PowerPoint でオブジェクトを自由な形に変形させる方法 – Officeソフトの使い方(14)


[初回公開] 2018年06月18日

PowerPoint は用意された定型の図形やフリーハンドで自由にイラストを描いてオブジェクト化できるが、スライドに一度配置したオブジェクトを後から編集する場合など自由な形に変形させる方法について紹介する。

PowerPoint でオブジェクトを自由な形に変形させる方法 - Officeソフトの使い方(14)

1.PowerPoint で自由に変形させたオブジェクトを使うメリット

PowerPoint で自由に変形させたオブジェクトを使うメリットとしては、「見やすさの向上」が挙げられる。
提案書やプレゼン時に映し出すスライドなど説明用の資料は文章だけで構成するよりも、小さくても図形やイラストがあるだけで読みやすく、内容が頭に入りやすくなるため少しでも図形やイラストなどを利用する方がよい。



2.PowerPoint でオブジェクトを自由な形に変形させる方法

PowerPoint でオブジェクトを自由な形に変形させる方法としては、スライドに図形などオブジェクトを配置した後に「頂点の編集」で形作っているパスを変更することで実現可能である。

今回は線状の塗りが無い図形を直線にする場合と、線で囲まれた図形を角丸の四角形にする場合の 2 通りを次の通り行う。

2-1.スライドに変形させる図形を用意する

オブジェクトを自由に変形させるために、まずはスライド上に定型の図形を配置するか、フリーハンドで絵画したオブジェクトを下図のように配置する。

スライド上に変形させたいオブジェクトを配置する


上図の 2 つともフリーハンドツールを使ってマウスで絵画したもので、上側は始点と終点を繋げずに終了したものである。
対して下側のオブジェクトは始点と終点が繋がるように絵画し、図形の編集で線と塗りの設定ができる状態である。

2-2.「頂点の編集」を選択する

次に、自由に変形させたいオブジェクトを選択した状態で右クリックして、表示されたメニューの中から「頂点の編集」を選択する。

「頂点の編集」を選択

2-3.編集したい頂点を選択する

「頂点の編集」を選択すると下図のように線の向きが変わるポイントで頂点が■として表示され、オブジェクトを形作っているパスが表示される。

オブジェクトのパスを表示

このパスにある■や□をクリックしてドラッグすると■を移動させることができ、図形を変形させることになる。



2-4.頂点を削除する

オブジェクトのパスで表示される頂点を示す■は削除することができ、■を削除するたびに図形がシンプルな形状になる。
頂点を削除するためには■にマウスカーソルを合わせ、右クリックすると頂点を操作するメニューが表示されるので、その中から「頂点の削除」を選択する。

「頂点の削除」を選択

ここで今回用意したオブジェクトの始点と終点以外の頂点を全て削除すると下図のように最終的に直線になる。

頂点を削除して直線にした様子

2-5.頂点の向きを変える

次に始点と終点を繋いで作成したオブジェクトを選択して「頂点の編集」を選択すると、下図のように頂点を示す■とガイドラインが付いて先に□があるパスが表示される。

先端に□がある頂点の様子


□は■と違い頂点ではないので、ドラッグしても頂点の位置は変わらないが頂点間の曲線の形を変えることができる。
□の位置を変更すると曲線の向きが変わり、■と□の間にあるガイドラインの長さで曲線の弧の大きさを変えることができる。

そのため、□と■が近いほど丸みが無くなり直線的にすることができる。

頂点を編集して角丸の四角形にした様子

スライドに配置したオブジェクトから頂点を削除したり、□の位置を変えるなど頂点を編集して最終的に角丸の四角形にしたものが上図となる。

このように PowerPoint に用意された定型の図形以外でもフリーハンドと頂点の編集の機能を駆使することで自由に図形やイラストを絵画することができる。

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