iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)て資産を増やす方法

「個人型確定拠出年金(iDeCo)」は老後に受け取ることができる国民年金、厚生年金に加えて 3 階部分となる個人で加入する年金制度だが、自分で商品を選択して資産運用できるのが特徴で、銀行預金のように利息のみとしたり株価のようにリスクはあるものの大きく資産を増やすことができるため、iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)て資産を増やす方法について紹介する。

iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)て資産を増やす方法

1.個人型確定拠出年金(iDeCo)とは

個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、国民年金や厚生年金など定年退職後に受け取ることができる公的年金にさらに上乗せして収入を受け取ることができる、年金制度のひとつである。
企業勤めや公務員は勤務先が社会保険料として毎月の給与から天引きしてくれるが、iDeCo は加入者本人が掛金を出して積み立てるものである。

iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)る様子


銀行の普通預金と違い、iDeCo は自ら金融商品を選んで運用を行い、積み立てた資産は 60 歳以降に一括または分割で受け取ることができるのが特徴である。

ただし、商品によっては為替など市場動向によって価値が増減するため、積み立てた額から増えることもあれば減るリスクもある点に注意が必要である。

2.iDeCo の運用商品とは

iDeCo で資産運用で選択できる運用商品とは、定期預金、投資信託などで、金融機関(運営管理機関)ごとに 20 本程度用意されている。
商品は 1 つだけでなく複数選択できることから、資金が減るリスクを分散させることも可能である。

iDeCo を取り扱っている金融機関により商品名は異なるが、大きく次の商品に分類される。

  • 元本確保型商品
  • 国内株式
  • 国内債券
  • 外国株式
  • 外国債券

3.iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)て資産を増やす方法

iDeCo で保有商品を入れ替え(スイッチング)て資産を増やす方法としては、運用中の商品を一度売却した後、新しい商品を買い直す仕組みになっている。

資産を増やすためには iDeCo の口座を利用している金融機関が持っている商品一覧から運用が直近数年ほど上向き(右肩上がり)になっている商品を選択すると堅実だが、いづれ下がるリスクもあるので定期的に資産の推移を確認して保有商品を入れ替え(スイッチング)を行うとよい。

3-1.運用商品の増減を確認する

iDeCo の保有商品を入れ替え(スイッチング)を行う前に、購入できる商品と直近の損益を確認して商品を定める必要がある。
例えば楽天証券の場合は下図のように提供商品一覧が表示され、 6ヶ月、1年、3年の推移の増減と率を確認することができる。

iDeCo の保有商品を確認する


尚、純資産は購入された総額を示しており、額が多いほど人気の銘柄となるが、運用成績に必ずしも比例するとは限らない。
純資産総額が大きいファンドでも運用成績がイマイチな商品があれば、純資産総額が小さいながらも運用成績の良いファンドも存在している。

3-2.iDeCo の管理画面にアクセスする

次いで、iDeCo を運用している口座の金融会社の管理画面にアクセスする。
利用している金融会社により画面デザインが異なるが、例えば楽天証券の場合は下図のように自分の資金額(時価評価額)と投資累計額が表示される。

iDeCo の管理画面にアクセスした様子

上図のは企業型確定拠出年金から個人型の iDeCo に移し替えた直後で商品運用していない「未指図資産」となるため、iDeCo の口座管理が毎月差し引かれるので評価損益がマイナスになっている。

iDeCo の評価額の推移の様子


そのため、iDeCo を開始した直後は定期貯金のように元本確保型にすら商品が選択されておらず、口座利用料だけ毎月差し引かれるので口座開設後はすぐに商品を選択したほうがよい。

3-3.売却商品を選択する

iDeCo で保有商品を入れ替える際に、総資産がいずれかの商品に割り当たっているため、一度売却して資産がどの商品にも割り当たっていない状態にする必要がある。

まず現在の保有商品の一覧を表示して、ボタン「保有商品を入れ替える」をクリックする。

ボタン「保有商品を入れ替える」をクリック

ボタン「保有商品を入れ替える」をクリックすると保有商品の入れ替え画面が表示されるため、ボタン「保有商品の入れ替え設定へ(スイッチング)」をクリックする。

ボタン「保有商品の入れ替え設定へ(スイッチング)」をクリック


ボタン「保有商品の入れ替え設定へ(スイッチング)」をクリックすると、保有中の商品一覧が表示されるので、売却する商品名のリンクをクリックする。

売却する商品名のリンクをクリック

ここでは iDeCo を開始した直後でまだ商品を保有していない状態なので「未指図資産」となっている。

3-4.購入商品を選択する

続いて、新しく購入する iDeCo の商品一覧の画面が表示される。
ここで前述で調査して購入を決めた商品銘柄名の左側にチェックを入れて、画面下部のボタン「売却数量指定に進む」をクリックする。

ボタン「売却数量指定に進む」をクリック


iDeCo を資産を分散して運用管理できるため、購入する商品は複数選択することが可能である。

3-5.売却数量を指定する

ボタン「売却数量指定に進む」をクリックすると、スイッチング売却数量指定として、保有中の商品の資産から「全額」か金額指定して「一部」だけを選択した購入商品に割り当てるかを決定する画面が表示される。

ボタン「申込内容確認に進む」をクリック

ここでは購入商品を 1 つに絞ることにし、保有商品の資産を「全て」にチェックを入れて画面下部のボタン「申込内容確認に進む」をクリックする。

3-6.申込内容を確認する

ボタン「申込内容確認に進む」をクリックすると iDeCo の保有商品の入れ替えの確認画面が表示される。
問題無ければボタン「申込(申込完了に進む)」をクリックする

ボタン「申込(申込完了に進む)」をクリック


ボタン「申込(申込完了に進む)」をクリックの後は申込が完了した旨の画面が下図のように表示される。

スイッチング申込完了の画面の様子

iDeCo の保有商品の入れ替え(スイッチング)は即座には行われず、申込から営業日内で数日かかる。
そのため、申込から注文が確定するまでは保有商品の売却や他の商品への入れ替えができため、商品購入が確定するまでは日数の余裕を持って行うことをおすすめする。

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