Word のヘッダーとフッターにできる改行を無くす方法 – Office ソフトの技(30)


[初回公開] 2019年08月14日

Office 製品の Word には本文を入力する箇所とは別に全ページ共通で文字や画像などを挿入することができるヘッダーとフッターが設けられているが、ヘッダーとフッターに図形や表を挿入するとその下に改行が入り、印刷時に余白となるため改行を無くす方法を紹介する。

Word のヘッダーとフッターにできる改行を無くす方法

1.Office のヘッダーとフッターとは

Microsoft の Office 製品となる Word や Excel にはヘッダーとフッターを挿入する機能があり、印刷時に全ページ共通の文字列を配置したり、ページ数を入れることが可能である。



ヘッダーとフッターは各ページに入力する文書類とは別に設けられるため、ページやシートを編集しても影響されることはない。

また、ヘッダーとフッターには文字の他に図形や表を配置することもできるため、全ページに企業や商品ロゴを配置したり、ヘッダーとフッター用の関数を用いることで文書の総ページ数や各ページ数といった自動的に変動する値の挿入もできる。

2.ヘッダーとフッターに改行が入ってしまう様子

ヘッダーとフッターに改行が入ってしまう様子としては、下図のようにヘッダーまたはフッターの編集領域に表や図形を入れると発生する。

ヘッダーに表を挿入して改行ができる様子

Word のヘッダーに文字や表を入れるには上部メニューの「挿入 -> ヘッダー -> ヘッダーの編集」を選択するとヘッダーの編集モードになる。

対してフッターの編集を行いたい場合は「挿入 -> ヘッダー -> フッターの編集」を選択する。

ヘッダーとフッターに改行ができる原因としては、元々ヘッダーとフッターにはテキスト 1 行分を入力する幅が確保されているためである。

この 1 行分の幅が表や図形を配置することで本来テキストを入力するはずだった行が表の下に押し出されて余白となって表れてしまう。

3.ヘッダーとフッターに改行があることの弊害

ヘッダーとフッターに改行があることの弊害としては、紙への印刷や PDF に出力する際にヘッダーと本文の間に下図のように常に 1 行分の余白ができてしまい、レイアウトが崩れることである。

改行があることによる弊害


ヘッダーまたはフッターを初めて編集しても 1 行分の改行は常に存在しており、BackSpace キーで削除することはできないが、ヘッダーとフッターを挿入せずに文字が無い状態でも 1 行分の余白は必ず取られるので印刷しても気づかないことが多い。

しかし図形や表を挿入するとヘッダーの領域と本文の 1 行目の間に入力カーソル分の空行ができてしまうので、ヘッダー領域いっぱいに表を入れてしまうと上図のようにヘッダー領域を超えて改行が進出する弊害が発生する。

4.ヘッダーとフッターの改行を無くす方法

ヘッダーとフッターの改行を無くす方法としては、改行がある行の文字サイズを最小にすることで解決する。

例えば Word のヘッダーとフッターに存在する改行を無くすには、まずヘッダーまたはフッターの編集モードにして改行の箇所にマウスのカーソルを合わせて入力できる状態にする。

ヘッダーとフッターの改行を無くす方法


次に文字サイズを 1 にすると改行の幅が狭まり改行が無くなったように見せることができ、上図のように表と本文の一行目の間に余白がなくなりデザイン性が上がる。

反対にヘッダーまたはフッターでフォントサイズを小さくした改行を元に戻したい場合は、同じくヘッダーの編集モードにして最終行と思わしき箇所を選択し上部メニューから文字サイズが 1 となっている数値を 1 以上に上げることでカーソルに文字が入力できる幅が現れて、元のカーソル幅に戻すことができる。

関連記事

コメント

※コメントへの返信は本ページで行いますので、入力されたメールアドレスには返信いたしません。
後日、本ページをご確認ください。

  1. RT より:

    対応策をご教示いただき、ありがとうございます。
    やはりそうするしかないんですね。。。

コメントを残す