[初回公開] 2019年10月09日
Google アナリティクス(GA4)は専用のタグをウェブサイト内に埋め込むことでサイトが表示された際にアクセス者の個人情報以外の属性やアクセスされたページなどの情報を集計してサイトの運営に役立てるアクセス解析ツールであるが、今回はその機能の中でアクセスの多いページを確認する方法を紹介する。
このページの目次
1.Google アナリティクスとは
Google アナリティクス(Google Analytics)は、Google が提供するアクセス解析サービスである。
ウェブサイトやモバイルアプリのトラフィックや利用状況に関するデータを収集し、分析することができる。
アクセス解析の利用の目的は、ウェブサイトやアプリのパフォーマンスを評価し、改善するための情報を得ることにあり、Google アナリティクスを使用すると、次の情報が取得可能である。
- トラフィックデータ – ウェブサイトやアプリへの訪問者数、ユーザーの地理的な情報、リファラ(どのサイトや広告から訪れたか)など
- ユーザー行動 – ページビュー数、滞在時間、クリックパス、ユーザーがアクセスしたコンテンツなど
- コンバージョン追跡 – ウェブサイトやアプリでの特定の目標達成(例:商品の購入、フォームの送信)を追跡したり、コンバージョン率
- カスタムレポート – 必要なデータや指標を選択した比較集計結果
また、Google アナリティクスは、無料の基本プランと、より高度な機能を備えた有料のプラン(Google アナリティクス 360)が提供されている。
2.アクセス解析でページごとのアクセス数を知るメリット
アクセス解析でページごとのアクセス数を知るメリットとしては、「人気コンテンツの特定」と「問題の特定」を知ることである。
これらの情報を得ることで、公開中のコンテンツを編集(リライト)したり、これから作成するコンテンツがより閲覧されるように方針を決めることができる。
- 人気コンテンツの特定 – どのコンテンツ(ページ)が最も人気があるかを特定することで、ユーザーが最も関心を持っているトピックやコンテンツに焦点を当てることができる。
- 問題の特定 – アクセス数が少ないページや離脱率が高いページを特定することで、そのページのコンテンツやユーザーエクスペリエンスに問題がないか調査するきっかけになる。
- 成果の測定 – 商品の購入やフォームの送信などのコンバージョンを追跡する場合、それぞれのページがどれだけのコンバージョンをもたらしているかを知ることができる。
3.Google アナリティクスでアクセスの多いページを調べる方法
Google アナリティクスでアクセスの多いページを調べる方法としては、Google アナリティクスにログインして「レポート」で確認することができる。
Google アナリティクスのバージョンとなる「Google アナリティクス 4(GA4)」とそれ以前の旧バージョンでアクセス解析のデータ集計方法が異なるため、レポートの閲覧方法もそれぞれ違う。
尚、集計結果を確認するためには Google アカウントを所持して Google アナリティクスを利用を開始するとともに、データ取得用の HTML タグ(トラッキングコード)をウェブサイト内に事前に埋め込んでしばらくウェブサイトを公開している必要がある。
3-1.Google アナリティクス 4(GA4)でページごとのアクセス数を調べる場合
Google アナリティクス 4(GA4)でページごとのアクセス数を調べる場合は、「レポート -> エンゲージメント -> ページとスクリーン」で確認することできる。
Google アナリティクス 4(GA4)にログインすると下図のようにホーム(ダッシュボード)が表示されるため、左メニューにある「レポート」をクリックする
次に表示される項目の中から「エンゲージメント」内にある「ページとスクリーン」を選択する。
「ページとスクリーン」を選択すると下図のように画面右側に表示回数(ページビュー)に多い順番にページごとの集計データが表示される。
各項目名をクリックすると降順と昇順でデータの並び替えができ、画面右上の期間を変更することで確認したい時期を指定することができる。
3-2.Google アナリティクス 4(GA4)以前でページごとのアクセス数を調べる場合
Google アナリティクス 4(GA4)以前でページごとのアクセス数を調べる場合は、「行動 -> サイトコンテンツ -> すべてのページ」で確認することができる。
Google アナリティクスにログインすると下図のようにホーム(ダッシュボード)が表示され、直近7日間のサイトへのアクセス状況のグラフや時間別のアクセス、サイト内に埋め込むトラッキングコードの設定などを選択するメニュー画面が表示される。
次に左メニューより「行動 -> サイトコンテンツ -> すべてのページ」を選択するとアクセス数(ページビュー)が多い順番にページ一覧が表示される。
右上の表示期間をクリックしてカレンダーまたは日付の手入力により、集計したい期間を指定すると、下図のように集計期間を変更することができる。
もし Google アナリティクスの集計を開始する以前の日付を指定した場合はグラフ値は 0 として表示される。
ページごとのアクセス数は 10 件ずつ表示されるようになっている、表の下部にある「表示する件数」クリックすることで最大 5,000 件までのページ情報を表示させることができる。
Google アナリティクスで集計した結果は画面で確認するだけでなく、画面右上の「エクスポート」より PDF や Excel といったファイルで取得することも可能である。
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