[初回公開] 2008年06月13日
FX とは日本円で海外の外貨を購入して為替相場の変動で日本円の価値が変動することで差額で利益を出す投資の一種だが、オンラインの銀行や証券会社での取り扱いも多く、少額で始められることから副業で利用することも少なくなく、FX の始め方と初心者が陥る損失の実態について紹介する。
このページの目次
1.副業と資産管理で利用される FX とは
FX とは Foreign Exchange の略で、日本円で外貨を購入して為替市場の変動を利用して利益を得る取引のことである。
例えば 1 ドルあたり 100 円の時にドルを購入し、その後、1 ドルあたり 120 円になった時に外貨を売ると 20 円の利益を得ることができる。
反対に円高で 1 ドルあたり 80 円になると、20 円損することになる。
外国為替は毎日変動するとともに、オンラインで取引できる銀行であれば FX が可能なことが多いため副業や資産管理で利用する人も少なくない。
また、FX の特徴の 1 つにレバレッジと呼ばれる少額で大きな金額の取引ができ、資金が少なくても投資が可能となっている。
2.レバレッジとは
レバレッジとは、少額で大きな金額の取引ができる FX の仕組みのことである。
例えば 1 ドルが 100 円の時に 1,000 ドルを買おうとすると、本来は 10 万円が必要となるが、レバレッジを利用した FX の取引では 25 分の 1 の金額から取引が可能なため、1,000 ドルを 4,000 円から取引が可能になる。
また、レバレッジを利用する場合は購入通貨量の比率で取引するため、「レバレッジ 2」なら購入通貨量は 2 倍となり、レバレッジ 5 なら購入通貨量は 5 倍となり、それだけ損益も 2 倍や 5 倍となる。
注意しなければならないのは、少ない資金で大きく利益を出すことも可能だが、反対に投資した金額以上に損失が大きくなった場合は追加でお金を支払わなければならない。
そこで、一定の損失になった場合は自動的に取引を中止して清算する機能が用意されている。
3.FX の始め方と取引の流れ
FX の始め方は FX を取り扱っているオンラインの銀行や証券取引会社に口座を作成し、その口座に FX 取引する資金を入金する。
その入金した資産で外貨を購入するのが FX 取引の流れとなる。
3-1.FX の口座を開設する
FX 取引を開始するためにはまず FX 専用の口座を開設する必要がある。
既に銀行や証券取引会社の口座があればそのまま管理画面で開設することができ、まだ口座を持っていなければオンラインでの氏名や銀行口座の登録、身分証の提示が求められる。
3-2.口座に資金を入金する
口座が開設できれば、FX 取引を行うための資金を開設した口座に入金する。
入金は FX の取引会社により異なるが、銀行であればオンラインの画面で指定金額を移動させることができる。
資金を移動する際に他行同士の場合は振込手数料などがかかるが、同行であれば移動に手数料がかかることはない。
3-3.外貨を購入する
次に外貨を購入するのだが、購入できる外貨は米ドルやユーロなどから選択することができる。
外貨の変動を見て利益が出そうなものを選択する。
例えば米ドルで 1 ドル 137 円と円安の場合、これ以上の円安は過去に例を見ないので以後は円高に推移すると想定される。
そのため、この時点で米ドルを購入しても 1 ドル 130 円になった場合は、1 ドルあたり 7 円の損失となるので購入は控えたほうがいいと考えられる。
実際に2008年06月11日に日本円が 107 円 41 銭で取引される中、米ドルを 1,000 通貨購入した。
購入に際しては最低購入単位が設けられており、旧ジャパンネット銀行では 1,000 通貨となっている。
ここで、通常であれば 米ドル 1,000 通貨購入するのに日本円で 107,000 円必要になるが、前述のレバレッジを倍率 2 で利用して 1,000 通貨を 50,000 円で購入する。
3-4.取引を終了する
実際に外貨を購入した後は、為替市場の動向をしばらく様子を見る。
時には急激に円安または円高になることがあるが、ゆるやかに変動する場合は数週間か数ヶ月は様子を見ることもある。
その結果、利益が出たと判断したり、反対にこれ以上の損失は出さないようにと安全策を取る場合は取引を終了する。
取引終了時は利用している口座で定められている手数料が必要になるのでその金額も考慮して取引の終了を判断する必要がある。
尚、旧ジャパンネット銀行では 100 円が手数料として設定されている。
今回は数時間で相場に動きがあり、購入時は 107 円 41 銭だったものが 106 円 95 銭に下がってしまった。
この状態で取引を終了すると、下図のように手数料も含めて 656 円の損失となってしまった。
1 ドルあたりの変動だけ見ると損失は 46 銭と 1 円にも満たないが、購入した通貨量が 1,000 なので 1,000 × 46 銭で 460 円の損失となる。
加えて、購入時の手数料と決済時の手数料がそれぞれ 100 円で計 200 円が経費に加わってくる。
尚、2 国間の外貨取引ではスワップと呼ばれる金利が発生するため、4 円のプラスを得ている。
そのため、初心者は円相場のみで判断して 1 円未満だと見逃しがちだが、実際は購入した通貨量で乗算され、レバレッジやスワップ(金利)が関わってくるのでよく仕組みを理解してから投資するほうがよい。
4.FX の利用キャンペーンでキャッシュバックを受ける
FX 取引が可能な銀行や証券会社では口座開設時に現金やポイントなどキャッシュバックのキャンペーンが行われることがある。
例えばインターネットバンクの PayPay 銀行(旧:ジャパンネット銀行)のキャンペーンでは FX の口座を新規開設すると 1,500 円プレゼントされていた。
FX の口座を開設するだけなので口座に資金を入れたり、実際に取引する必要はない場合があるのでキャンペーンのバナーがあればキャッシュバックの条件を確認してお得に利用するとよい。
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