Google アドセンスでシンガポールの税務情報を登録する方法

Google アドセンスは米国を始め EU にむけてなど税務情報や個人データ保護といった各地域に応じて在住地の登録を課す動きがあり、その中でシンガポールで報酬が発生した場合は税務情報を収集することが法的に定められているため、アドセンスでシンガポールの税務情報を登録する方法を紹介する。

１．Google アドセンスでシンガポールの税務情報登録の警告が表示される様子

Google アドセンスでシンガポールの税務情報登録の警告が表示される様子としては、下図のように「お支払い」の画面の上部に赤色の背景で警告文が表示される。

警告文は「お支払いが遅れることなく、税金の源泉徴収も適切に行われるようにするために、できる限り早急にシンガポールの税務情報をご提出ください。」とあり、シンガポール向けに税務情報の登録が必要なのが伺える。

２．シンガポールの税務情報登録を求められる理由

シンガポールの税務情報登録を求められる理由としては、シンガポール国内でアドセンスの広告を表示しているウェブサイトまたはブログ、Youtube 動画から、広告をクリックされるなど報酬が発生したことが考えられる。

詳細については税務情報の一覧から下図にある「シンガポール」の右にあるアイコンをクリックすると理由が表示される。

最近では広告がクリックされずとも CPM（Cost per Mille）と呼ばれる広告の表示回数に応じて報酬が発生する仕組みがアドセンスでも取り入れられているため、シンガポールに限らず各国に対して税務情報を求められる可能性がある。

３．Google アドセンスでシンガポールの税務情報を登録する方法

Google アドセンスでシンガポールの税務情報を登録する方法としては、表示されている警告文もしくは「お支払い」の画面にある税務情報登録の画面より必要な情報を入力する。

アドセンスに登録しているに居住していることを示す証明資料が求められるため、マイナンバーカードまたは免許証が必要となる。

3-1．お支払い情報の画面を表示する

シンガポールの税務情報を登録するために、アドセンスの管理画面にある左メニューより「お支払い -> お支払い情報」を選択して支払い状況を確認する画面を表示する。

「お支払い」の画面が表示されれば、前述のように警告文も表示されているのが確認できる。

3-2．ボタン「税務情報の追加」をクリックする

「お支払い」の画面でシンガポールの税務情報登録の警告文が表示されていれば、下図のようにボタン「税務情報の追加」をクリックする。

ボタン「税務情報の追加」をクリックすると登録済もしくは登録すべき税務情報の一覧が表示される。
その中でシンガポールの欄にあるボタン「税務情報の追加」をクリックする。

2 回目のボタン「税務情報の追加」をクリックすると『始める前に』とポップアップが表示される。
所要時間や必要な提出書類について記載されているので一読してリンク「フォームを開始する」をクリックする。

3-3．企業（個人）情報の選択する

リンク「フォームを開始する」をクリックすると縦長の入力フォームが表示される。
まず最初に企業情報の選択が求められる。

企業の事業としてアドセンスを利用している場合はそれに沿った選択が必要になるが、ここでは個人向けの税務情報の登録を行うこととし、下記を選択する。

• 業種をお知らせください – 個人の運営者
• シンガポールに恒久的施設を所有していますか？ – いいえ
• シンガポールの物品サービス税に登録されていますか？ – いいえ

3-4．課税免除の選択する

次に画面を下にスクロールさせて課税免除を選択する。

• 免除対象となっていますか？ – はい

これは日本国内に居住している場合は、日本とシンガポールの間で租税条約が締結されているため「はい」を選択する。
詳しくは財務省のウェブサイトで確認することができる。

3-5．税務上の居住地の選択する

続いて、税務上の居住地を選択する。

• 税務上の居住国 / 地域を選択します – 日本

3-6．居住者証明のアップロードする

最後に、これまで登録した内容に間違いがないことを証明するために居住者証明する資料をアップロードする。
居住者証明にはマイナンバーカードもしくは免許証など氏名と住所がセットで記載された公的証明書を利用する。

マイナンバーカードが無い場合はマイナンバーカード通知書でも利用可能で、証明となる資料をスマホなどで撮影し、その画像をアップロードする。

尚、注意点としては Google アドセンスに登録している自身の住所で番地にハイフン（‐）を利用している場合は、証明書のアップロードの後でよいので「番地」に修正しておく必要がある。

これはマイナンバーカードなど証明書に記載されている住所が「○○番地□□号」と漢字で表記されており、アドセンスはこの住所と完全一致するかを照合するためである。

４．シンガポールの税務情報が承認された様子

必要な情報を登録し、居住者証明の資料をアップロードして数日から 1 週間ほどで審査が行われる。
問題無く登録できれば下図のように「お客様の税務情報が承認されました」と表示される。

もし居住者証明をアップロードして承認されなかった場合は、前述の通り証明書とアドセンスに登録している氏名、住所の漢字など完全に一致しているか確認するとともに、証明書の写真がぼやけておらず、文字が識別できる写真を取り直して再度アップロードする。

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