Windows でファイルを右クリックして送る先を追加する方法


[初回公開] 2009年03月18日

パソコンで利用するファイルをコピーしたり貼り付けたり操作する場合は右クリックを使うことが多く、その操作メニュー内に「送る」の項目があり、特定のソフトウェアで開いたり、ファイルを圧縮するショートカットの役割を成す機能が用意されているが、その送る先を Windows OS で追加する方法を紹介する。

Windows でファイルを右クリックして送る先を追加する方法

1.Windows の「送る」機能とは

Windows の「送る」機能とは、パソコン内にあるファイルやフォルダを特定のソフトウェアや機能に渡してショートカット操作するものである。
例えばデータを圧縮解凍するソフトウェアをインストールしていれば、送る先に圧縮または解凍の選択肢が表示され、即座に操作することが可能になる。

Windows の「送る」機能とは


「送る」機能で利用できる選択肢は Windows 標準に搭載されている機能の他、別途インストールしたソフトウェアが「送る」機能に対応していれば自動的に選択肢に追加されることがある。

2.Windows の「送る」機能の使い方

Windows の「送る」機能の使い方としては、操作したいファイルまたはフォルダを選択して右クリックして表示されるメニューから「送る」をクリックする。

右クリックして「送る」を選択した様子


メニューから「送る」を選択すると上図のように送る先のショートカットの一覧が表示されるので、操作したい項目をクリックすることで該当する機能が利用できる。

例えば図中の「圧縮(zip 形式)フォルダー」を選択すると、圧縮された ZIP ファイルが生成される。

3.右クリックして「送る」を利用するメリット

右クリックして「送る」を利用するメリットとしては、ファイルやフォルダを通常とは違う操作を行いたい場合にすぐに操作できることである。

例えばファイルやフォルダを圧縮したい場合は、圧縮解凍ソフトウェアのアイコンにドラッグ&ドロップすると圧縮できるが、「送る」機能を使えば数クリックで実施することができる。



また、CSV などダブルクリックすると Excel で開かれるファイルをテキストエディタで開きたい場合は「送る」機能で表示されるテキストエディタを選択することで違うソフトウェアで開くことができ、時間が短縮されて作業効率につながる。

4.右クリックして送る先を追加する方法

右クリックして送る先を追加する方法としては、Windows 内にあるフォルダ「SendTo」にソフトウェアや機能のショートカットを保存するだけでよい。

フォルダ「SendTo」は Windows のバージョンにより異なっており、次のようになっている。

4-1.Windows10 や Windows11 など最近の Windows で送る先を追加する方法

Windows10 や Windows11 など最近の Windows で送る先を追加する方法としては、「ユーザー」→「(ユーザー名)」→「AppData」→「Roaming」→「Microsoft」→「Windows」→「SendTo」の順にダブルクリックした先にある。

C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\SendTo
フォルダ「SendTo」がある階層の様子


フォルダ「SendTo」を開くと下図のようにショートカットの一覧が表示されるので、送る先として追加したいソフトウェアの起動ショートカットを保存するだけで、送る先が加わる。

4-2.Windows XP 以前で送る先を追加する方法

Windows XP 以前で送る先を追加する方法としては、「C:\Documents and Settings\ユーザ名」内にフォルダ「SendTo」がある。
ただし、フォルダ「SendTo」は隠しフォルダとなっており一般的には表示されないのでフォルダを開いて「ツール->フォルダオプション」で「全てのファイルとフォルダを追加する」にチェックが入れることで表示されるようになる。

フォルダ「Documents and Settings」を開いた様子

例えば SendTo に追加する前の「送る」機能は次の状態だとする。

フォルダ「SendTo」に追加する前の状態


ここでテキストエディタの EmEditor をフォルダ「SendTo」内に起動ショートカットを保存すると下図のように「送る」を開いた時に選択できるようになる。

フォルダ「SendTo」に追加した後の状態

徳に「送る」機能にはダブルクリックで開くと特定のソフトで開くテキストファイルを違うエディタで開けるようにショートカットを用意しておくことで、ログを集計したり HTML などプログラムを編集したい場合に重宝する。

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