[初回公開] 2021年02月05日
Microsoft Edge ではある条件下で HTML タグ「frameset」を利用したフレームサイトにアクセスすると画面が真っ白の状態になり正常に表示されない事象が発生するため、正常に表示されない原因と対応方法について紹介する。
1.フレームサイトとは
フレームサイトとは、ブラウザで表示した 1 つの画面の中で複数のページまたはウェブサイトを同時に表示する技術で、HTML タグの frameset を利用しているサイトを指す。
frameset の利用例としては左右 2 つのフレームに分割した場合、左側に各ページに遷移するリンク一覧を配置し、右側にコンテンツを配置することが多い。
分割した左右の画面は独立しているため右側のコンテンツを縦スクロールしても左側のリンク一覧はそのまま表示されるため利便性が高い。
2.Microsoft Edge でフレームサイトが表示されない原因
Microsoft Edge でフレームサイトが表示されない原因としては、ブラウザのセキュリティに対する考え方が変わり、敢えて表示しないように設定されているためである。
近年では frameset を採用したフレームサイトはブラウザ側で非推奨となっており、Microsoft Edge においても例外ではなくなっている。
フレームサイトを非推奨となっている理由はセキュリティの問題が挙げられる。
https でウェブサイトにアクセスする SSL 通信が一般的になっている中、1 つのサイトの中で複数のサイトが表示できるフレームサイトでは SSL 通信しない従来の http でアクセスするサイトがあると画面上では通信が暗号化されているものと、暗号化されていないものが同時に存在してセキュリティに問題がある。
そのたえ、Edge においては複数のウェブサイトを結合して表示できる frameset が利用できないようになっている。
3.Microsoft Edge でフレームサイトを表示させる方法
Microsoft Edge でフレームサイトを表示させる方法としては、現時点では Edge の設定変更等で解決する術は用意されていない。
しかし、frameset タグで表示するウェブサイト全てを http または https で統一することで表示されるようになるため、ウェブサイトの管理者側での対応で解決することは可能である。
昨今の Google を始めとする検索エンジンにおいては、通信の暗号化を行う https に対応しているサイトを高い評価を行い、検索結果の上位に表示させる傾向にあるため、ウェブサイトの管理者は https 公開するように対応することが推奨されている。
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