[初回公開] 2021年01月30日
Photoshop など画像編集ソフトで写真やイラスト画像を読み込んで部分的に加工したい場合はパスを取って保存することで、毎回選択範囲を指定せずとも色を変えたり切り抜くことが出来るが、パスを取るために選択範囲からパスに変更する方法を Fireworks や無料で利用できる GIMP を例に紹介する。

このページの目次
1.画像編集ソフトのパスとは
画像編集ソフトのパスとは、点と点を直線や曲線でつないで形をデータ上で表したものである。
Photoshop など塗りを行うブラシツールで描かれたものと違い、パスで構成されたデータは点を移動させることで形状を変えることができる。

また、写真やイラストでトレースした形状をパスとして残すことでパスの形状に合わせて切り抜いたり、パス内のみ色を変えるなど編集作業でも利用される。
2.Photoshop と Fireworks でパスの操作方法の違い
Photoshop と Fireworks や GIMP などイラストソフトでパスの操作方法の違いとしては、点と点を結ぶ線が直線か曲線かの差がある。
Fireworks などイラストソフトで扱われるパスは直線ポインタと曲線ポインタが分かれているので動かしたい線だけ操作できるので形状を変えたい場合に操作がしやすい。
対して Photoshop はポインタ間の線が曲線しかないため、ポイントを移動させるとその両端につながっているポイントまでの線も連動して形状が変わるので操作しづらい。
そのため、Photoshop でパスを使ってトレースする場合は他の線が引きずられて動かないように細かくポイントを刻むとよい。
3.Photoshop 以外のソフトで選択範囲をパスにする方法
Photoshop 以外のソフトで選択範囲をパスにする方法は、パスに変換する機能を利用することで実現できる。
例えば下図のように、まだパス化されていないトレースしただけの画像を用意する。

画像を Fireworks で読み込んだ直後のレイヤーの状態を確認すると下図のようにビットマップになっており、この状態では形状を変えることはできない。

次にレイヤーウィンドウの「ビットマップ」と表示されているところを Alt キーを押しながらマウスでクリックすると画像がパスに沿って選択された状態になる。

イラストのシルエットに沿って選択された状態になれば、上部メニューより「選択 -> 選択範囲をパスに変換」を選択するとパスに変換されて Fireworks で編集可能な状態となる。
4.選択範囲をパスに変換した後の編集操作方法
選択範囲をパスに変換した後の編集操作方法は、ツール内のダイレクト選択ツール(白矢印)でパスのポイントを移動させたり、不要なポイントを削除して線をなめらかにして整形する。

曲線部分をさらに湾曲させたいときはポイントを追加し、ポイントを追加する場合はツール内の「ペンツール」で線上の任意の場所をクリックするとポイントが追加され、編集可能になる。

パスを調整して整形した最終的な画像が上図となり、曲線に合わせてポイントを置くことで経が小さな部分から大きい部分まで自由に形状を組み立てることができる。
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