Excel で大文字混じりの文字列を小文字に統一する方法 – Officeソフトの使い方(18)


[初回公開] 2018年10月22日

Excelはセルに入力したデータを集計したり抽出したりできるほか、検索や一括置換など、さまざまなデータ操作が可能ですがセルに自由にデータを入力できるため、同じ意味の文字列でもデータとしては別物と認識されてしまいます。今回は、データを統一する一例として、LOWER 関数を使って大文字混じりの文字列を小文字に統一する方法を紹介します。

Update
2026年3月:最新環境での動作確認済み

この記事で紹介している手順が、最新の Windows 11 (23H2) および Microsoft 365 (Office 2024相当) 環境でも、仕様変更なく正常に動作することを実機にて検証・確認いたしました。

Excel で大文字混じりの文字列を小文字に統一する方法 - Officeソフトの使い方(18)

1.Excel で同じ意味でも違うデータと見なされる例

Excelで同じ意味でも違うデータと見なされる例としてよく挙げられるのが「全角と半角」の違いと「大文字と小文字」の違いです。
前者の「全角と半角」の違いは、以下のように『エクセル』を意味していても、文字コードの違いによってExcelでは別のデータとして認識されてしまいます。

Excel で同じ意味でも違うデータと見なされる例


ExcelExcel

また、後者の「大文字と小文字」の違いでは、頭文字が大文字になっているだけで別データとして扱われます。

Excelexcel

2.同じ意味でも違うデータと見なされることの問題点

同じ意味でも違うデータと見なされることで、集計や検索時に正しく該当しないケースが発生します。

例えば、氏名を管理する場合、「山田太郎」と「山田 太郎(スペースあり)」のように、わずかな違いでもExcelでは別のデータとなり、検索にヒットしないことがあります。

そのため、Excelにデータを入力する際は「姓名の間にスペースを入れない」「英単語はすべて小文字・半角で統一する」といったルールを設けて運用することが望ましいです。

しかし、すでに入力済みのデータが多い場合は、関数を使って効率的にデータを統一する方法もあります。
ここでは、大文字混じりの文字列を小文字に統一する方法を紹介します。

2-1.集計が合わない(”Apple” と “apple” が別々にカウントされる)

VLOOKUP や COUNTIF などの検索関数を使う際、大文字小文字が混在していると、正しいデータがあるのに「#N/A(見つからない)」となります。
これらの関数を利用して “Apple” を集計しようとしても “apple” は別の文字列として扱われるので集計から除外されます。

2-2.システムへのインポートエラー(IDの大文字小文字制限)

大文字小文字が混じった職員 ID をシステムにインポートする際に、システム側の仕様で「小文字のみ許可」という場合があります。
Excel のデータを媒介してシステム間のデータ移行を連携する時には大文字小文字が混ざっているとエラーになる原因になります。

3.大文字混じりの文字列を小文字に統一する方法

Excelでは、大文字混じりの文字列を小文字に統一するための関数「LOWER」が用意されています。既存のセルを残しつつ、新しいセルに変換後のデータを表示することが可能です。

3-1.大文字混じりの文字列の様子

大文字混じりの文字列とは、たとえば「Excel」や「Word」のように、頭文字が大文字になっている英単語のことです。

大文字混じりの文字列の様子

英語としては正しい形ですが、Excelのデータ処理上は「Excel」と「excel」は別物となるため、統一することが望ましいです。

なお、全角文字やスペースが含まれていても、LOWER関数は英字だけを小文字に変換してくれるため安心です。

3-2.小文字に統一する関数を入力する

小文字に統一するためには、Excelに用意されている「LOWER」関数を使います。
空いているセルに以下のように関数を入力することで、対象の文字列を小文字に変換できます。

=LOWER(セルの位置)

LOWER 関数で小文字に統一した様子


上図では、変換元のセルが B2 にあるため、LOWER 関数の引数として「B2」を指定しています。

もし B列に複数のデータがある場合は、LOWER関数を一つ入力したあと、そのセルを下方向にコピーするだけで他の行も一括で変換できます。

最後に、変換されたセル(たとえばD列)をコピーして、B列に「値のみ貼り付け」すれば、LOWER関数を削除して変換後のデータだけを残すことができます。

4.LOWER 関数を使わずに文字を統一する方法

LOWER 関数を使わう場合はセルに関数を入力する必要があります。
セルに直接、大文字または小文字で統一した文字列を入れたい場合は、Word に貼り付けて Shift + F3 で変換してから Excel に貼り付ける方法があります。

LOWER 関数を使わずに文字を統一する方法

Word に文字を入力して選択し、Shift + F3 を押すたびに大文字か小文字かに切り替わります。

5.Excelで大文字小文字を統一するまとめ

Excelでは、見た目が同じようでも「全角と半角」「大文字と小文字」の違いで別データと認識されてしまうため、注意が必要です。
集計や検索が正確に行えないといった問題を防ぐためにも、LOWER関数を活用して文字列を小文字に統一することは非常に有効です。

最近では、ChatGPT などの AI によって Excel の関数活用がますます注目されています。
AIに入力内容のルールや変換関数を相談することで、作業効率をさらに高めることも可能です。

データ入力のルール作成と関数の活用を組み合わせて、誰が見てもわかりやすい、正確なデータ管理を心がけましょう。

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