Excel を利用していると直前まで利用できていたファイルが次に開くと「一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?」と表示されることがあり、メッセージが表示される原因と回復して再度ファイルを利用できるようにする方法について紹介する。
このページの目次
1.Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示される様子
Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示される様子としては、一度作成して保存した Excel ファイル開く際に下図のように「一部の内容に問題が見つかりました。可能な限り内容を回復しますか?ブックの発行元が信頼できる場合は、[はい]をクリックしてください。」と表示される。
メッセージの通り、全くファイルが開けなくなったわけではないが、問題が生じているため後述の手順を行うとエラー無く正常に Excel ファイルが開くようになる。
2.Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示される原因
Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示される原因としては、Excel を編集する中で機種依存文字を別の Excel からコピーして貼り付けた時などに発生しやすい。
直接セルに機種依存文字を入力しても問題ないが、ウェブブラウザや他のソフトウェアなどからコピー&ペーストすると文字列以外に、文字の装飾など付帯情報もコピーするため、その情報がエラーを引き起こすと考えられている。
3.Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示された場合の対応方法
Excel で「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示された場合の対応方法としては、エラーメッセージが表示される Excel を回復した上で、機種依存文字などがある箇所をテキストエディタに一旦移してから再度コピー&ペーストする。
3-1.ブックの回復を行う
Excel を開くと「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示されるとともに、ボタン「はい」と「いいえ」が表示される。
この後、ファイルの回復を行った上で Excel を操作するためボタン「はい」をクリックするが、その前に回復できなかった時のために元のファイルを名前を変えて保存(バックアップ)しておくとよい。
ボタン「はい」をクリックすると上図のようにファイルの修復結果が表示される。
メッセージの中に「xl/sharedStrings.xml」が修復されたと旨が確認できる。
ここでもし具体的なエラー内容を確認したい場合は、Excel の拡張子を .xlsx から .zip にして解凍ソフトで開くと展開されて XML ファイルを参照することができる。
展開された XML ファイルで修復前と修復後の内容を比較することで問題のあった場所が特定できる。
3-2.入力する文字列をテキストエディタに貼り付ける
「一部の内容に問題が見つかりました。」が表示される原因のほとんどが、他の Excel ファイルやソフトからの文字列のコピーによるものであるため、コピーした文字列をそのまま Excel に貼り付けるのではなく、Windows に標準インストールされている「メモ帳」などテキストエディタに一度貼り付ける。
テキストエディタに貼り付けることで目に見えている文字列以外の装飾データを落とすことができる。
3-3.テキストエディタから Excel に貼り付ける
最後にテキストエディタに貼り付けた文字列を Excel にコピー&ペーストして保存する。
文字を貼り付けた以降はファイルを開いてもエラーメッセージが表示されることがなくなる。
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