型は長方形を用意する時点で幅を数値指定できるので、自由な L 字型を用意したい場合に向いている。
デメリットとしては L 字型を用意する場合に図形テンプレートを使うよりもスライドの設置までに操作数が増えるのと、接合後の編集がしづらい点である。

ただし、重ね合わせた長方形を接合せずとも見た目は L 字型になるので編集の頻度が少ないのであれば無理に接合する必要は無い。

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