Excel で行を挿入すると上の行の書式が設定される場合の対応方法 – Office ソフトの使い方(51)

Excel で新しい行を追加するとその上の行に設定されている書式やルールがそのまま引き継がれるため、書式を下の行に合わせたい場合や背景色を含めて全てクリアされた行を追加する場合の対応方法について紹介する。

Excel で行を挿入すると上の行の書式が設定される場合の対応方法 - Officeソフトの使い方(51)

1.Excel で行追加すると上の行の書式が設定される様子

Excel で行追加すると上の行の書式が設定される様子としては、まず下図のように枠線が付いた表を例に確認する。
今回はセルに背景色と枠線を付けたのみとしているが、目に見えないセルの表示書式やルールも行追加時には設定が引き継がれる。

行を追加する前の表の様子


行を追加するには、左端を右クリックして「挿入」をクリックすると右クリックした場所の上の行の書式を引き継いで行が追加される。
数は、6 行目で行を追加すると、5 行目の背景色や枠線を含む書式を引き継いで追加されたのが確認できる。

上の行の設定を引き継いで行が追加された様子

また、行の挿入に際しては上部メニューのタブ「ホーム」から「挿入」をクリックすることでも追加が可能である。

2.上の行の書式が設定されることの問題

行を追加して上の行の書式が設定されることの問題としては、背景色やルールなど引き継ぎたくない設定が入ることで行を追加した後に設定を変更する手間が発生することである。

特に、今回の表に見出しがある表で、見出しの行の下に追加する場合は見出しの色なども引き継ぐため、不便である。

3.上の行の書式が設定される場合の対応方法

行を追加して上の行の書式が設定される場合の対応方法としては、反対に下の行の書式を適用したり、行に設定されている書式をクリアする 2 つ方法がある。



3-1.追加した行の下の行の書式を適用する

追加した行の下の行の書式を適用する場合は、行を追加した後に近くにある「挿入オプション」をクリックする。
「挿入オプション」をクリックすると下図のように 3 つの選択肢が表示されるため、「下と同じ書式を適用」を選択する。

「下と同じ書式を適用」を選択

「下と同じ書式を適用」を選択すると本来であれば上の書式の背景色や枠線を引き継ぐところ、下の行の書式が適用されているのが確認できる。

下の行の書式が適用されている様子

3-2.追加した行の書式をクリアする

追加した行の書式を何も設定されていない状態にクリアする場合も同じく「挿入オプション」をクリックする。
「挿入オプション」をクリックすると下図のように 3 つの選択肢が表示されるため、「書式のクリア」を選択する。

「書式のクリア」を選択


「書式のクリア」を選択すると本来であれば上の書式の背景色や枠線を引き継ぐところ、何も無い状態であることが確認できる。

書式がクリアされて何も無い様子

また、列を挿入する場合も追加する行の左の列の書式を引き継ぐため、同じく「挿入オプション」を利用することで右の列の書式を利用したり、クリアすることができる。

関連記事

コメントを残す