記事をリライトした直後の検索結果が変わる様子と日付がリライト前に戻る原因


[初回公開] 2020年08月22日

ウェブサイトのコンテンツやブログの記事を更新(リライト)してすぐに検索結果にも反映させる HTML タグの「time」の使い方と検索結果の表示内容が変わる様子、そしてリライトした記事の検索結果の日付が元に戻る原因について紹介する。

記事をリライトした直後の検索結果が変わる様子と日付がリライト前に戻る原因

1.ウェブサイトのコンテンツやブログ記事の更新(リライト)とは

ウェブサイトのコンテンツやブログ記事の更新(リライト)とは、既にインターネット上に公開している文章やコンテンツの構成を書き換えることである。



特に情報系のコンテンツは古い情報は陳腐化してアクセス数が減少するとともに、新しい記事を検索結果の上位に位置付ける検索エンジンにおいても古い情報は埋もれていく傾向にある。

そこで、定期的にコンテンツの内容を書き換えたり、新しい情報を追加することでアクセス数の増加または一定数に保つことができる。

2.検索エンジンに有効なリライトポイント

検索エンジンに有効なリライトポイントとしては、掲載している内容からさらに文章や画像を増やすことで検索エンジンが保有している情報と比較して「有用な情報」を認知させることである。

また、追加する情報が無く既存の内容から新しい情報に書き換える場合は掲載量に差が無いため検索エンジンは更新されたかの判断が難しくなるため、HTML タグの「time」を利用することで更新したことを示すことができる。

3.HTML タグの「time」とは

HTML タグの「time」とは、ウェブサイトのコンテンツや記事を構成する HTML タグの 1 つで日付や時刻を示す場合に用いられる。
検索エンジンへの対策(SEO)においては、公開日または更新日として HTML 内に記述しておくことで検索エンジンが日付を読み取り、検索結果に time タグで指定している日付が表示される。

HTML タグ「time」の使い方としては、time タグで日時を囲うか、下記のように time タグのオプションとして datetime 属性で更新した日付を記述する。

<time datetime=”2020-08-12″>[最新更新] 2020年08月12日</time>



上記のように time タグで囲われた「2020年08月12日」と datetime オプションで指定した日付の 2 つの日付がある場合は datetime が優先される。

また、実際に検索結果に日付が反映されると「○日前」や「YYYY/MM/DD」の形式で表示される。

4.ブログ記事をリライトした後に検索結果が変わる様子

ブログ記事をリライトした後に検索結果が変わる様子は、下記のように「インデックス化される前」の状態から「○日前」に変わり、1 週間を経過すると「YYYY/MM/DD」の形式に変化する。

4-1.リライト直後の検索結果の様子

リライト直後の検索結果の様子としては、リライトする前の状態と変わらない。
下図はあるブログの記事が検索結果に表示された様子である。

リライト直後の検索結果の様子

検索エンジンのロボットは不定期に公開しているコンテンツを巡回(クロール)してから、検索結果への表示用にコンテンツの内容を保存(インデックス化)される。

そのため、自分のウェブサイトへロボットが巡回するまでの期間、そして巡回してからインデックス化されるまでの期間が必要となるためリライトしてからすぐに検索結果に反映されるわけではない。

尚、上図のコンテンツは time タグは使っておらず、記事本文中に敢えて更新日付として記述した日付が表示されているものが使われており、time タグが無くても更新日付を検索エンジンが認識するのが確認できる。

4-2.リライトから 6 日後の検索結果の様子

リライトから 6 日後の検索結果の様子が下図となり、記事のタイトルと本文がリライト後の内容に変わっているのが確認できる。
尚、リライトに際しては time タグを用いて、検索エンジンが更新日がわかるようにもしている。

リライトから 6 日後の検索結果で内容が新しくなった様子


記事の公開日付も「YYYY/MM/DD」の形式から「○日前」になり、直近 1 週間以内に公開または更新されたことが検索サイトの利用者にわかるようになっている。

4-3.リライトから 7 日後の検索結果の様子

リライトから 7 日後の検索結果の様子が下図となり、記事のタイトルと本文がリライト後の内容が保持されているとともに、日付が「○日前」から「YYYY/MM/DD」の形式に変わっているのが確認できる。

リライトから 7 日後の検索結果で日付の形式が変わった様子

このことから、リライトしてから 1 週間を経過するとコンテンツの更新日が「YYYY/MM/DD」で表示され、それよりも最近の更新日であれば「○日前」で表示されるため利用者に新しい情報であることが認識しやすくなっている。

4-4.リライトから 3 ヶ月後の検索結果の様子

リライトから 3 ヶ月後の検索結果の様子が下図となり、記事のタイトルと本文がリライト後の内容が保持されているが、更新日付のみがリライト前の情報になっているのが確認できる。

リライトから 3 ヶ月後の検索結果で日付だけが古くなった様子


ウェブサイトの運営者としては新しい情報を更新できているのが確認できるが、検索結果を見た利用者からすると更新日付が古いため有用な情報で無いと判断されてコンテンツを閲覧してもらえない影響が出る。

5.検索結果でリライトした記事の日付が元に戻る原因

検索結果でリライトした記事の日付が元に戻る原因としては、検索エンジンが保有してインデックスしたコンテンツ情報(タイトルや本文)と、コンテンツの更新日を別々で管理していることが挙げられる。

検索エンジンは世界中の多くの人が利用することから、インデックスしたコンテンツ情報は複数台のサーバに保存されている。
その複数台のサーバは常に同じ情報が保存されておらず、最新情報が更新されるまでに各サーバによってバラバラである。

そのため、利用者が検索サイトを利用したタイミングがたまたま古い情報を持つサーバの場合は、リライト前の情報が表示されることがある。
さらに前述のように更新日とコンテンツ情報が分かれて管理されているため、検索結果にコンテンツ内容は新しいが、更新日付は古い情報という事象が発生する。

以上より、コンテンツやブログ記事をリライトすると、リライト直後から 1 週間に満たない時点でインデックス化されて検索結果にも表示されているので time タグが検索結果に影響しているのは確実である。



現在の SEO の考え方としては更新日付が新しいだけで検索結果の上位に表示されるわけではないため、time タグ自体が検索順位に影響が及ぼすことは少ないと考える。

しかし、タイトルや本文も含めて適切にリライトすることで検索エンジンからの評価が高くなり、結果的に検索順位に影響が出ると思われる。

もし検索結果に表示される順位が低くても、利用者が検索結果に表示される更新日付が新しければ有用な情報と認識されて閲覧される可能性はあるため、リライト時には time タグで最新の日付にしておくとよいだろう。

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