PowerPoint で結合された表のセルを分割する方法 – Office ソフトの使い方(3)


[初回公開] 2010年06月04日

提案書やプレゼン資料作成に利用する PowerPoint で表(テーブル)を扱うことは少なくないものの、表計算に特化した Excel と比べるとあまり柔軟に表を作成したり編集したりすることはできない中、結合したセルを分割する方法ついて紹介する。

PowerPointで結合された表のセルを分割する

1.PowerPoint や Excel でセルを結合するメリット

PowerPoint や Excel でセルを結合するメリットとしては、データのグループ化や見出しの作成など、視覚的な整理が容易になる。
また、結合したセル内に長いテキストやタイトルを配置することができるため、テキストがセル内に収まるように調整することも可能になる。



反対にセルを分割するメリットとしては、詳細なデータの入力や編集が可能になりデータを整理することができる。
加えて、セルが結合されているとソートやフィルタリングの対象となりにくくなるため、分割することでデータ操作しやすくなる。

2.PowerPoint でセルを分割する方法

PowerPoint でセルを分割する方法としては、表内のセルを選択して分割する場合と、表を選択した状態で利用できる表ツールから分割する方法がある。
どちらもウィンドウ「セルの分割」が表示されるため、分割したい数量を選択して利用する。

2-1.セルを選択して分割する

セルの分割機能を利用する場合は、PowerPoint に標準的に搭載されている機能を利用する。
使い方は分割したいセルを選択した状態でマウスを右クリックし、下図のように表示される項目から「セルの分割」を選択する。

右クリックして「セルの分割」選択

ウィンドウ「セルの分割」が表示されるので、分割したい列数と行数を指定してボタン「OK」を押下するとセルが分割される。

2-2.表ツールから分割する

PowerPoint はスライド上に配置した表を選択すると画面上部のメニューに表ツールが現れ、レイアウトやデザインを調整することができるが、セルの分割も表ツールから行うことができる。

表を選択して「表ツール -> レイアウト -> セルの分割」を選択すると下図のようにウィンドウ「セルの分割」が表示されるので、分割したい列数と行数を指定してボタン「OK」を押下するとセルが分割される。

ウィンドウ「セルの分割」が表示された様子


上図において列を 2 つに分けたい場合は列数を 2、行数を 1 と入力してボタン「OK」を押すと 1 行内が 2 マスに分割される。
また、行数を 2 と指定すると 1 行の中でさらに 2 行分の分割が可能になる。

3.古いバージョンの PowerPoint でセルを分割する方法

古いバージョンの PowerPoint でセルを分割する方法は、表内のセルの数から自動的に分割する方法と、自ら罫線を引いて好きな位置でセルを分割する方法がある。

3-1.セルの分割機能を利用する

古いバージョンの PowerPoint でセルの分割を行う場合は、下図のように表を選択した状態で右クリックしても操作メニュー内に機能が存在していないため、別途、表ツールのウィンドウから操作しなければならない。

古いバージョンの PowerPoint で表を右クリックした様子

そこで、分割したいセルを選択した状態で上部メニュー内にあるボタン「罫線」をクリックする。

上部メニューのボタン「罫線」をクリック

ボタン「罫線」をクリックすると、下図のウィンドウ「罫線」が表示されるため、ボタン「セルの分割」を選択することで上下左右のセルの状態に合わせて均等かつ自動的に分割される。

ボタン「セルの分割」を選択


上図の場合だと結合しているセルの真下のセルが 4 つに分かれているため、セルを分割すると自動的に 4 分割される。

3-2.マウスを使って好きな位置でセルを分割する

マウスを使って好きな位置でセルを分割する場合は、前述と同じくウィンドウ「罫線」を利用する。
ウィンドウ「罫線」では表の外線・内線の種類や色を変更する他、表内のセルの背景色やセルの幅、高さを調整することができるが、このウィンドウが表示されている間はマウスカーソルが自動的にペン型に変わる。

この状態でセルを分割したい箇所をドラッグして罫線を引くと、罫線に沿ってセルを分割することができる。

前述の図のように、最上段の結合されたセルに対してマウスを上から下へドラッグすると線が書き加わるとともにセルが分割される。

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